お金持ちである富裕層の株式の割合保有はどの程度か

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日本の家計は現預金の保有比率が高いということで「貯蓄から投資」というスローガンも生まれるわけですが、では世界のお金持ちのポートフォリオはどうなっているのでしょうか。株初心者もどの程度の株資産を持ってよいか分からないという方もいるのではないでしょうか。ここではお金持ちのポートフォリオについてみていきましょう。

お金持ち、富裕層、HNWIのポートフォリオとは

仏コンサルティング会社であるキャップジェミニの資料をもとにした記事「世界のお金持ちは何に投資をしているか」(LIMO)によれば、HNWI(ハイ・ネット・ワース・インディビジュアル)とも呼ばれるお金持ちであるいわゆる「富裕層」は現金及び現金同等物を約30%程度持っているということが分かります。

  • 株式:31%
  • 現金及び現金同等物:27%
  • 不動産(住居を除く):17%
  • 債券:16%
  • オルタナティブ投資(ヘッジファンド等):9%

こうしてみると、富裕層だからといって、現預金をリスク資産に投じているわけではありません。現金や現金同等物のような流動性を意識した資産配分もや30%程度あることがわかります。そして株初心者も気になる株式投資の割合は約30%ということが分かります。

一般的な家計はどの程度のリスク資産を持てばよいのか

富裕層のポートフォリオを見る限り、あらためてざっくり整理すると、以下の通りです。

  • 株式が約30%
  • 現預金等が約30%
  • インカムゲインのある債券や不動産が約30%
  • オルタナティブ投資が約10%

こういうと「富裕層のポートフォリオなどは参考にならない」という方もいるかと思います。確かに投資原資がなければポートフォリオも作れません。住宅ローンが重く、投資どころではないという人も多いでしょう。

その一方で、株式はネット証券の過剰な価格競争もあり、手数料も安くまた手軽に売買できるようになっています。

投資信託に関しても品ぞろえも充実し、それらの金融商品を手にするためのコストは安くなっています。特にネット証券を利用すれば「ノーロード」と呼ばれる買付手数料が無料の投資信託であったり、「積立NISA」を利用すれば税メリットの恩恵を受けることができます。

まとめにかえて

個人投資家が債券や不動産、オルタナティブ資産を持とうとすると投資信託を購入することでその資産を持つことができます。個人のライフスタイル、ライフステージ、そして現在の資産状況に応じてもとめる資産配分も異なってくるでしょうが、「実りある貯蓄」を目指す際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

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