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日本では3月末は大多数の上場企業が本決算を迎える時期です。そして3月末は配当、株主優待のシーズンでもあります。
このように3月は個人投資家にとって大切な月ですが、株主優待を選ぼうにも何しろ銘柄が多くて目移りしていまいます。
そこで、証券アナリストの視点から、ぜひ注目していただきたい株主優待銘柄をピックアップしてみました。20万円以下(できる限り10万円以下)で投資でき、株主優待が魅力的で使い勝手がよく、3月末の現金配当も加味した総合利回りの高い銘柄を選びました。さらに第3四半期までの業績を分析し、通期業績の不安が小さいものをアナリスト視点でスクリーニングしてあります。
比較的少額の資金で優待を狙うことができますので、株式投資を始めたばかりの方でもチャレンジしやすいと思います。また少し資金に余裕のある方は、複数の銘柄に投資をして多彩な株主優待を楽しむこともできるでしょう。
今回取り上げる銘柄で優待メリットを受けるには、2016年3月28日(月)までに株式を買っておく必要があります。3月28日当日に買い付けても問題ありませんが、翌日の3月29日までには必ず株を保有してください。3月29日以降はいつ売却をしても構いません。証券会社に口座がまだない場合は、手続きに4~7営業日かかりますので、早めに口座開設をしてください。
それでは具体的に銘柄を見ていきましょう。なお、以下の配当は年間配当の合計金額ではなく、3月末に株主であることで受け取る金額だけを記載しています。
以下の記述では、2016年2月23日の引け値をもとに計算を行っています。
オリックス(8591)
- 投資予算 約14万円
- 最低株数 100株
- 権利確定日 2016年3月28日
- 優待内容 5,000円相当の日本の名産のカタログギフト
- 優待利回り(A) 3.5%
- 一株配当 23円
- 配当利回り(B) 1.6%
- 総合利回り(A)+(B) 5.1%
個人投資家に人気のある株主優待です。上記に加え、オリックスの野球観戦やオリックスレンタカー、オリックス傘下のホテル・水族館・シニア施設の割引などが受けられる株主カードも送られてきます。
三越伊勢丹ホールディングス(3099)
- 投資予算 約13万円
- 最低株数 100株
- 権利確定日 2016年3月28日
- 優待内容 15万円までの買い物が10%割引になる株主優待カード
- 優待利回り(A) 15万円の買い物をした場合、11.4%
- 一株配当 6円
- 配当利回り(B) 0.5%
- 総合利回り(A)+(B) 11.9%
百貨店での買い物を予定されている方にはオトクな制度です。同社のオンラインショップでも利用可能です。
ヤマダ電機(9831)
- 投資予算 約5万円
- 最低株数 100株
- 権利確定日 2016年3月28日
- 優待内容 500円相当の優待割引券2枚
- 優待利回り(A) 1.9%
- 一株配当 14円
- 配当利回り(B) 2.7%
- 総合利回り(A)+(B) 4.6%
家電やその消耗品の購入予定があるかたにはオトクな制度です。1回に1,000円以上の現金での買物について1枚利用可能です。
JKホールディングス(9896)
- 投資予算 約4.5万円
- 最低株数 100株
- 権利確定日 2016年3月28日
- 優待内容 1,000円相当のクオカード
- 優待利回り(A) 2.2%
- 一株配当 8円
- 配当利回り(B) 1.8%
- 総合利回り(A)+(B) 4.0%
合板、建材の国内トップの専門商社です。クオカードを利用したい方にはねらい目です。
モーニングスター(4765)
- 投資予算 約3万円
- 最低株数 100株
- 権利確定日 2016年3月28日
- 優待内容 「株式新聞」ウェブ販無料クーポン3か月分12,960円相当
サプリ2,980円相当 - 優待利回り(A) 53.0%
- 一株配当 6.5円
- 配当利回り(B) 2.2%
- 総合利回り(A)+(B) 55.1%
株好きの方には注目の優待制度です。
いかがでしたか。お手頃の投資金額でオトクな優待を選んでみました。お気に入りの株主優待が見つかれば、投資を実行してみてください。
(注)記事中の利回りについては小数点以下四捨五入で計算