手持ちの投資資金が無くなったら人生はどうなる?

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手持ちの投資資金が無くなったら人生はどうなる?

株式投資でこれから資産を増やそうと考えているみなさんに対して、いきなり深刻な話を持ち出しましたが、これは非常に重要なことなので、あえて最初に書かせていただきました。

 

余裕資金について、よく考えてみよう

「資産運用は余裕資金でやりましょう」という話を聞かれたことがあるかもしれません。この“余裕資金”とは何を意味するのでしょうか?“余裕資金”の定義や考え方にはいろいろありますが、「もし万が一、そのお金が全部無くなっても、通常の日常生活を維持できる」という類の資金と考えて下さい。「余ったお金」という考え方もありますが、お金はどんなに多くあっても多過ぎるということはありませんから、少し違うかもしれません。

現物の株式投資の場合、投資額がゼロ(=すべて失うこと)になってしまうことは滅多にありません。しかし、投資した会社が倒産するなどして、投資した資金を全て失う可能性もなくはないのです。また、投資先企業の業績不振、想定外の自然災害による被害、世界経済の落ち込みなどで、投資した会社の株価が急落するケースは十分に考えられることです。

株式投資は、「勝つか負けるか」しかないギャンブルとは、本質的に全く異なります。ただ、株式投資は全てが成功するものではないことは事実です。損失を出すことも十分あります。つまり、投資したお金が減ってしまう、時には、大きく減少してしまうことがないとは言い切れません。こうした時、特に株式投資で初心者の方は、精神状態が乱れてしまうことが多々あります。そうすると、適切に損切り(投資していた株を売却して、損失を確定させること)が出来なくなったり、仕事に集中できなくなったり、さらには物事を悪い方に悪い方に考えたりし易くなります。自暴自棄になってしまう場合は、決して少なくありません。

それでも、(滅多にはないことですが)投資資金を全て失ったり、大きく減少したりしても、それが「余裕資金」であれば、日常生活に大きな支障を来すことはないはずです。この「余裕資金」という考え方は、非常に重要です。みなさんは、今現在の「余裕資金」がどれくらいあるのか、一度、ザックリしたイメージで結構ですから、計算しておくことをお勧めします。その際に重要な要素が、ご自身の年齢、今後の資金需要(子供の教育費、マイホーム購入、趣味や旅行など)、そして、収入見通しなどになります。特に重要な要素になるのが「年齢」です。年齢別で余裕資金額が異なってきますので、必然的に、投資スタイルも異なってきます。

改めて、株式投資は余裕資金の範囲内で、決して生活資金を回したりしないことが重要です。手持ちの投資資金(=余裕資金)が全て無くなったという、実際には滅多に起きない最悪ケースを念頭に置きましょう。冒頭に「手持ちの投資資金が無くなったら人生はどうなる?」と書きましたが、その投資資金が余裕資金の範囲内ならば、ジタバタ慌てることはないのです。この鉄則「株式投資は余裕資金の範囲内で」を徹底しましょう。

 

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