株主優待は、株式投資における儲け方のひとつであり、お楽しみの一つでもありますが、もらう時には注意しておかなければならないのが権利確定日と権利付き最終売買日です。うっかりチャンスを逃してしまったということのないように、チェックしておきましょう。
目次
1 株主優待をもらうには、権利確定日の株主名簿に載らなければならない
株主でなければ、株主優待はもらえません。「株主である」とは、この場合、株主名簿に登録(記載)されていることを指します。
株主優待が年2回なら、中間、期末(例えば、3月期決算企業なら9月末と3月末)に株主名簿に登録されていることが絶対条件です。ただし、権利確定日に株を買っても当日の株主名簿に記載はされません。権利確定日当日の名簿に載るには、それより前に株を購入してしまわなければならないのです。
2 権利付き最終売買日までに株式を購入しなければならない
では、いつまでに株を買えば権利確定日の株主名簿に記載されるのでしょうか。実は、権利確定日を含めて3営業日前までに株を保有していなければならないのです。この権利確定日から数えて3営業日前の日を「権利付き最終売買日」と言います。権利付き最終売買日当日に株式を購入してもOKです。
3 覚えておきたい「権利落ち日」
権利付き最終売買日に株を買えば、権利確定日の株主名簿に記載されます。そして、権利付き最終売買日に買った株は、たとえその翌日に売って株主でなくなったとしても、権利確定日の名簿には掲載されます。この権利付き最終日の翌営業日を「権利落ち日」と言います。逆に言えば、権利落ち日に株式を購入しても、その決算期の株主優待をもらうことはできませんのでご注意ください。
4 権利確定日と権利付き最終売買日の一覧表(~2021年12月末まで)
以下に2021年11月~2022年11月までの権利確定日、権利付き最終売買日をまとめました(権利確定日が20日の場合と末日の場合を記載)。
【2021年】
権利確定日が20日の場合の権利付き最終売買日 | 権利確定日が末日の場合の権利付き最終売買日 | |
---|---|---|
11月 | 11月17日(水) | 11月26日(金) |
12月 | 12月16日(木) | 12月28日(火) |
【2022年】
権利確定日が20日の場合の権利付き最終売買日 | 権利確定日が末日の場合の権利付き最終売買日 | |
---|---|---|
1月 | 1月18日(火) | 1月27日(木) |
2月 | 2月16日(水) | 2月24日(木) |
3月 | 3月16日(水) | 3月29日(火) |
4月 | 4月18日(月) | 4月26日(火) |
5月 | 5月18日(水) | 5月27日(金) |
6月 | 6月16日(木) | 6月28日(火) |
7月 | 7月15日(金) | 7月27日(水) |
8月 | 8月17日(水) | 8月29日(金) |
9月 | 9月15日(木) | 9月28日(水) |
10月 | 10月18日(火) | 10月27日(木) |
11月 | 11月16日(水) | 11月28日(月) |
5 まとめ
いかがでしたか?権利確定日と権利付き最終売買日は株主優待もらう時には注意しておきたいポイントです。しっかりチェックして確実に株主優待をゲットしてくださいね。