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証券会社って何?株初心者の素朴な疑問
さて、株式市場が何となくわかったところで、もう一つ、「証券会社」という存在を少しだけ理解しましょう。証券会社に行ったことがある人は、おそらく、もの凄く少ないはずです。銀行には普通に入れるけど、証券会社はちょっと入り難い…という人が大多数でしょう。まず、そもそも、証券会社って何でしょうか?
私たちは魚を買いに魚市場には行かない
先程の例(「株式市場って何のこと?」)を見てみます。私たちは、魚を食べたいと思った時、スーパーマーケットや魚屋さんへ買いに行きますが、魚市場(例えば、築地魚市場)に直接行きません。皆さんの中で、魚市場に魚を買いに行く人は、まずいないはずです(注:最近は魚市場と同じ敷地内で営業する「魚屋さん」が登場し始めました)。これは、魚市場が家から近いとか遠いという問題ではありません。魚市場に出入りできる人(スーパー、魚屋さん、漁業協同組合、等)は、一種の会員制度になっていて、入場許可証みたいなものをもらっています。その入場許可証がないと、魚市場には入れないのです。
皆が魚市場に買いに行ったら想像を超える大混雑になる
もし、そのような入場許可証が無く、誰でも魚市場に入ってくることが可能になると、大変な混雑になります。スーパーの混雑なんて比較になりません。私たちが皆、魚市場に魚を買いに行ったら、想像を超える大人数になって、身動き一つできないでしょう。そこで、スーパーマーケットや魚屋さんが、私たちの代わりに、もっと言い換えると、私たちを代表して、魚市場に魚を買いに行っているのです。これは、魚を売る方も同じです。海に漁に出て魚を釣ってくるのは漁師さんです。日本には非常に多くの漁師さんたちがいます。その漁師さん達が、皆一斉に魚市場に自分の釣った魚を持って来たら、それも大変な騒ぎになります。そこで、実際には、地域毎に漁師さんたちを代表する「漁業協同組合」のような団体があり、漁師さんが釣った魚をまとめて預かる形で、魚市場に魚を売りに行くのです。つまり、魚を買いたい人を代表するのが「魚屋さん」「スーパーマーケット」であり、魚を売りたい人を代表するのが「漁業協同組合」なのです。基本的には、私たちは誰一人、そして、漁師さんたちも誰一人、直接に魚市場には行きません。
証券会社は、魚市場への入場許可証持っているスーパー等と同じ
実は、株も同じような仕組みなのです。私たちが株を買いたい、株を売りたいと思った時、証券取引所には行きません。仮に行ったとしても、絶対にお断りされます。なぜならば、魚市場の「入場許可証」に該当するものを持っていないからです。これを持っているのが、証券会社ということになります。従って、魚を買いにスーパーや魚屋さんへ行くのと同じように、株を買う時は証券会社に行かなければなりません。また、同じように、株を売りたいと思った時も、証券会社に行く必要があるのです。
口座開設無料のネット証券会社の登場で非常に便利になり、株初心者の敷居も下がった
ただ、インターネットが普及した現在は、ネット証券会社(注:オンライン証券会社とも言います)が主流になっています。魚はインターネットでは売買できませんが、株はできます。こうしたネット証券会社の登場により、私たちは、実際に外出する必要性はグーンと低くなりました。もちろん、自宅にインターネットを使う環境が整っていない方、パソコンを持っていない方等は、近くの証券会社に実際に行く必要があります。いずれにせよ、「株を買いに(売りに)証券会社へ行く」という行動様式には、全く変わりはないのです。
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