株を始めたい人必見。株式投資の勝率を上げる2つの方法

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「株を始めたい!」と多くの人が感じるのは、株で儲かった知人・友人から武勇伝を聞いた時ではないでしょうか?しかし、こうした儲け話を聞いて、多くの初心者が株を始める時というのは、往々にして相場のピークであり、多くの人がデビュー戦で厳しい現実を突きつけられるものです。

ところが、こうした鴨ネギ型投資家とは全く異なる動き方をして、地味ながら着実に資産を積み上げていく個人投資家達がいます。ここでは、株式投資の勝率を上げる方法を紹介していきます。

なお、株式投資の始め方、手順(How To)に興味がある方は、こちらをご覧ください。

>>株式投資の始め方:株を始める方必見の完全実行マニュアル

ざっくりいうと

  • ここでご紹介する手法には、特殊な才能や巨額の資金は必要なく、誰でも実行することができます。但し、根気は必要です。
  • 勝率の高い投資手法その1は、IPO株(新規公開株)投資に特化することです。2016年上半期のIPO株投資の勝率(初値が公募価格を上回った確率)は78%。高い確率で利益を出せる可能性があるのがIPO株投資です。
  • IPO株投資を行う方が、まず初めに口座を持っておきたい証券会社は以下の3社です。IPO株の取扱件数が多く、初めての方でも当選のチャンスがあります。

>>SBI証券(2017年IPO件数NO.1、店頭配分以外の70%が完全抽選)
>>SMBC日興証券(2017年IPO件数No.2、10%が完全平等抽選)
>>マネックス証券(2017年IPO件数No.3、100%完全平等抽選)

  • 勝率の高い投資手法その2は、優良株を観察し続けて、株式市場全体が急落した時に買う方法です。
  • この投資手法を採用する場合、売買頻度は低くなりますので、株式売買手数料は正直あまり気になりません(但し、大手証券の窓口は相当高いので、ネット取引が吉)。情報提供がしっかりしているネット証券がオススメです。

>>楽天証券(ネット証券で唯一、日経新聞の記事が実質無料で読み放題。口座開設も勿論無料)

1 IPO株(新規公開株)投資で利益を積み上げる

1.1 IPO株投資とは何か?

IPOとはInitial Public Offering(新規株式公開)のことです。証券取引所にこれから上場しようとする企業が、その株式を上場する直前に一般投資家に買ってもらうことをいいます。

つまりIPO株というのは、証券取引所に上場することが認められ、今まさに上場する株のことを意味します。IPO株への投資は、エース新人の青田買いのようなイメージを持っていただいても良いでしょう。

1.2 IPO株投資の勝率

IPO株投資の勝率は非常に高く、2016年1-6月に上場した40社のうち、初値(上場後初めてついた株価)が公募価格(上場前に投資家が青田買いした株価)を上回ったケースが31件、勝率にして78%となりました(引き分けは1件、負けが7件)。リーマンショック後の2008年のような例外的な年を除けば、概ね7割~9割程度の勝率です。

投資なので、負けることもありますが、大きく勝てることがあるのもIPO投資の魅力です。下表の「初値騰落率」を見ていただくと、例えば、グローバルウェイ(3936)は初値騰落率が373%、つまり投資額の4.7倍になったことがわかります。

2016年1-6月のIPO案件

出所:各種資料より株1編集部作成

1.3 IPO株投資は初心者にもできる

IPO投資は初心者でもできます。初値が公募価格を下回ってしまう案件もあるとはいえ、勝率が7割を超える年が多いわけですから、公募価格で買って初値で売ることを繰り返していけば、確率的に勝てる可能性が高いといえます。

勝てるIPOを吟味する方法ですが、以下の3点を意識すると良いでしょう。ただ、現実問題として、IPO株は大人気で、ほとんどのケースで抽選になります。抽選に当たるか否かの方が投資成果に大きな影響が出るので、「1.4 IPO株を手に入れる方法」を重視してください。

  • 政府や投資ファンドが株式の大半を保有している会社のIPOは警戒する
  • 時価総額が大きいIPOは警戒する
  • オファリングレシオが高いIPOは警戒する

参考:オファリングレシオが高いIPOの注意点

1.4 IPO株を手に入れる方法

IPO株を手に入れるためには、とにかく何度もブックビルディングに参加することです。

ブックビルディングに参加できるのは、証券会社に口座を開設した人だけなので、できるだけ多くの証券会社で証券口座を作っておくことが大事です。IPO株取り扱う複数の証券会社でブックビルティングに参加し、少しでも抽選を通過する確率を高めるのが鉄則です。冒頭に「誰でもできるが根気が必要」とお伝えしたのは、このことなのです。

IPO株入手を目指す場合、証券会社選びのポイントは以下の3点です。

ポイント1:IPO株取扱実績

1つ目は、IPO株の取扱実績です。もちろん、多い方が高評価です。実績豊富な証券会社には、今後も多くのIPO案件が流れ込んでくることが期待されますから、個人投資家のみなさんがIPO株を入手できる確率も高くなります。

ポイント2:ライバル口座の少なさ

2つ目は、ライバル口座の少なさです。IPO株は大変人気があるため、抽選になります。口座数が多い証券会社では、それだけ多くのライバルが抽選に参加することを意味します。

ポイント3:抽選方法

3つ目は、IPO株の抽選方法です。下表の「完全平等抽選」は、システムによる1人1票型の抽選です。最も平等といえるでしょう。「完全抽選」もシステムによる抽選ですが、申込口数ベースです。豊富な資金を背景に、たくさん申し込むことが出来るお金持ちが優遇される仕組みといえるでしょう。

なお、「店頭配分」というのは、いわゆる証券会社のお得意様(取引実績の多い投資家等)に配分されるものなので、ネット抽選の対象にはなりません。

下表では、各証券会社について3つのポイントを軸に比較しています。証券会社名をクリックすると、証券会社の公式ページを見ることも、無料での口座開設もできます。

上から順にSBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券の3社については、口座を持っていないとIPO投資家としてのスタートが切れないといっても過言ではない存在ですので、早々に口座開設しておきましょう。

>>SBI証券の公式サイトで口座開設(無料)

>>SMBC日興証券の公式サイトで口座開設(無料)

>>マネックス証券の公式サイトで口座開設(無料)

IPO株取得のチャンスが多い証券会社は?

証券会社名 取扱数2017年 ライバル口座数 IPO抽選方法 総合評価
SBI証券 85 356万 70% 完全抽選(資金)
30% IPOチャレンジP
*店頭配分あり
SMBC日興証券 74 187万 10% 完全平等抽選
90% 店頭配分
マネックス証券 49 164万 100% 完全平等抽選
カブドットコム証券 28 100万 一定% 完全平等抽選
松井証券 14 106万 70% 完全平等抽選
楽天証券 7 204万 100% 完全抽選
(資金力が影響)
岡三オンライン証券 24 12万 100% 完全抽選
(取引実績が影響)
GMOクリック証券 0 28万 100% 完全平等抽選

注:ライバル口座数は2016年3月期末。SMBC日興証券については、日興イージートレードの口座数を記載

2 急落時に優良株を買い、長期保有する

2.1 優良株はどうやって選ぶのか?

よくテレビや新聞等で「優良株、優良銘柄への長期投資」すべきだという話が出てきます。しかし、問題は銘柄の選び方。ここで多くの人が挫折します。実際、一社一社の将来性を考えるのは、プロの証券アナリストやファンドマネージャーでも骨の折れる仕事です。

ここでは一例として、株1編集部で活用している、シンプルですが厳しいスクリーニング(絞り込み)の手法をご紹介します。

スクリーニングの条件
1. 日経225構成銘柄をユニバースとして時価総額上位100銘柄をピックアップ
2. 2009年3月期に上場していない銘柄を削除
3. 2009年3月期に当期純損失の銘柄を削除
4. 2010年3月期が2009年3月期比で当期純利益が減益の銘柄を削除
5. 2009年3月期から2016年3月期までの当期純利益の年平均成長率がマイナスの銘柄は削除

最初に日経225構成銘柄の時価総額上位100位をユニバース(母集団)とするのは、暴落時でも一定の流動性が確保される銘柄である可能性が高いからです。流動性がある銘柄の中から、上場してからの社歴が短い企業を外し、多くの企業が厳しい業績となった2009年3月期に赤字になった企業を外し、長期的に利益が伸びていない企業を外していきます。

2.2 スクリーニングで絞り込まれた5銘柄

上記のスクリーニングで絞り込まれた結果をご紹介します。投資の成果を保証するものでは無いことをご理解いただきつつ、研究の参考にしていただければ幸いです。

シスメックス(6869)

健康診断や検査において血液や尿、細胞などを調べる検体検査に必要な機器(ハードウェア)や試薬及びソフトウェアなどを提供する企業です。血球計数分野でグローバル市場シェアNo.1企業です。2017年3月期の会社予想ベースでは15年連続の増配となる見込みです。

今後の注目点は同社が検体検査領域においてグローバルで取り扱う種類をどのように広げていけるかです。M&Aなどの既存事業の延長線ではない、非連続的な成長にも期待したいところです。

最低投資金額は約67万円とちょっと貯金をすれば手が届きそうな金額です。配当性向は約30%です。株主優待制度は特にないので、同社の成長期待と適当な配当を期待される方に向いているのではないでしょうか。

最低投資金額(円) 674,000
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 54
配当利回り(会社予想・%) 0.80
株主優待 特になし
時価総額(百万円) 1,404,805

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

大東建託(1878)

大東建託は賃貸住宅ディベロッパーです。節税対策で大東建託の活用を検討された方もいらっしゃるのではないでしょうか。同社はマンションを除く住宅供給戸数が7年連続1位、賃貸仲介件数6年連続1位、賃貸住宅管理戸数19年連続1位と日本の不動産市場において住宅の供給と仲介の主役ともいえます。2016年3月期の業績も、8期連続で増収増益を達成し、売上高と利益で過去最高の水準を達成しています。配当については、配当性向50%加え自己株式などの償却などを含めて総還元性向を80%としています。これは1年間で計上した税引き後の利益である当期純利益の80%を株主に還元するというものです。

今後の注目点は民泊が法律として整備されれば、同社が管理する住宅の稼働率のアップなどが期待できそうです。そうなればシェアリングエコノミーのテーマ投資銘柄に変身する可能性もあります。

利益の株主還元性向が80%ということで同社の業績拡大とともに株主還元を期待される投資家に向いています。最低投資金額は150万円と一度購入したら難平(ナンピン)が難しい金額ですので、株式市場が一時的に大きく調整した際に保有を進めるというのは重要になります。

最低投資金額(円) 1,568,000
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 477
配当利回り(会社予想・%) 3.04
株主優待 所有株式数、所有期間、権利確定基準日によって異なる。同社サービス利用時の優待、「同社グループ会社オリジナル商品等」や「全国共通商品券」もしくは「大東建託グループみらい基金へ寄付」からの選択等。
時価総額(百万円) 1,224,520

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

小野薬品工業(4528)

新薬開発型機薬品企業。2017年3月期は対前年同期比で売上高は+62%増、営業利益は同+138%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は同+123%増と絶好調。その原動力は「オプジーボ点滴静注」で2016年3月期に212億円の売上高が2017年3月期には1,260億円にまで拡大する見通しです。オプジーボ点滴静注は2015年12月に切除可能な新興・再発の非小細胞肺がんに対する効能追加を得たことにより、売上高が拡大しています。また、ブリストル・マイヤーズ・スクイブからも同薬品のロイヤリティ収入も拡大しています。

今後の注目点としては、オプジーボ点滴静注をはじめとして今後の新薬の拡大ポテンシャルになります。

最低投資金額も40万円台と、はじめて株式投資をする投資家でも手が出る範囲です。株主優待は特にありませんが、配当性向も40%程度あり、株主還元も株主にとっては心地よい水準です。当期純利益が拡大すれば配当もそれに比例して増額するでしょうから、いずれにせよ業績の拡大に期待です。

最低投資金額(円) 404,500
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 40
配当利回り(会社予想・%) 0.99
株主優待 特になし
時価総額(百万円) 2,383,466

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

ニトリホールディングス(9843)

ご存知の家具小売り企業。小売企業ですが、バランシートは堅実です。自己資本比率は80%近くあります。その一方でROE(株主資本利益率)は15%弱もあり効率的な企業経営をしています。

今後の注目点は、新規出店余地と既存店売上高です。IKEA(イケア)のような競合企業もありながらも着実に業績を伸ばしているので、同社店舗の競争力は現時点ではそれほどリスクがないように見えます。国内については郊外・ロードサイドだけではなく、都心部への出店も進めています。また出店余地については、現在海外、特に中国への出店を進めているので、中国の景気動向が気になります。

最低投資金額は122万円と、ちょっと手を出すには勇気がいる金額ですが、株主優待を考慮しつつ同社でよく買い物をする方は検討対象になるかもしれません。配当性向は実績では15%程度と大東建託や小野薬品工業などと比較するとそれほど高くありませんが、小売業で今後の出店にも設備投資を必要とすることを考慮すれば致し方ないかもしれません。業績拡大に期待です。

最低投資金額(円) 1,221,000
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 70
配当利回り(会社予想・%) 0.57
株主優待 同社割引サービス。枚数は保有株式数や保有年数によって異なる。
時価総額(百万円) 1,397,355

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

ソフトバンクグループ(9984)

皆さんご存知の通信事業者のソフトバンクです。多くを語る必要はないと思いますが、国内の通信事業だけではなく、米国の通信事業者であるスプリントにも投資をしています。

海外事業の投資案件などを中心に取り仕切り、孫社長の後継者とも言われていた元代表取締役副社長のニケシュ・アローラ氏が顧問に就任したことは記憶に新しいところです。再び孫社長の経営手腕に注目です。

孫正義社長とともに夢を共有したいという投資家にとっては面白い会社でしょう。また、最低投資金額も55万円と、株初心者でも投資を始めるにはちょっと頑張れば始められそうな手ごろな金額です。配当性向は10%程度とやや低い水準ですが、投資を優先する同社では致し方がないでしょう。事業拡大に期待です。

最低投資金額(円) 550,500
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 44
配当利回り(会社予想・%) 0.80
株主優待 携帯電話優待、インターネット優待
時価総額(百万円) 6,609,635

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

2.3 日頃すべきこと

銘柄を絞り込んだ上で、投資家がすべきことは、日々の株価とニュースのチェックです。地味ですが、非常に重要な作業です。

株価については、長期の株価チャートを眺めながら、「この水準まで下がったら買いたい」という水準を決め、指値注文しておくと良いでしょう。

ニュースの確認も重要です。市場が暴落している時に株を買うのは勇気がいります。日頃の情報収集は、自分なりの投資判断の根拠を磨いてくれますので、日経新聞をはじめとして、企業ニュースにはしっかり目を通しておきたいものです。

ちなみに、楽天証券で口座開設(無料)をしておくと、日経テレコンを使うことができます。日経新聞の記事が実質無料で読み放題になる、ネット証券の中で唯一のサービスですので、急落時の優良株買い→長期保有のスタイルで投資をしたい人にとっては良きパートナーになるでしょう。

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3 まとめ

ここでは、IPO株投資と、優良銘柄を急落時に買い長期保有する投資手法をご紹介しました。何れも、投資のパフォーマンスを高めてくれる手法と信じていますが、「根気」が必要です。投資のプロである機関投資家も、勝率の高い手法を根気よく繰り返しているのが実態ですので、地味ながら着実に資産を築いていきましょう。

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