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年に4回、株価が大きく動く時期がある
株価が大きく動く要因の一つに、上場企業の決算発表があります。日本の場合、3月決算の企業が多く(豆知識:小売業は2月決算が多いです)、4月下旬から5月のゴールデン・ウィーク明け以降1週間くらいまでは、上場企業の決算発表ラッシュとなります。また、上場企業は四半期開示といって、年4回、四半期に一度(つまり3ヶ月毎)決算を発表することが義務付けられています。実は、株価が大きく動く決算発表時は、投資のチャンスです。特に、長期投資として有望な銘柄は、後々振り返ると、絶好の買い場となっているケースが少なくないのです。
株初心者の方も決算シーズンを長期投資の入り口として活用しよう
株価が大きく動く時は、当然ながら稼ぐチャンスでもあります。「株1(カブワン)」は株初心者の方が大ケガをせずに株式投資に入門することを目指しているため、決算が良かった悪かったということで短期の売買を繰り返す、所謂デイトレードをおすすめするつもりは全くありません。あくまでも、決算シーズンを長期投資の入り口として活用いただきたいと思います。
バフェットの投資のルールを振り返る
ここで、投資の神様と呼ばれ、長期投資で世界第三位のお金持ちになったウォーレン・バフェットの6つの投資のルールを振り返ってみましょう。より詳しく読みたい方は「投資の神様ウォーレン・バフェット入門」をご参照ください。
- 税引き前利益が75百万ドル(1ドル=120円換算で90億円)以上の企業
- 継続的に利益を生み出している企業
- 従業員数が少ないかもしくは借金が少なく、ROEが高い企業
- (有能な)経営者がいること
- 単純な事業
- (適切な)値段
ネット証券で口座開設したら、自分でできるところまで銘柄を絞り込んで“待つ”
詳細は別の機会で解説しますが、1~3については、ネット証券が口座開設者に無料提供しているスクリーニング機能を使えば、株初心者の方でも絞り込むことができます。そして、5の「単純な事業」も大丈夫ですね。自分が想像しやすい、単純な事業であるか否かで判断できると思います。
多くの方にとって4の「(有能な)経営者がいること」を見極めるのは難しいかもしれません。こうした時に役に立つのが証券アナリストの分析レポートです。証券アナリストは長い間企業の調査・分析をしていますし、決算説明会や取材で経営者から直接話を聞くことができるため、4の「(有能な)経営者がいること」を考える上で、ある程度は役に立ちます。
実は、ネット証券で証券口座を開設した後に、是非実施していただきたいのはここまでの作業なのです。株初心者のみなさんは口座開設したらすぐに株を買いたくなるかもしれませんが、先ずは「チャンスが来たら投資するかもしれない銘柄リスト」まで絞り込みましょう。そして、それらの企業の株価がお買い得な水準になるまで、じっと待つのも一つの重要な戦い方なのです。
決算発表で意中の銘柄がお買い得価格になるかもしれない。その判断をサポートするのがアナリストの決算速報レポート
決算発表は、「チャンスが来たら投資するかもしれない銘柄」の株価がお買得な水準まで下落するチャンスになり得ます。優良な企業であっても、会社の業績が市場コンセンサスを下回った場合にはパニック的な売りを浴びることがあります(詳しくは「大幅増益予想なのに株価が下落。株初心者・中級者も知っておきたいその背景」をご参照ください)。
意中の銘柄の株価が大きく下がったら見ていただきたいのが、アナリストの決算速報レポートです。プロである機関投資家も保有銘柄や狙っている銘柄が決算を発表するときは、アナリストの決算速報コメントに注目します。
残念ながら、決算速報レポートは機関投資家向けのサービスと位置付けている証券会社もあり、全ての証券会社で個人投資家が決算速報レポートを見られるというわけでもありません。大型株中心で、発行からあまり時間が経っていない新鮮な状態で決算速報レポートが読める以下の証券会社のサービスは「充実している」と言って差し支えないでしょう。
決算シーズンに強い味方になる証券会社は?
【マネックス証券】
「株1(カブワン)」の執筆/監修を行うLongine(ロンジン)の決算速報レポートを無料で読むことができます。決算発表の翌営業日の取引開始前にはレポートが読め、最初から個人投資家を読者として想定しているため「シンプルで非常にわかりやすい」と言われています。また、独立系調査会社であるTIWのレポートも読めますし、決算発表後少し時間をおいてではありますが、JPモルガン証券の決算速報レポートを読むこともできます。
【楽天証券】
「株1(カブワン)」の執筆/監修を行うLongine(ロンジン)の決算速報レポートを無料で読むことができます。決算発表の翌営業日の取引開始前にはレポートが読め、最初から個人投資家を読者として想定しているため「シンプルで非常にわかりやすい」と言われています。
調査部隊が充実した三菱UFJモルガンスタンレー証券のアナリストレポートを読むことができます。
Longine(ロンジン)の決算速報のことを書くのは少し手前味噌で恐縮なのですが、機関投資家と同等のサービスを個人投資家にも変わり易く提供することを目指して、あつい想いで開発したサービスですので、是非触れてみていただきたいです。