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あなたは株式型?債券型?
就活生が「何故、この会社に就職したいのか?」と自問することがとても重要なように、投資家、特に株初心者も「何故、この会社に投資したいのか?」を自問し、自分なりの「答え」を見つけることはとても重要です。目的があやふやなままに就職したり、投資したりすることは、後々、大きな後悔を生みます。
投資家の場合、元本確保や安定的にインカムゲインを受け取ることを重視したいのであれば、株式よりも、銀行の定期預金や債券投資を優先的に考えるべきです。一方、成長性への期待が持てるため、多少のダウンサイドリスク(値下がりリスク)があっても、将来高いリターンを得られるのであればよし、とするのであれば株式投資を考えるべきでしょう。
就活生によっては、年収よりも安定を求めるタイプと、ハードワークを厭わず、将来の高い年収を求めるタイプに分かれるのと似ています。
株初心者も就活生も企業研究でリスクとリターンを見極めよう。結果を短期で求めすぎないことも大事
ここで、投資家(特に株初心者)も就活生も覚えておくべきことは、高いリスクを取るのであれば、それに見合うリターンが期待できなければいけない、ということです。リスクが大きいのにリターンは少ないのであれば、株式投資でも就職でも不幸な結果を生みます。こうならないためにも、じっくりと企業研究を行い、将来、予測されるリターンやリスクを自分なりに掴みましょう。
また、株式投資でも就職でも、リターンは、すぐに実現するとは限らないことを心に留めておきましょう。株初心者が良く行ってしまうのですが、買った株が短期間で買付価格より値下がりしたらすぐに売ってしまうというのは、就職した会社をすぐに辞めてしまうのと同じです。もちろん、終身雇用がよい、一度買った株は絶対に売ってはダメということではありませんが、短期間で結果を求め過ぎないことが株式投資にも就活でも重要です。
「タイムホライズン」(時間軸)は、人それぞれ異なるでしょうが、自分なりのタイムホライズンを決めてから、投資(就職)対象を見つけることをお勧めします。
長期投資の王道は企業研究
株式投資(長期投資)で世界第三位のお金持ちになったウォーレン・バフェットは、上場企業のアニュアルレポートを徹底的に読み込む投資家として知られています。ついつい早耳情報や噂に振り回される人も多いのですが、企業の開示情報を丁寧に読み込むことは本当に大事で、企業研究こそが長期投資の王道といえます(参考「マイクロソフト創業者ビル・ゲイツと肩を並べる世界の大金持ちウォーレン・バフェットの投資とは」)。
株初心者、就活生はどこからはじめるのが良いでしょうか?
まず取り組んでいただきたいのが、経営者が語る長期ビジョンを読み解くことです。上場企業のホームページには、必ず「投資家の皆様へ」というIRのコーナーが設けてあり、そこには「経営ビジョン」、「経営計画」などを見つけることができます。
ただ、株初心者の方や就活生の方が、企業のIRサイトを見ても、最初のうちは注目すべきポイントがわからないことも想定されます。その場合は、企業分析のプロである証券アナリストのレポートを読んで、チェックポイントを理解するのが早道かもしれません。特に分析レポートが充実している証券会社をいくつか挙げておきますので、口座開設(無料)して、情報に触れていくのが良いでしょう。
→楽天証券:日経テレコン21の一部機能まで無料で使える(無料で口座開設)
→マネックス証券:JPモルガンの調査レポートなど個別銘柄の情報が充実(無料で口座開設)
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→au カブコム証券:三菱UFJモルガンスタンレー証券の調査レポートが読める(無料で口座開設)
→岡三オンライン証券:充実の小型株調査レポートが読める(無料で口座開設)
「Longine(ロンジン)の企業IR」では上場企業経営者へのインタビューを行っていますので、こちらも参考になるかもしれません。
次回は「就活生にも役立つ逆張り投資」について考えます。
2015年5月21日 01:10 公開
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