株式投資の始め方:株を始める方必見の完全実行マニュアル

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ネットを中心に、メディアには「1年で2億円稼いだ」「株で大損、どん底人生」といった、かなり衝撃的な記事がたくさんあります。そのせいか、株式投資には「ぼろ儲けか、破産か」といった極端なイメージがあるように思います。

しかし現実は違います。ここでは、株式投資を始めるための具体的な手順と、地に足のついた資産形成をするコツをまとめていますので、参考にしてみてください。

目次

1 株を始める前に知っておくべきこと

1.1 「短期間で大儲け」はごく稀なこと。初心者は決して真似しない

株式投資で短期間に大儲けする人もいますが、それはごく稀なことです。大儲けをするために、それなりにリスクを取った結果でもあります。多くの場合は、証券口座に預けた自己資金の何倍もの額の株式を売買できる仕組み(信用取引や先物取引など)を活用しているため、初心者の方は決して真似をしてはいけません。信用取引や先物取引は一歩間違えると破産につながりますので、何年もの投資経験を経て、リスクコントロール術を身に着けた方だけが挑戦すべき手法だということを覚えておいてください。

1.2 株の始め方は人それぞれ。でも、守るべき2つの鉄則がある

では、これから株式投資を始める方はどうすればよいのでしょうか。実は、株の始め方は人それぞれなので、正解と言えるものはありません。

筆者の場合は、大学生の時に株を始めました。当時は財務分析もできず、「PERってなんだろうな?」くらいの知識レベルでしたが、とりあえずネット証券に口座を開いて、30万円ほどの予算で始めてみました。財務分析もできないので、最初に注目したのは株価チャートです。難しいことは分からなくても、株価チャートを眺めていると、夏になると株価が上がる株、オリンピックシーズンになると株価が上がる株があることが分かったので、それらを先回りして買ったところ、ちゃんと儲かりました。

一方、しばらくして財務分析や株価評価のやり方をかじった頃、自分の知識を試すかのようにソニーを分析して、「割安だ!」と思い込んで買ったところ、その投資は惨敗に終わりました。

徐々に経験を積んでいくことは大事なのですが、「下手な鉄砲休むに似たり」です。まずは株価チャート、財務分析、あるいは業界に関する情報優位性など、あなたにとって最もとっつきやすいところから始め、わからないことを一つずつ覚えていけば十分です。ちなみに筆者はその後、プロの証券アナリストになり、今ではチャートよりも財務分析からのアプローチを重視しています。しかし、これもまた好き好きです。

さて、株の始め方は人それぞれだと言いましたが、以下の2つの鉄則だけは必ず守るようにしてください。株式投資において最もまずいのは、大損をしてしまい二度と株式投資ができなくなることです。ですから、この2つの鉄則は大損を回避するための最低限のルールになります。

鉄則1:現物株の投資に徹する(先物や信用取引に手を出さない)

現物株というのは、普通の株式投資です。仮に50万円の資金があれば、50万円までの株式を買うことができます。信用取引や先物取引のように、自己資金の何倍もの株式を買うわけではないので、自己資金を超える損失がでることは絶対にありません。また、現物株の投資の場合、50万円分の株式がいきなり0円になることもまずありません。

鉄則2:予算に上限を設定して少額から始める

予算の上限設定も大事な考え方です。例えば貯金の30%を株式投資にまわす、あるいは毎月1万円を株式投資にまわすといった具合です。上限値は人によって全く異なりますが、「なくなっても生活に支障がでない、精神状態を正常に維持できる金額」と考えるとよいでしょう。

また、予算の上限を一度に投資するのではなく、最初は少額を投資して、実際に株を買ったら自分がどんな精神状態になるのかを確かめてみることをおすすめします。そこではじめて、買値から何%株価が下落したら売却する(損切り、ロスカットといいます)のが自分にとって適切か体感できます。

買値から9%下落すると、その下落分を取り返すには10%上昇する必要があることは、1÷(1-0.09)=1.1という単純な計算でわかります。ただ、10%上昇することがどれだけ大変なことかは、実際に株を持ってみないと実感できないものなのです。

筆者の場合は、当初8%株価が下がったら損切りするというルールを決めていました。しかし、ソニーに関しては不十分な財務分析を振りかざして「ソニーの価値はこんなもんじゃない」と自分に言い聞かせてしまい、損切りを怠ってしまいました。今振り返ると、これは全くダメなパターンです。

最初は経験を積むことを目的として、小さな金額で練習し、自分なりの損切りルールを決めるのがいいと思います。

鉄則1、2を守っていれば、いきなり大損して株式投資を続けられなくなる、破産するといったことにはなりませんから、実践を通じてノウハウを蓄積できるようになるはずです。

【コラム:そもそも株でいいですか?】

この記事を読んでくださってる皆様は、株の始め方にご興味をお持ちだと思います。

筆者も多くの方に株に興味を持っていただきたいですが、株式投資が数ある資産運用の中でもレベルが高い領域にあることも確かだと思います。「たまたま思い浮かんだ資産運用が株だっただけなんだよな」という方は、無料で受けられる資産運用セミナーに参加して自分が何を求めているのかを把握するのも一つの方法です。

資産運用セミナー例

*moneiro(マネイロ)は株1運営会社のグループ会社が運営しており、公私ともに様々な領域の資産運用を経験してきた金融機関出身者が立ち上げたサービスです。セミナーは完全無料、セミナーでの金融商品の勧誘も一切ありません。

2 株を始めるまでの流れ

2.1 資金の準備:株は5万円もあればいろいろ選べる

その昔、株式投資はお金持ちの特権のような世界でした。しかし、現在では5万円でも様々な企業の株式に投資することができます。具体的には、3,500社程度の上場企業のうち、535社(2015年9月22日現在)は5万円以内の予算で投資することができるのです。

みなさんにお馴染みの会社をいくつか挙げると、ヤフー(47,300円)、みずほフィナンシャル・グループ(23,340円)などが含まれます。

もっと少額でという方には、「単元未満株」という500円からできる株式投資もあります。興味があるかたは「少額投資に適した証券会社は?」を参考にしてください。

2.2 証券口座の開設:ネット証券なら申し込みは5~10分、口座開設完了まで3~7営業日程度

株を始めるために必ず必要になるのが証券口座。証券口座は、投資のための資金の保管場所であり、購入した株などの有価証券の保管場所になります。ネット証券の場合は口座開設・維持管理ともに無料です。

ネット証券の場合、PCやスマートフォンで申し込みをするのですが、申し込み手続きの所要時間は5~10分。申し込みから口座開設完了まで3~7営業日程度です。特別厳しい審査があるわけでもなく、多くの方が気軽に口座開設できます。具体的に申し込みの流れを見ていきましょう。

口座開設の流れ

まず、口座を開設したいネット証券の公式Webサイトにいって、「口座開設」をクリックします。ガイダンスに沿って、必要事項(主なものを下記に列挙しました)を入力して、画面に表示された各種規定を読み、本人確認書類(運転免許証、住民基本台帳カード、健康保険証、住民票の写し、在留カード・特別永住者証明書、印鑑登録証明書のいずれか)を提出したら基本的に手続きは完了です(ここまで5~10分程度)。

なお、本人確認書類の提出方法は、(1)PCやスマホでアップロードして提出する、(2)証券会社から送られてくる封筒に本人確認書類を同封して返送する、という2種類があり、(1)の方が郵送にかかる時間を短縮できる分、早く口座開設ができます(申し込みから口座開設完了まで3~7営業日程度で完了)。

最近ですと、スマホで口座開設する方が増えていて、口座開設の半数近くがスマホ経由という証券会社もあるようです。

  • 氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • 住所
  • 連絡先
  • 勤務先等
  • 入出金に使用する銀行口座
  • 資産や投資方針に関するアンケート
  • 特定口座
  • マイナンバー(個人番号カード・通知カード)

注1:ネット証券によって口座開設申し込み、あるいは資料請求の段階で入力する事項は多少異なります。
注2:2016年1月から証券会社の口座開設時にマイナンバーの登録が必要になりました。Webやスマートフォンのアプリ経由、または郵送により、個人番号カードまたは通知カードを登録することになります。詳細は「証券会社にマイナンバー?必要な理由と手続きまとめ」をご覧ください。

口座開設申し込み時に唯一迷いそうなポイント「特定口座」

基本的に証券口座の申込み手続きは簡単なのですが、「特定口座」に関する部分は迷う可能性がありますので解説します。証券口座を開設する際には、以下の3つの選択肢が示されます。なんだかよくわかりませんよね。

1.特定口座を開設する(源泉徴収あり)

2.特定口座を開設する(源泉徴収なし)

3.特定口座を開設しない

特定口座とは、取引証券会社が顧客の上場株式などの1年間の取引の結果を「年間取引報告書」にまとめる損益計算サービスをしてくれる口座のことです。特定口座というのは、「無料で便利なもの」だとご理解ください。

次に源泉徴収のあり/なしについてです。株で利益が出たら税金(2015年9月現在では利益の20%)を支払いますが、確定申告をしたくない人は、利益が出る都度源泉徴収される「特定口座・源泉あり」を選ぶのがいいでしょう。確定申告をしてもいいなら、「特定口座・源泉なし」を選ぶと、証券会社は後でまとめて取引明細を送ってくれますので、それを使って確定申告しましょう。

ただし、会社員の方の場合は、少し面倒ですが「特定口座・源泉なし」が有利な場合もあります。会社員で給与所得以外の収入が20万円以内の場合、その分に関しては確定申告・納税が免除される特例があるのです。給与以外の所得がなければ、株での利益20万円までは実質無税になります。ただ、この特例を利用するなら、「特定口座・源泉なし」を選ばなければなりません。「特定口座・源泉あり」を選択すると、株で得た利益に自動的に課税されてしまい、後から返してもらうことができないためです。

2.3 証券口座に入金:どの株を買うか決める前に入金しておくのが大事

証券会社の口座開設が完了したら、すぐに投資資金を入金するのがおすすめです。入金しないと口座を維持できないとか、何か費用がかかるという話ではありません。ただ、株を買う好機(チャンス)というのは、いつ訪れるか分からないものです。目をつけていた会社の株価が急落したので買おうと思ったが、証券口座にお金を入れてなかったので買えなかったなどという失敗談はよくあるものです。

現在はほとんどの場合、ネット証券に指定された銀行口座にお金を振り込むと、そのお金があなたの証券口座に入金される仕組みになっています。ネット証券から指示された通りに入金作業を行って下さい。

3 株を買ってみる

3.1 どの株を買うか決める:ネット証券を使って無料でできる銘柄選びの5ステップ

どの株を買うかは非常に重要なテーマなので、「初めての株の選び方:身近な銘柄こそ宝の山」で、実例もまじえてじっくり解説しています。ここではそのエッセンスをご紹介したいと思います。

銘柄選びの手順にも正解はありません。もちろん、筆者および株1編集部のメンバーが「1つ具体的に流れを示すならこれかな」と思え、ネット証券の口座さえあれば無料で実行できる方法を書いているのですが、銘柄選びの方法は本当に人それぞれです。あまり身構えずにやってみて、自分に合うやり方を見つけていただきたいと思います。

実際、筆者も投資を始めたばかりの頃は株価チャートを最初に見て、夏上がる株、オリンピックで上がる株を探していたわけです。チャートから銘柄を絞り込んだ上で、下記のステップ1、2だけで投資していました。

ステップ1 身近なお店や商品に着目しよう

まずは身近なところから探すのがおすすめです。気になる新製品、気になるお店、気になるサービス、よく利用するお店、定番で購入する製品などを考えてみてください。次にそれに関連する会社を調べましょう。そして最後に、なぜその会社(商品、サービスなど)が気になるのか整理してみましょう。価格でしょうか、品質でしょうか、接客でしょうか、利便性でしょうか。他社にはないどんなポイントがみなさんに響いているのか、自分の実感をベースに考えてみるのです。

ステップ2 会社四季報や日経会社情報で会社の概要を掴む

気になる会社(銘柄)が見つかったら、会社の数字を見てみましょう。押さえておきたいのは、以下のようなポイントです。

  • その会社の規模(売上高、従業員数、店舗数など)
  • 儲かっているか(利益の額)
  • 効率的に儲かっているか(売上高に対して利益が何%あるのか、株主資本に対して何%の利益が上がっているか)
  • 借入は多くないか

ただ、これらを1社1社自分で分析するのは現実的ではありません。会社四季報(定価は税込2,300円)という、全上場企業の主要財務データをコンパクトにまとめた書籍がありますので、それらを使います。数字に強い方は財務の数値を見ていただき、そうでない方は、解説文にしっかり目を通しましょう。そして儲かっていない会社、儲かっていない上に借入金が多い会社であれば、そこは回避し、別の会社を検討するのです。

会社四季報は年に4回発行され、書店で購入できます。また多くのネット証券は自社のウェブサイト上で、口座保有者に会社四季報を無料で閲覧できるサービスを行っていますので、それを活用するとお得です。

参考:「ネット証券の投資情報を徹底比較

ステップ3 展望:この会社の利益は何倍になるか

このステップが一番大切です。

ステップ2でご紹介した会社四季報や日経会社情報にも、2年先(正確には2期先)までの業績予想が掲載されています。各企業へのインタビューやアンケートを行い、それらを参考にして業績予想を掲載しているそうなので参考になる情報です。ただ、予想なので外れることもよくあります。

そこで大事なのが、自分なりのイメージです。注目した会社の、注目している商品やサービスが普及していったら、会社全体の売上高や利益の水準が大きく変わるのかどうか、大雑把でかまいませんからイメージしてみてください。

たとえば、新興の格安ピザチェーンがあるとします。近所にできたので食べてみたらおいしい。その場合、そのピザ屋の数が増えるほど、その新興企業の業績は伸びる可能性が考えられます。5年後のピザ屋の数をイメージできればいいのです。それが現状の5倍になるなら、売上高・利益も5倍くらいになると考えて間違いはないでしょう。

一方、これが、既に牛丼やイタリアンや居酒屋を経営している大手の総合飲食チェーンの場合はどうでしょうか。少しぐらいピザ屋で成功しても企業全体に与えるインパクトは限定的になってしまいます。会社全体の売上高・利益はそれほど劇的に変わらないでしょう。

ここで大切なことは、大局観です。そして、もし会社全体の売上高・利益が2倍、3倍になる可能性のある会社(銘柄)に出会えたらしめたものです。次のステップに進みましょう。

ステップ4 株価をチェック

次に株価と投資に必要な金額をチェックします。最低限必要な投資金額は「株価×最小取引単位(たとえば100株から買えるのか1,000株から買えるのか)」で計算できます。例えば、株価が500円で最小取引単位が100株なら、最低投資額は5万円です。あなたの予算に合う株なのかの確認です。

次に株価が割高か割安かを見る指標を確認しましょう。ここでは最初に押さえておくべき指標として、PER(株価収益率)を説明します。

PERは、

(株価)÷(一株利益)

で計算します。その意味は、今の株価は今の年間の一株利益の何年分かです。株価は一株の値段を言います。ですからこれに対応する利益は一株あたりでなければなりません。

つまり、

(一株利益)=(その会社の当期純利益)÷(会社の発行済の株数)

になります。一株利益は英語でEPSと略されることが多いです。EPSとはEarnings Per Shareの頭文字をとったものです。

一株利益の計算、なんだか面倒ですよね。でも、Yahoo!ファイナンスやネット証券で無料提供されている会社四季報のデータ画面には一株利益が記載されています。たとえば、Yahoo!ファイナンスでは個別銘柄ページの詳細情報の右下にある「参考指標」の中に「EPS(会社予想)」という数字があります。多くの会社はその年の一株利益がいくらになりそうか、会社予想として発表していますので、その数字が記載されています。なお、Yahoo!ファイナンスの同じ欄の2段上に「PER(会社予想)」という数字があります。これはそのときの株価を先ほど述べたEPS(会社予想)で割ったものです。割り算をしなくてもYahoo!ファイナンスで確認できるというわけです。

Yahoo!ファイナンスの「参考指標」の例

では、株価は一株利益の何倍(何年分)が適正でしょうか。市場環境によって適正水準は変わっていくことを前提にあえて言えば、15~20倍前後が市場平均並みだと考えてください。

ステップ5 投資判断

ステップ3で、その企業の利益が現状からどれくらい変化するのかイメージしましょうと言いました。たとえば、利益が2倍になるイメージがあるとしましょう。現在の株価が続くと仮定して、将来のPERはどうなるでしょうか。

(将来のPER)=(株価)÷(将来の一株利益)

将来の一株利益が現在の2倍になり、株価が現在と変わらなければ、将来PERは現在のPERの半分になりますね。分母が2倍になるため、割り算の結果は半分になるからです。たとえば、現在のPERが20倍と市場平均並みとしましょう。しかし3年後に利益が現在の2倍になる可能性があるなら、将来のPERは株価が変わらなければ10倍になります。これは市場平均である15~20倍より低いので、業績の伸びに合わせて株価は上昇していくと予想できます。投資してみたくなりますね。

慣れてきたら、その会社の過去のPERの推移や類似企業のPERを調べてみると参考になります。しかし、何より大切なことはその会社の利益が2倍になることに確信が持てそうかです。ですから、その会社の魅力や強みを深堀りしていくことがとても大切です。

3.2 買い注文を出す:成行と指値注文さえ理解すれば30秒もかからない

証券口座への入金が完了し、どの株を買うかが決まったらいよいよ買い注文を出してみましょう。

ここでは、楽天証券の株取引用のスマホアプリ(iSPEED)の発注画面を参考に、注文プロセスを解説していきます。

左側はiSPEEDのソニーに関する画面です。画面の右上にある「注文・登録」ボタンをタップすると、注文形態を選ぶ真ん中の画面に遷移します。ここでは、最も基本的な「現物買い」のボタンをタップします。すると、ソニー株の発注画面(右側)に遷移します。

ここでは、100株(数量)を3,100円の指値(価格)で注文しようとしています。さて、「指値(さしね)」という重要な言葉が出てきました。これは、株を買う株価を指定するという意味です。ここで選択しなかった注文方法として「成行(なりゆき)」というのもあります。成行注文というのは、買う株価を指定せずに買うことを最優先する注文方法です。指値の場合は、指定した株価にならないと注文が成立しませんが、成行の場合はほぼ確実に買うことができます。「ほぼ確実」といったのは、株価が急騰・急落して売り手や買い手がいなくなった場合については成行でも売買が成立しないことが稀にあるためです。

執行条件というのは、その注文が「本日中」に限り有効なのか、「今週中」は有効なのか、あるいは指定した期間内はずっと有効なのかを選ぶだけなので、難しい要素はないと思います。

口座区分はあなたが前述の特定口座を使っているか、一般口座を使っているかによります。使っている口座を選択してください。

文章で読むと面倒に感じるかもしれませんが、実際にはここまで30秒もかかりません。すべての項目を入力したら、取引暗証番号を入力して、注文を執行します。

4 株初心者におすすめのネット証券

4.1 株初心者にやさしいネット証券の条件とは?

この記事をご覧のみなさんは、検索、SNS、友人からの紹介などの方法でウェブにアクセスしている、つまり、インターネットで調べ物ができる方々なのだと思います。PCやスマホの基本操作ができる方の場合は、手数料が安く(大手証券の営業担当者に発注する場合とくらべ、数十分の一になることも)、いつでもどこでも発注が可能なネット証券が便利です。

そして、株の「初心者」のネット証券選びのポイントは、以下3点の「バランス」です。

1.少額取引で「そこそこ」安い手数料

2.金融商品の品揃えの充実度

3.投資情報の充実度

投資に限らず、初心者というのは、自分の適性や本当にやりたいことが分かっていない状態です。言い換えれば、知識や経験とともに見える世界や価値観がどんどん変わっていく可能性を秘めています。

ということは、初心者でも取り組みやすい金融商品である日本株、IPO(新規公開株)、投資信託のラインナップが充実しているに越したことはありません。また、知識をつけるのをサポートしてくれる環境、具体的には適切な投資情報が無料で充実していることもとても重要です。一方で、初心者のうちは取引頻度は多くないので、株の売買手数料は「そこそこ」安ければ十分なのです。

初心者向けの証券会社については、「株初心者におすすめのネット証券3社」で詳しく比較しているので、参考にしてみてください。

4.2 株初心者が使いやすいネット証券3社

上記の観点から3社選びます。

口座数・品揃えともにネット証券No.1のSBI証券

SBI証券は600万口座を超える規模(2021年4月末)で、口座数のみならず、投資家から預かっている資産の額(預かり資産)、個人投資家の株の売買代金などでもネット証券No.1です。

商品ラインナップも豊富で、IPO銘柄数、投資信託取扱本数はネット証券No.1です。投資初心者が口座開設をして、長期間使い続けられる証券会社と言えるでしょう。

>> 豊富な商品ラインナップと業界随一のマーケット情報!SBI証券の公式ページはこちら

>> SBI証券の詳細解説を見る

口座数・品揃はネット証券No.2。投資情報の充実度がすごい楽天証券

楽天証券も600万口座(2021年5月末)を誇り、幅広い層から支持を集めています。楽天証券の特徴は豊富な商品ラインナップと、投資情報・投資ツールの充実度です。

情報面では、ネット証券で唯一、日経テレコン21(楽天証券版)を無料提供しています。

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>> 楽天証券の詳細解説を見る

楽天証券

圧倒的にオンラインセミナーが充実しているマネックス証券

マネックス証券も、IPO取扱いも含めた商品ラインナップや投資情報が充実した、バランスの良いネット証券です。手数料の安さを追求するよりは、投資家への情報提供を充実させて付加価値を高める戦略をとっていると言えるでしょう。

無料オンラインセミナーの充実度が圧倒的なので、積極的に投資を学びたい方にはマネックス証券でしょう。

>> マネックス証券の公式ページはこちら

>> マネックス証券の詳細解説を見る

5 まとめ

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。株式投資を通じて短期間で何億もの大金を稼ぎだすのはごく限られた方にしかできないことです。運の要素も相当に大きいでしょう。

しかし、「大負け」を回避して、経験を積み続けることで、資産形成は容易になっていきます。これから株式投資に挑戦されるみなさんがこの記事を読んで、「大きな損失を回避して、打席に立ち続けるためにはどうすればいいか」を考えるきっかけになれば幸いです。

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