株主優待制度で思わぬ特典を受けることも

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株初心者にも分かりやすい、株主優待制度という特典・サービスがある

株式投資でお金を増やす手段は?」のところで、株式投資でお金を増やす2つの手段があり、1つは値上がり益を達成すること、もう1つが配当をコツコツ積み増すということを説明しました。お金を増やす可能性を提供してくれるのは、基本的には、この2つだけです。ただ、もう1つだけ、直接的に「お金を増やす」ことには繋がりませんが、株主優待制度という特典(メリット)があるのです。これは、配当と同じく、株式を持っている人(=投資家)に対して、その会社の特典やサービスが受けられるという制度です。

投資している会社の商品やサービスを受けることができる

具体的には、レストランを経営する会社ならば食事券、百貨店ならば商品券、飲料メーカーや食品メーカーならその会社の商品、映画会社なら映画の鑑賞券、等々、投資して株式をもっている会社の商品や割引券等がもらえる制度です。実際には、この株主優待制度を大きな目的に株式投資をしている人は、非常に少ないと思われます。ただ、最近はその内容が年々拡充されており、今現在は改めて見直されてきています。中には本当に魅力的な特典も出始めています。

株主優待制度の特典は現金でもらうことができない

ただ、この株主優待制度にも注意しなければならない点が幾つかあります。株式を所有していなければならず、売却などで手離した後には、こうした特典を受けることが出来ないのは、配当と同じ条件です。配当との大きな違いは、現金でもらうことができない、ということです。どんな優待制度も、直接的に現金で渡すことは禁止されています。従って、株主優待制度は、お金を増やす機会とはなり得ません。しかしながら、こうした優待制度で受ける特典やサービスを現金換算すると、意外にお得感がある場合は少なくありません。一度、じっくり調べてみるのもいいでしょう。

株主優待制度を実施していない会社の方が多い

もう1つ注視しなければならないのは、こうした株主優待制度は、全ての会社が実施している訳ではないということです。むしろ、実施していない会社の方が圧倒的に多いと言えましょう。また、株主優待制度で受けられる特典やサービスには、当然ですが、一人当たり回数の制限があります。さらに、こうした株主優待制度は基本的にはずっと続いているものが多いのですが、会社の業績が極端に悪くなると、突然中止になる場合があり得ます。この点については、配当と似ています。

株主優待制度は株式投資の“オマケ”と考えるべき

以上のように、株主優待制度は徐々に拡充しており、中には魅力的なものもありますし、株初心者のみなさんにもメリットが分かりやすいですね。従って、全く無視する必要はありません。ただ、株式投資の本来の目的である「お金を増やす」ことには該当せず、完全に異なるということに注意が必要です。直接的な目的ではなく、あくまでも、株主優待制度は株式投資の“オマケ”と考えておくべきでしょう。

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