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- 株式投資は男性よりも女性の方が上手であると言われているのをご存知でしょうか? 女性は株式投資をギャンブルとして捉えることが少なく、より長期的な視点で「配当」や「株主優待」に注目しながら、しっかりと利益を出す傾向があるそうです。
今回は入門編として、女性ならではの目線に合わせて、株式投資を始める際に押さえておくべきポイントについて解説します。
【コラム:そもそも株でいいですか?】
この記事を読んでくださってる皆様は、何かのきっかけで株にご興味をお持ちなのだと思います。
筆者も多くの方に株に興味を持っていただきたいですが、株式投資が数ある資産運用の中でもレベルが高い領域にあることも確かだと思います。「たまたま思い浮かんだ資産運用が株だっただけなんだよな」という方は、無料で受けられる女性のための資産運用セミナーに参加して自分が何を求めているのかを把握するのも一つの方法です。
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*OneMile Partnersは株1運営会社のグループ会社であり、公私ともに様々な領域の資産運用を経験してきた金融機関出身者が立ち上げた会社です。
目次
1 女性ならではの目線で株式投資にトライしよう
1.1 女性として興味がわく、好きなものを~銘柄選びの6ステップ
「株を始めてみたいけど、どの銘柄を選んだらいいのかわからない」というのは株式投資を始める方の多くが抱える悩みです。儲かる株に投資したい、と考えるのは当然です。
しかし、上場企業は3,500社以上もあり、これから株式投資を始める方にとってはどの会社(銘柄)に投資をして良いか迷いますよね。まずはおすすめしたいのが、みなさんの身近にあって、興味がわくもの、好きなものを事業にしている会社(銘柄)に投資してみることです。経験の長い投資家やプロ投資家も投資先を選定するきっかけは消費者である女性とほとんど違いがありません。ここでは、どのように銘柄を選べばいいのかを5つのステップに分けて見ていきます。
1.1.1 身近なお店や商品に着目しよう
最近気になる新製品、気になるお店・サービスはありませんか。よく利用するお店、定番で購入する製品はどうでしょうか。まずはそういったものに関連する会社を調べましょう。
1.1.2 会社の概要を掴もう
気になる会社(銘柄)が見つかったら、会社の業績に関する数字を見てみます。東洋経済新報社の会社四季報や日本経済新聞社の会社情報が便利です。押さえておきたいのは、その会社の規模(売上高や従業員数)、儲かっているか(利益)、借入金が多くないか(自己資本比率)、といった点です。
数字に自信のない方は、解説文にしっかり目を通してください。回避すべきは、赤字が続いているなど儲かっていないような会社や、儲かっていない上に借入金が多いといった、倒産リスクが高い会社です。
1.1.3 会社の利益が何倍になるかをイメージしよう
このステップが一番大切です。注目している商品やサービスが普及し、人気が出たら、その会社全体の売上高や利益がどれくらい変わるのかイメージしてみてください。
ここで大切なことは、自分が慣れ親しんでいる商品やサービスを提供する企業の業績が大きく変化するかどうかです。もし会社全体の売上高・利益が2倍、3倍になる可能性のある会社(銘柄)に出会えたらしめたものです。次のステップに進みましょう。
【コラム】「モンスト」で収益構造が変わったミクシィ
SNS「mixi」の広告事業を収益の柱としていた株式会社ミクシィは、この広告事業の落ち込みや、ゲーム事業の課金収入減少などで収益が悪化し、株価も低迷した時代がありました。しかし、2013年10月に発表したゲーム「モンスターストライク」が大ヒット。これを機に2014年3月期の連結売上121億円(当期利益は2億円の赤字)だったものが翌2015年3月期は一気に1,129億円(当期利益329億円)に伸長しました。また、株価はモンスト発表の2013年10月末の終値から最大で30倍近くまで高騰したのです(注:2014年6月にミクシィ株は1株→5株に株式分割しました。分割前の株価を分割後の価値に換算すると2013年10月末の終値は231円で、これがなんと2015年6月末には6,080円まで上がりました)。そして現在では、このゲームが同社の収益の柱となっています。
1.1.4 株価をチェックしよう
いよいよ株価のチェックです。最新の株価は、Yahoo!ファイナンスで社名か銘柄コードを入力して検索することができます。
たとえば、ソニーであれば銘柄コードは6758、パナソニックは6752、シャープは6753です。これらの数字を「株価検索」右横の空欄に入力し、「株価検索」のボタンをクリックします。
ちなみに銘柄コードとは、上場企業に割り当てられている4ケタの数字のことで、証券コードとも言います。なお、ソニーとパナソニックの例でもお気づきかもしれませんが、銘柄コードはおおよそ業種別に割り当てられています。上2ケタは「業種」を下2ケタは「銘柄」を表すことが多いです。四季報や日経会社情報では、銘柄コードの順に情報が記載されています。気に入った会社の銘柄コードは覚えておくと便利ですよ。
ちなみに、先ほどコラムにあったミクシィの銘柄コードは2121です。入力してみましょう。
同じ画面で、単元株数と最低購入金額もわかります(単元株数については「2.1 投資を始めるのに資金はいくら必要か」を参照してください)。
1.1.5 投資判断をしよう
次に、株価が割高か割安かを見る指標を確認しましょう。まず押さえておきたい指標は「PER(株価収益率)」です。
PERは(株価)÷(一株利益)で計算します。これで「今の株価が年間一株利益の何倍(何年分)にあたるか」を表し、株価が割安かどうかを測ります。
市場環境や業界によって適正水準は変わりますが、市場平均はざっと15~20倍前後です。それ以上だと割高、それ以下であれば割安と見ます。計算が面倒であれば、Yahoo!ファイナンスに「PER(会社予想)」が出ていますので調べてみてください。
現在のPERをつかんだら、今後の利益の伸びをイメージして、株を買うか、買わないかの投資判断をします。PER=(株価)÷(一株利益)でしたね。
では、株価が1,000円、一株利益が50円の企業の利益が今後2倍(100円)になり、現在の株価が続くとすると将来のPERはどうなるでしょうか。
現在のPER=1,000円÷50円=20(倍)
将来のPER=1,000円÷100円=10(倍)
将来PERは市場平均である15~20倍より低くなります。したがって、この銘柄は割安だと判断され、今後業績の伸びに合わせて株価が上昇していくと予想できます。投資してみたくなりませんか。
いかがでしたか? メイク、ボディケア、スイーツ、雑貨・・・今、あなたが気になるもの、好きなものを売っている会社はどんな会社でしょうか。これまで説明した5つのステップで調べていきましょう。こうして得た情報は貴重な投資判断の材料になります。株価が大きく動く局面でも、自分で自信を持って判断ができるようになるのです。
1.1.6 いざ注文!証券口座を開設しよう
欲しい銘柄が見つかり、投資判断をしたら、いよいよ注文です。注文するには、証券口座の開設が必要です。証券口座は店舗を持つ証券会社以外に、近年、手数料の安さなどで注目を集めるネット証券でも開設できます。特性や手数料は会社ごとに異なりますので、投資スタイルに合わせて選んでみてください。
SBI証券:個人投資家売買シェアNo.1。主要ネット証券で最低水準の手数料が魅力。日本株の夜間取引等にも対応。無料で会社四季報やトムソン・ロイターのニュースを閲覧可。
楽天証券:楽天スーパーポイントがたまる。株価の自動更新・リアルタイム表示や素早い取引が可能な「マーケットスピード」が利用可。日経テレコン21(楽天版)も閲覧可能。
マネックス証券:投資情報の提供に力を入れており、少額取引の投資家、売買頻度の高くない長期投資家へのサービスが手厚い。米国株に関するサービスも充実。
証券口座開設の検討にあたっては「はずさない証券会社の選び方:ニーズに合わせた組み合わせを」、「株式売買手数料徹底比較! 証券会社によって数十倍違う」などの記事もあわせてご参照ください。
ネット証券会社の選び方については、次の記事も参考にしてください。
>>手数料が安い! 簡単口座開設!初心者におすすめのネット証券3社は
1.2 週1回30分の銘柄探しで、運命の株と出会う!
ベテランアナリストの長年の経験では、10銘柄調べると1銘柄はぜひ買いたいと思う銘柄に出会うそうです。初心者でも先ほどの5つのステップで週1回、30分銘柄探しを続けると、2か月ほどで買いたくなる銘柄に出会うと思います。「習うより慣れろ」の精神でしばらく続けてみてください。では、気になる銘柄をどうやって探すか、見ていきましょう。
1.2.1一番身近な情報源はヒト
家族から、あるいは職場などでどんな商品やサービスが人気なのか、アンテナを張っておきましょう。もし気づきがあれば、利用している方に理由を聞いてみるといいですよ。
1.2.2 Yahoo!ファイナンスで探す
Yahoo!ファイナンスでは、株価だけでなく、市場別、業種別、株主優待の有無、各種指標のランキングなどから投資銘柄を探すことができます。
また、株主優待つきの銘柄は、優待品の種類、最低投資金額、権利確定月などから条件を絞って探すことができ、便利です。あれこれ条件を入れてみて、これだ!という銘柄を見つけてみてください。
1.2.3 証券会社のサイトで探す
証券会社のサイトでも、同様に株式を検索できます。銘柄の特徴や権利月にあわせた紹介もしています。
たとえば楽天証券の株主優待実施企業を集めたサイトでは、権利月ごとに、株主優待の内容を写真付きでピックアップしています(2016年5月現在、5月、6月が権利月となる企業の株主優待を紹介しています)。
SBI証券では、株主優待とあわせて「つなぎ売り」を紹介するなど、個人投資家向けに役立つ情報提供も行っています。口座を開設していれば、お得な株を見つけてすぐに注文できますね。
>> 楽天証券の公式ページはこちら
>> 楽天証券の詳細解説を見る
>> SBI証券の公式ページはこちら
>> SBI証券の詳細解説を見る
1.2.4 新聞・雑誌・マネー誌で探す
新聞や経済誌には日々の市場・企業の動きが掲載されています。
書店では、株主優待に焦点をあてた書籍・雑誌が何冊も並べられています。新聞を読んでいて気になったもの、書籍・雑誌のおすすめなどから銘柄を選んでみるというのも一手です。
ちなみに、以下でご紹介する個人投資家向け金融経済メディアLongine(ロンジン)のベテランアナリストは、あえてどれかひとつに絞るのであれば日本経済新聞を継続して読むことをおすすめしています。
1.2.5 個人投資家向け金融経済メディアLongine(ロンジン)で探す
金融経済メディア「Longine(ロンジン)」では、長年、証券アナリストやポートフォリオマネージャーとして株式調査や運用経験に携わってきたメンバーが、個人投資家の皆さんに役立つ情報を日々お届けしています。プロの視点で書かれたレポートから情報を集め、投資銘柄を厳選する目を養うことも長期的に投資を勉強するためには非常に有効です。
>>Longineの無料ニュースレター登録とサービスのご案内
1.2.6 必ず目を通したい企業ホームページ
買いたい銘柄が出てきたら、ぜひその会社のホームページをチェックしてください。初心者の方は「投資家情報」「IR」ページにある経営者のメッセージを読んでみましょう。また、個人投資家向けのページがあれば目を通してみましょう。
株の買い方については、あわせてこちらの記事もご一読ください。
1.3 株主優待で株式投資を「お得」に楽しむ
株式投資のメリットとして挙げられるのは株主優待です。株主優待を実施している銘柄に注目してみるのもいいでしょう。
株主優待はある特定の日の株主に対して贈られる特典で、現在、上場企業の約3割で実施されています。自社製品、買い物割引券、金券、ギフトカタログなど、優待内容は実にさまざまです。では、どのようにすれば、株主優待を受けられるのか、見ていきましょう。
1.3.1 「権利確定日」までに株を買えば、優待を受けられる
株主優待は、企業が定めるある特定の日の株主が優待を受けられる仕組みです。ある特定の日とは、権利確定日を指します。そして、権利確定日に株主になるには「権利付き最終売買日」(月末最終取引日の3営業日前)までに株式を購入する必要があります。
なお、一般的には、権利確定日である期末(あるいは中間期末)に株主であれば、その翌日(権利落ち日)にすぐ株を売却しても優待は受けることができます。
2016年の権利確定日と権利月最終売買日は、次の通りです(月末が権利確定日の場合に限ります)。
権利確定日 | 権利付き最終売買日 (この日に株主であれば、権利が 確定する) |
権利落ち日 (すでに権利付き最終売買日を過ぎて 権利確定済みなので、売却してもよい) |
---|---|---|
5月31日(火) | 5月26日(木) | 5月27日(金) |
6月30日(木) | 6月27日(月) | 6月28日(火) |
7月29日(金) | 7月26日(火) | 7月27日(水) |
8月31日(水) | 8月26日(金) | 8月28日(月) |
9月30日(金) | 9月27日(火) | 9月28日(水) |
10月31日(月) | 10月26日(水) | 10月27日(木) |
11月30日(木) | 11月25日(金) | 11月28日(月) |
12月30日(金) | 12月27日(火) | 12月28日(水) |
1.3.2 株主優待を受けるうえでの注意点
1 株主優待券による優待には有効期限があることが多いので期限内に使いましょう。
2 業績動向などから株主優待制度が縮小・廃止されるケースがあります。
3 業績が悪くても株主優待制度を続けているケースがあります。簡単で結構ですから業績は必ずチェックしましょう。
【コラム】個人投資家に人気!イオン(8267)の株主優待
個人投資家に大人気のイオンの株主優待(権利月:2月末、8月末)は、イオンの株式100株購入すると手に入る「イオンオーナーズカード」です。
人気のポイントは、以下の4点です。
①日々の買い物額に対してキャッシュバックポイントが貯まる。
②「お客様感謝デー」でもイオンオーナーズカードによるキャッシュバックポイントがためられる。
③イオンイーハート、イオンシネマ、タルボット、イオンペットなどでも割引などが受けられる。
④長期保有株主にはギフトカードの優遇がある。いかがでしょう。日々のお買い物が優待でお得になるなんて、うれしいですね。他にもこうした魅力的な優待を行う会社はたくさんあります。自社製品やサービスを優待品にしている企業であれば、優待品は市価で数千円程度のことが多いようです。もし、お気に入りや興味がある製品・サービスを優待で出している企業があれば、株への投資とあわせて手にすることもできて一石二鳥と言えますね。
なお、これから口座を開くのでしたら、口座開設に少なくとも4~7営業日かかります。手続きはお早めになさってください。
2 女性だけではない、株初心者が押さえておきたいポイント
2.1 投資を始めるのに資金はいくら必要か
株式投資というと、大金を用意して売買するイメージがあるかもしれませんが、そのようなことはありません。皆さんになじみの深い三菱東京UFJ銀行の持ち株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループは5万円程度で株主になることができます(2016年5月6日現在)。
株式購入の際には銘柄ごとに「単元株数」と呼ばれる最低限購入しなければならない株数が決められています。「単元株数」は、会社(銘柄)によって異なりますが、100株単位か、1,000株単位が「1単元(単元株)」です。(ちなみに、2018年10月1日までに1単元=100株に統一される方向性が東京証券取引所など全国の証券取引所から示されています)。そして、1単元の株式を購入するのに必要な資金が「最低投資金額」です。
たとえば一株300円で、単元株数が100株だとすると、300円×100株=最低購入額は3万円になりますね。銘柄選びの際には単元株数も見ながら、無理なく投資できる範囲でスタートしましょう。
【コラム】1株からでも購入可能。「ミニ株」を試してみる
「最低投資金額に足りないけど、この株式が欲しい」ということもあるでしょう。そこで、検討したいのが「ミニ株」です。ミニ株であれば、最低1株からでも株を購入することが可能です。少ない手元資金でも、単元株では高額で買い付けられない優良企業の株式が売買できますね。
ミニ株は証券会社が独自に提供しているサービスであるため、すべての証券会社で対応しているわけではありませんし、そのサービス内容も異なります。また、ミニ株の制度を利用できない会社の株式もあります。さらに、ミニ株で株式を購入した場合、配当は保有株数の割合に応じてもらうことができますが、株主優待は1単元保有していなければ、もらえないことがほとんどです。株主総会での議決権行使においても、1単元未満の株主に議決権はありませんのでご注意ください。
2.2 株式投資のリスクを正しく理解する
株は買った値段より高く売ることができればその差が利益になりますが、買値より株価が下がれば損をする、すなわち、資産が減ってしまう(元本割れ)リスクがあります。
とはいえ、通常の売買は株初心者が思うほど危険な取引ではありません(信用取引など特別なテクニックを要する取引は初心者向けではないのでこの記事では割愛します)。信用取引をしていなければ、最悪の場合でも投資をした金額がゼロになるだけで、それ以上に第三者に取り立てられることはありません。
一方、株式投資にはリスクに見合うだけのリターンがあります。超低金利時代の今、銀行の利息で資産を増やすのは容易ではありません。ですが、株なら配当や株主優待も含めると、銀行の利息とは比べ物にならないほどの高利回りで資産を増やせる可能性があります。
>>株を始める前に知っておきたいリスクの本質と、3つのリスク軽減手法
>>相場が読めなくても大丈夫! 株初心者が押さえるべき株価下落の原因と対策
2.3 デイトレードと長期投資の違い
株をやるからには儲けたい。誰もが考えることです。テレビやネットでは、女性トレーダーがモニターを何枚も並べて取引している姿や、主婦が年間何億円も株で儲けた、といった情報があふれています。
もちろん日々売買を繰り返して儲けるのも一つの方法ですが、長期で(配当や株主優待を受け取りながら)投資した企業の成長を見守っていくという方法もあります。株をこれから始めようという初心者の方は、長期でじっくり投資をすることをお勧めします。ここでは、いわゆるデイトレードと長期投資の違いを理解しておきましょう。
2.3.1 デイトレードは株初心者が片手間に始めるのは難しい
デイトレードでは、1日の間に売り買いの両方を行い、その日のうちに売買を完了させます。そのため「リスクがある株を持っている時間が非常に短い」、「取引時間外の影響を受けない」というメリットがあります。勢いのある銘柄を選び、デイトレードで小さな利益を積み重ねられれば、少ない資金で始めても短期間で大きな儲けになりえます。
しかし、デイトレードはテクニックもさることながら、瞬時の判断とスピードが重要です。取引時間中は常にパソコンの前で画面を集中して見ていなければなりません。強い精神力や決断力、集中力が必要です。また、買う企業、売買のタイミングを探すサイクルを何度も繰り返すので、時間もかかります。さらに、取引ごとに手数料もかかりますから手数料以上の儲けを出さなければいけません。一般的な個人投資家、特に初心者が仕事や家事の片手間に行うのは難しいと言えるでしょう。
2.3.2 中長期投資は投資銘柄の成長を見守るスタンスで
中長期投資は1日の株価ではなく、比較的長い目で見た投資になります。保有期間は、年単位が基本となります。投資対象は、1.1.3、1.1.4でもご説明したとおり、「利益が何倍になりそうか」、「今の株価は割安か」という観点を中心に選ぶといいでしょう。つまり、中長期的に成長の可能性がある銘柄に投資し、その成果が株価に反映されるまで株式を保有するというスタイルです。
中長期で行う投資は、初心者が株式投資を始める時には取り入れやすい手法と言えます。相場に張り付いていなくてもよいので、現在のライフスタイルを変える必要はありません。もちろん仕事や家事にも影響しないので、一般的な個人投資家に適した投資スタイルだと言えます。
ライフスタイルと投資については、こちらの記事もあわせて参考にしてください。
>>株式市場の取引時間を理解して、ライフスタイルに合わせた株式投資を
2.4 NISAを活用すれば税金がかからない
NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)は、個人投資家の中長期の資産形成を応援する制度です。証券会社の総合取引口座とは別にNISA口座を開設して取引をすれば、上場株式や株式投資信託などの売却益や配当金が、投資をした年から最長5年間非課税となります。
つまり、株式の配当金が10万円ならば、通常取引なら20%課税(正確には20.315%)され、手元に残るのは8万円ですが、NISA口座で取引した場合にはその配当には課税されず、10万円をそのまま手にすることができるのです。
ただし、NISA口座を開設する時の注意点を理解していなければ「非課税になると思っていて取引していたが、利益に課税されてしまった」ということが起こり得ます。口座開設にあたっては以下の記事もあわせてご覧ください。
>>NISA口座開設のコツ
>>ジュニアNISAをはじめる前に知っておきたいこと
3 まとめ
女性は、長期的スパンで確実に資産を増やすことに重点を置いた投資をする傾向があるようです。初心者ならば、まずは好きな製品やサービスを提供している会社(銘柄)に投資し、配当や株主優待を受け取りつつ、中長期的に保有するスタイルがおすすめです。投資銘柄を探す際には、ヤフー!ファイナンスやLongine(ロンジン)などの情報サイトや証券会社のサイトを参考にしてみてください。
銘柄分析は、初めのうちは難しく感じるかもしれませんが、10銘柄ぐらい分析してみると「買ってみたい!」と思う銘柄に出会うはずです。自分で選んだ銘柄の株価が上がるのは、本当にうれしいものですよ。ぜひチャレンジしてみてください。