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入門書籍で株式投資の基本を押さえたいけれど、数ある本からどれを選べばいいのかわからない。また、少しステップアップしてしっかりファンダメンタルズやテクニカル分析をしたうえで投資をしたいなど、投資経験や投資方針に応じて参考にしたい本はさまざまです。
今回は、株式投資超初心者の方、投資バイブルを探し求めている方、ワンステップ上の投資を目指したい方、そうした方々にぴったりの一冊をご紹介します。
ちなみに、株式投資を始める方が読んでおきたい新聞といえば日経新聞ですが、日経新聞+日経電子版の記事を実質無料で読むことのできる技もありますので、ご興味ある方はこちらの記事も参考にしてください。
目次
1 初心者向けの書籍
1.1 最初の一冊の選び方
初めての一冊はその後の投資人生を大きく左右するため、選び方は非常に重要です。毎年多くの入門書籍が出版されている中で、どういった本を選べばいいのか、どういった本が入門向けなのか、例をまじえつつ紹介していきます。選び方の基準としては「投資経験」「投資方針」「発刊時期」に注意するといいでしょう。
これから株式投資をはじめようという方であれば、まずは「基礎」や「入門」を前面に打ち出している本で全体のおおよそのイメージを掴んでいきましょう。
イメージを掴むという意味では、マンガや図説の多い書籍を選んでみるのも一つの手です。たとえば、いきなり活字で学ぶのには自信がない、という方には、次の本がおすすめです。
マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾
ホイチョイ・プロダクションズ(著) ダイヤモンド社(2009/3/27)
女子高生ナオが通う私立難平女子高はある日突然倒産。買収されてカリキュラムが一新し、やってきた教師・利食の「金儲け」という授業で株式投資を学ぶ、ストーリー仕立ての内容です。女子高生が教師から株を学ぶという筋立て通り、株とは何かというところから信用取引やオプションまで、幅広い内容が非常にわかりやすく解説されています。また、株式を学ぶという本論を支えるドラマもかなり本格的ですので、飽きずに読み進めることができます。大判で文字も大きく、オールカラーといった点も魅力です。
2009年発行のため、情報が多少古いのが難点ですが、初心者が基本を押さえるにはとても便利な一冊だといえるでしょう。
カラー版 マンガでまるっとわかる! 株の教科書
竹内弘樹(監修) 西東社(2015/5/2)
株をはじめたい初心者が、先生から株式投資を学ぶという筋立てです。マンガによる導入と、図表、解説記事がセットになっており「文字ばかりの本は心配だけれども要点はしっかりおさえたい」という方に適した本だといえるでしょう。発刊から間もなく、最新に近い情報を網羅しています。こちらもオールカラーです。
1.2 入門書籍の一例
それでは、入門書籍としておすすめの本を紹介していきます。これ以外にも、図表のレイアウトや文章など、個々に好き好きがあるものです。自分にとって読みやすくわかりやすいバイブルとなる一冊を探してみてください。
本を探すとき、ひとつ注意したいのは、発刊の時期です。発刊から数年たつと単元株の単位や売買のルールなどが変わっていることがあります。目安として、発行から10年以上経つ中古本や、改訂が入っていない本は避けてください。情報が古く、また多くの読者に評価されていない可能性があるからです。
いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版
安恒理(著) 高橋書店(2014/8/9)
まさに一冊で株式投資の基本をおさえた入門書です。オールカラーで、文字も大きく非常に読みやすいレイアウトです。「大事なとこだけ集めてみたらこんなに薄くなりました」という帯の通り、初心者が要点をおさえるのに最適の本だといえるでしょう。
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
ダイヤモンド・ザイ編集部(編) ダイヤモンド社(2013/4/5)
50万部を突破したベストセラーの改訂版です。情報量が非常に多く、掲載されている銘柄数も約100銘柄と、初心者~中級者まで便利に使える一冊といえるでしょう。日本の個人投資家として有名な竹田和平氏の特集も参考になります。
2 株取引に慣れてきた人向けの書籍
2.1 ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を磨く
口座も開設し、いくらか株式取引も経験し、いざ本格的に株式投資を始めようと思ってはみたものの、分析となると自信がない、あるいは、もっと効率のよいスクリーニング方法はないのだろうか?と、本を探している中級者の方もいらっしゃると思います。分析方法には大きく2つのやり方が存在します。それがファンダメンタルズ分析とテクニカル分析です。
2.1.1 ファンダメンタルズ分析とは
ファンダメンタルズ分析とは、成長性、財務健全性、競争優位や市場などを分析することです。経営成績や財務状態を元に将来どれだけの利益を企業が生み出すか分析する、ということです。
また、企業分析と同時に重要になってくることは、その企業に限らず業界の成長性も考慮にいれることです。業界の成長性に関しては、よく聞かれるようになった外国人観光客の「爆買い」を例に見てみましょう。訪日観光客の増加により、ホテル、鉄道、小売りなどの業界の各社業績に大きく寄与しました。そうした銘柄は株式市場でも「インバウンド銘柄」として、その動向が注目されるようになっています。このようにファンダメンタルズ分析は経済そのものをややマクロな視点で見る手法です。
2.1.2 テクニカル分析とは
テクニカル分析は過去の株価や出来高等の株式そのものの取引実績からパターンを予想しようとする手法です。テクニカル分析は投資のタイミングを計ろうとする投資家にとってはとても興味のある分析手法です。
分析方法については一言ではとても書ききれませんので、興味のある方は2.2.2 テクニカル編で紹介する書籍か株1内の参考記事をご覧ください。
>>すっきり分かる株価の見方。株価情報を駆使して、株価の「価値」を見極めよう
>>株価チャートの見方入門。株初心者でもわかる徹底図解
2.2 初心者が中級者になるための書籍一例
2.2.1 ファンダメンタルズ編
会社四季報 東洋経済新報社
上場企業を網羅しており、事業規模や自己資本など基本的な情報が手に入ります。また、東洋経済が独自に行ったアンケート調査と取材に基づいて、各社業績についてのコメントも掲載されているので、おおよその状況を掴みやすいです。業界別に分類されているため、横断的に投資先を比較するのに便利です。
日経会社情報 日本経済新聞出版社
会社四季報と同様に上場企業を紹介する本です。こちらは日経新聞記者の取材に基づくコメントが掲載されています。値段も会社四季報と同じであるため、どちらを選ぶかは好みの問題です。
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書
足立武志(著) ダイヤモンド社(2012/4/6)
ファンダメンタルズ分析に特化して説明する書籍があまり多くない中で、そのノウハウを知ることができる貴重な一冊です。この本は財務諸表(=会社の成績表とでも言っておきましょうか)を原則に投資機会を考えることを軸にしています。
2.2.2 テクニカル編
ど素人が読める株価チャートの本
福永博之(著) 翔泳社(2016/1/14)
「初心者が学んですぐ実践できる」という考えのもと、テクニカル分析の中でも指標を「トレンド分析」「オシレーター分析」「フォーメーション分析」の3つに絞り、解説しています。チャートの事例も豊富ですし、理解度が確認できる練習問題もついています。「ど素人が読める」というタイトル通り大変丁寧でわかりやすい解説ですが、ボリュームがあるので、一つ一つ実践しながらじっくり学んでいくのに向いています。
株価チャート練習帳
秋津学(著) チャート研究会(著) 東洋経済新報社(2006/1/27)
かなり古い本になりますが、他の書籍と違い問題例が付属する点が大きな特徴です。実践の前に練習をしたい方向けです。
【コラム】有名人から学ぶ―中級者へのステップアップ
成功した著名な投資家は、長年の実績をもとに独自に株式売買の原則を体得しています。こうした成功者や、株式投資に深い知見を持つ人々から中長期的な株式投資の心得を学ぶことも重要と言えるでしょう。今回紹介するのはウォーレン・バフェット氏と松本大氏です。
株で富を築くバフェットの法則[最新版]—不透明なマーケットで40年以上勝ち続ける投資法
ロバート・G・ハグストローム(著) 小野一郎(翻訳) ダイヤモンド社(2014/4/25)まだ投資を始めたばかりで彼の名を知らない方もいるでしょう。簡単に紹介すると「投資の神様」と称される世界で最も有名な投資家の一人です。85歳になった現在も保険会社バークシャー・ハサウェイの経営者でもあり、11歳ですでに株式投資を始めていたと言います。投資歴はなんと75年です。これまで長期投資をスタンスに利益を上げてきており、長期投資を目指す方はそのスタイルやノウハウを参考にするといいでしょう。
「お金の流れ」はこう変わった! 松本大のお金の新法則
松本大(著) ダイヤモンド社(2012/11/30)ネット証券大手の一角を占めるマネックス証券の設立者であり、代表取締役会長CEOを務める松本大氏が執筆した書籍です。実際に証券会社を経営しているだけあって、説明は易しく容易に理解できます。テクニックよりも時代やトレンドを加味した考察に重きを置いているので、中長期的な投資スタイルの方におすすめです。
3 初心者が株式を相続する時に参考にすべきこと
この記事を読まれている方の中には、株式を相続したことをきっかけに株式投資を始めてみようと考えて、ノウハウ本を探している方がいらっしゃるかもしれません。どういった形で株式を相続されるかは状況によりさまざまかと思いますが、株式を相続する時は基本的に証券会社に連絡を取りましょう。
各証券会社は専用のページを設けて相続についての詳細な説明を行っています。必要な書類や申請の時期など注意しなければならないものは多々ありますが、この案内を参照することが一番確実です。
>>野村証券の相続に関するサイト
>>大和証券の相続に関するサイト
>>三菱UFJ信託銀行の相続に関するサイト
>>三井住友信託銀行の相続に関するサイト
4 学んだら実践!証券口座を開設しよう
学んだ知識は実践して初めて身につくものです。株式投資の本で基礎をおさえたら、実際に証券口座を開設して投資を始めてみましょう。
証券口座は街中に店舗がある証券会社以外に、近年、手数料の安さやなどで注目を集めるネット証券でも開設できます。ネット証券は口座開設手続きも簡単ですし、もちろん無料なので、まずは口座を作ってみよう、という人にもおすすめです。特性や手数料は会社ごとに異なりますので、投資スタイルに合わせて選んでみてください。検討にあたっては「一目でわかる、ネット証券会社10社の特徴一覧」もあわせてご参照ください。
以下、個人投資家の人気が高いネット証券をご紹介します。
SBI証券:個人投資家売買シェアNo.1。主要ネット証券で最低水準の手数料が魅力。日本株の夜間取引等にも対応。無料で会社四季報やトムソン・ロイターのニュースを閲覧可。
楽天証券:楽天スーパーポイントがたまる。株価の自動更新・リアルタイム表示や素早い取引が可能な「マーケットスピード」利用可。日経テレコン21(楽天版)も閲覧可能。
マネックス証券:投資情報の提供に力を入れており、少額取引の投資家、売買頻度の高くない長期投資家へのサービスが手厚い。米国株に関するサービスも充実。
>>SBI証券の口座開設(無料)
>>楽天証券の口座開設(無料)
>>マネックス証券の口座開設(無料)
5 まとめ
最後になりましたが、本はやはりネット通販で注文するよりも実際に書店に足を運び、数ページぺらぺらとめくってから購入することをおすすめします。目次に目を通し、知りたいことが載っているか、自分のレベルに合っていそうか吟味してください。「絶対に勝てる」や「絶対に儲かる」などのうたい文句に踊らされないように注意しましょう。
投資に絶対はあり得ません。それでも実際に挑戦してみないと儲かるかどうかはわからないのもまた事実です。初めの一冊や投資のバイブルを手にしたら、ぜひ株に挑戦してみてください。