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株式投資の主目的は「値上がり益」の達成
今まで、株式投資の初心者の方には、株式投資を行うことで、投資した会社の経営に参加でき、それはそのまま、経済に参加するようなものだと伝えてきました。ただ、株を買っても、会社の経営に“堂々と”参加できるのは、株主総会と呼ばれる年1回開催の“集会”だけになるのが現実です。従って、徐々に慣れてくると、配当でコツコツ貯金をしたいという人を除けば、やはり、値上がり益を狙うことが主目的になります。何度か説明したように、この「値上がり益」を達成することが、株式投資の醍醐味でもあるのです。
株式投資はより多くの「利益」を獲得するのが目的
ここで改めて「投資」という意味を考えてみましょう。ある国語辞書には、「利益を得る目的で,資金を証券・事業などに投下すること」とあります。株式投資は、正しく、この通りなのです。それでは、この説明にある「利益」とは何でしょうか?同じように、国語辞書には「もうけ。得(とく)。収入から費用を引いた残り。利潤。」とあります。ここでは、この辞書にある「収入から費用を引いた残り」というのが重要です。これを株式投資に適用させると、「(株を)“売った値段”から“買った値段”を引いた残り」と言い換えることができます。これが、株式投資の利益に他なりません。例えば、10万円で買った株を12万円で売った場合、利益は2万円です。「売った値段」が12万円、「買った値段」が10万円、それを引いた残りが2万円となる訳です。長々となりましたが、株式投資は“より多くの利益を得る”ことを目的としています。
「安く買って、高く売る」は、言うは易く行うは難し
そして、“より多くの利益を得る”ためには、『株は安く買って、高く売る』ことが最も重要なことになります。みなさんの中には、「当たり前のことだろ」「そんなことは基本中の基本だ」「バカにするな」と感じる人も多いと思います。そうなんです、これは株式投資のみならず、他の投資(例えば、不動産投資、金などの貴金属投資、FX取引等)にも言えることで、鉄則中の鉄則なのです。しかし、これを実現するのは非常に難しいのです。それどころか、「株を高く買って、安く売る」という真逆の結果になっている人が本当に多いのです。
「割安」と「割高」という表現に慣れよう
株式投資では、値段が「安い」「高い」というのではなく、値段が「割安」「割高」という考え方を用いるのが普通です。「割安」「割高」とも、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、みなさんは毎日の生活の中で無意識に意識しているのです。これを説明していきましょう。
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