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株価の乱高下が続くと、株式投資の初心者は戸惑うことも多いでしょうし、これから始めたいという方なら二の足を踏んでしまうこともあろうかと思います。そこで、今回は株安の時こそメリットがあるとされる積立投資について考えてみたいと思います。
【ざっくりいうと】
- 積立投資は、毎月一定額を投資信託に投資する手法です。少額でスタートできること、投資のタイミングを分散することで効率よく投資できること、給与天引き預金の感覚で自動的に積立できることがメリットです。
- ただし、長い時間同じ投資対象を買い続ける分、投資対象は厳選する必要があります。長期的にみて上昇する可能性の高い投資対象を選ばなければ「コツコツ頑張ってゆっくり死ぬ」ことになりかねません。
- 積立投資を行うファンドは、人気も運用実績も気にする必要はありません。。ここで紹介するチェックポイントを参考に、証券会社のサイトのほか、投資信託の評価会社のサイトなどで選んでみてください。株1編集部は「個別優良銘柄」または「世界経済に目を向けたファンド」をおすすめします。
- ネット証券で積立投資をはじめるなら、投信取扱本数の豊富さで頭一つ抜きんでているSBI証券、楽天証券がおすすめです。個別優良銘柄への積立投資なら、au カブコム証券の「プレミアム積立(プチ株)」も検討してみましょう。
10万円から投資できる!FOLIO(フォリオ)のテーマ投資をはじめてみるには
しっかり学んでから実践するのもいいけれど、まずは株式投資がどのようなものか試してみたい――そんな方もいらっしゃるでしょう。そうした方におすすめなのが、フォリオのテーマ投資です。
【フォリオのテーマ投資の特徴】
- 企業ではなく「テーマ」に投資:「ドローン」や「宇宙開発」といったテーマを選ぶことで、テーマに関連した複数の企業に投資できます。
- 有望企業10社に分散投資:フォリオが選定した10社の有望企業に投資できるから、リスクを分散させながら効率的な資産運用ができる
- 10万円から投資できる:各銘柄1株からの購入(単元未満株)で、10万円前後の投資でも10社への分散投資できる。しかも取引手数料は業界最低水準の0.5%(税抜)
目次
1 株価下落がチャンス?積立投資のメリットとは
英国のEU離脱決定などにより株式市場は不安定な相場が続いています。投資のプロでも悩む局面ですから(だからあのように乱高下するのです)、株式投資の初心者は戸惑うでしょうし、これから始めようとする方なら二の足を踏んでしまうこともあろうかと思います。
「これじゃ株式投資なんて無理だ」と思われる方も多いかもしれませんが、そうした方にこそ検討していただきたいのが「積立投資」です。
1.1 積立投資とは
株式投資を始めるとき、みなさんのお悩みのポイントはどこでしょうか。
- 投資したい銘柄を買うには資金が足りない(資金の悩み)
- 欲しい銘柄を買っても本当に利益がでるのかわからない(銘柄選びの悩み)
- 今の預金金利では将来が不安だけど、今買っていのか、損しないのかわからない(投資のタイミングの悩み)
- 複数の銘柄を買ってリスクヘッジしたいけれどそれほどの余裕資金はない(分散投資ができない悩み)
こうした方に検討していただきたいのが積立投資です。
積立投資では、投資のプロが国内外のさまざまな企業や資産に分散して運用を行う「投資信託」という商品に、月々決まった額を投資して積み立てていくことになります。個別銘柄(例えばソニーのような個別企業)の積立投資をすることもできるのですが、多くの人にとっては個別銘柄を選ぶこと自体が大変な作業なので、積立投資の主役は投資信託と考えて差し支えないでしょう。
【コラム:投資信託とは】
投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を一つにまとめ、運用の担当者がその資金を株や債券、時には金融派生商品(デリバティブ)などに投資してリターンを狙う金融商品のことです。その運用成果によって投資家がそれぞれの投資額に応じた超過収益などを分配される仕組みになっています。
投資信託は「基準価額」に基づいて購入・換金などの取引がされます。基準価額は投資信託一口あたりの値段で、株式の「株価」に相当するものだといえます。基準価額は株価と同様に、日々変動します。購入した時の基準価額より換金時の基準価額が高ければ利益になります(注:分配金を出す投資信託を購入する場合は、現在の基準価額と受け取った分配金の総額が、購入時の基準価額より多ければ、利益が出ていると判断するのが妥当です)。
- 基準価額が上昇→ファンドの価値が上昇
- 基準価額が下落→ファンドの価値が下落
1.2 積立投資の3つのメリット
1.2.1 月々500円からOK!少額からスタートできる
今や株式投資も5万円あれば始められる時代です。それでも、欲しい銘柄を買うには足りない、どういう銘柄を選んだらいいかわからない、といった理由で二の足を踏む株初心者の方もいらっしゃると思います。その点、積立投資なら500円からはじめられるサービスも出てきており、はじめるための敷居は非常に低いといえます。500円の積立では大きな財産にするのは難しいですが、少し試してみたい、という方ならこのくらいからスタートしてみてもいいかもしれません。
【積立投資が500円から始められるネット証券は】
>> SBI証券の公式サイト
1.2.2 時間、投資先を分散できる
2016年6月現在、株式相場は非常に不安定な状態が続いています。「今、投資をはじめたら損をするのではないか?」と不安に思う方でも、積立投資は検討する価値があります。なぜかといえば、積立投資では投資するタイミングを分散することにより、買付価格の平準化が期待できるからです。また、投資信託は、投資のプロが投資先を分散してリスクを分散しつつ、長期的に価値を高めることをめざして作っています。もちろんすべての投信が成功するわけではありませんが、株初心者が自分で投資先を選び、リスク分散も考えながら投資するよりも効率的ではあります。
時間分散効果の秘密―ドル・コスト平均法
積立投資では一定額、たとえば毎月5万円分というように、金額を決めて投資信託を買うことになります。毎月一定の金額で続けて買っていく方法を「ドル・コスト平均法」といいます。
毎月の購入タイミングで、基準価額はそれぞれ異なりますから、買える口数も変わります。基準価額が低いときは多く買うことができ、高いときには、その分少ない口数を買うことになります。
その結果として、極端な高値掴みを避け、心を落ち着けて長期投資に挑むことができます。
たとえば、以下の図のように基準価額が変動する投信の場合、毎月10万円ずつ10か月積み立てたAさんと、一括で100万円分購入したBさんでは、10か月後にこのような差が出てきます。
1.2.3 給与天引き感覚で自動的に投資できる
ネット証券の口座で、あらかじめ購入設定をしておけば、あとは自動的に買い付けて積み立てていけることも実は大きなメリットです。一度設定してしまえば、手間もかからず、買い忘れも防げます。給与天引き預金の感覚で、気づけばお金がたまっていた、というような楽しみもあります。
特に、ここ最近のように相場が乱高下するときは、個人投資家は不安感から狼狽売りをしてしまい、あとから後悔するといったこともありがちです。積立投資はこうした“感情”に振り回されることなく、コツコツと積み立てていけることも魅力のひとつだといえます。
1.3 最大のポイントは「いつ買うか」「何を買うか」
積立投資のポイントは「何を買うか」「いつ買うか」、これに尽きます。
「いつ買うか」という点については、積立投資は先にもお話しした通り、時間分散効果でリスクヘッジしているので、資産運用初心者、投資初心者にもおすすめの投資手法だといえます。一方「何を買うか」を間違えると、最悪の場合、長い期間コツコツ頑張り続けた挙句、投資成果を出せない、ということもあり得ます。「真綿で首を絞める」という言葉がありますが、これを自ら行うような結果になりかねません。
長い時間かけて投資をする対象ですから、長い目で見て上昇する可能性の高い投資対象を選ぶことが必須となります。
1.3.1 いつ買うか―スタートはいつでもOK。長く続けることが大切。
改めて「いつ買うか」について考えてみます。結論から言うと、短期的な基準価額の増減は、長期的な視点で見ればそれほど気にする必要はありません。なぜなら、今後10年といった長いスパンで考えたとき、今(購入時)の基準価格が高いのか、低いのかは、誰にもわからないからです。また、積立投資は、始めてからも時間分散によるリスクヘッジができます。
つまり、今月はじめるか来月はじめるかは、長期投資ということで考えるとあまり重要ではありません。ただ、長く続けることに意味がある、という点からすれば、早くはじめたほうがよい、といえます。
1.3.2 何を買うか―失敗しない投資信託選び。3つのNGと6つのチェックポイント
5,000本以上ある投資信託から「まず間違いなく上がる投資信託」を見つけるのは、いくら経験を積んでも難しいことです。しかし、次にご紹介する「3つのNG、6つのチェックポイント」を参考にしていただければ、適切なリスクで、経済合理性に優れた投資信託を選ぶことができるはずです。誤解を恐れずにいえば「ババを引かない投資信託選び」が可能になると思います。
呪縛から逃れたい3つのNG
(1)人気ランキング:売れていることと、儲かっていることは別問題
(2)分配金:毎月分配金を受け取るよりも、再投資したほうが複利効果で儲かる
(3)運用実績:過去の運用実績が将来の運用実績とは限らない
投資信託を選ぶときに確認したい6つのポイント
(1)投資信託の純資産残高の水準:100億円以上が目安
(2)資産のタイプ:国内株式、海外株式、国内債券、海外債券…どれにどの程度投資するかを考える
(3)償還日:できれば無期限、最低でも今後10年間は運用が続く投資信託を選びたい
(4)買付手数料(販売手数料):「ノーロード(販売手数料無料)」の商品もある
(5)信託報酬・信託財産留保額:インデックス投資信託の場合は0.5%程度、アクティブ投資信託の場合は1%程度が目安
(6)分配金込・再投資後の基準価額のチャート:投資信託の値動きを確認する
詳細は「失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント」をぜひご覧ください。
1.3.3 これから買うなら―目を向けるポイントは「個別優良銘柄」と「世界経済」
繰り返しになりますが「長い目で見て上昇する可能性が高い投資対象」と一言で言っても、これは大変難しいのです。実は、積立投資に向く投資対象はごく一部です。あえて厳しいことを言えば、そのような投資対象は、リーマンショック前から増益が続いているような個別株(長期優良銘柄)をスクリーニングして投資するか、世界経済に分散投資している投資信託に投資するか、このくらいの選択肢しかないというのもまた真実です。
もちろん日本経済の長期的な成長(期待)を否定はしませんが、世界全体を見れば、日本以上に成長する国や地域があるはずです。積立投資をするときには、このように「成長の確度」を見定めて、適した商品に投資していくことが重要になります。
1.4 株1編集部が選ぶ、積立投資向けの最初の1本
これまでお話ししてきたことを含めて、株1編集部が積立投資に向いていると考える投資信託いくつかご紹介します。
これから投資を始める方には、「長い目で見て上昇する可能性が高い投資対象」の中でも、王道のストーリーである「世界経済の成長」に注目していただきたいと思います。リーマンショックの時のように、世界経済全体がマイナス成長になることもごく稀にありますが、新興国の成長に牽引され、世界経済はゆっくりと着実に伸びています。
世界の国々にくまなく投資をすることは難しいですが、世界株式型のインデックス投資信託に投資をすることで、疑似的な世界経済投資が可能になります。
2016年6月30日時点ではまだ純資産が20億円程度と小さいですが、三井住友・DC全海外株式インデックスF(信託報酬0.27%)は低コストが光ります。また、eMAXIS 全世界株式インデックス(同0.648%)は純資産51億円と比較的大きく、多くの投資家の評価を集めています。
なお、これら2本ともに、SBI証券と楽天証券で購入時手数料無料で購入することができます。
>> SBI証券の公式サイト
>> 楽天証券の公式サイト
※将来の成果や将来の値動きを保証するものではありません。
2 積立投資を始めてみよう
2.1 積立投資におすすめのネット証券は
積立投資は大手証券会社でもできますが、費用とご自身にあった投資信託の探しやすさの両面でネット証券がおすすめです。
まずは費用面。ネット証券には、「ノーロード」といわれる販売手数料無料の投資信託が数多くあります。投資信託の販売手数料は高いものだと購入額の3%を超えるものもありますので、販売手数料がかからない投資信託の品ぞろえが多いのは嬉しいですね。
取扱投信の数が多く、ノーロードの投信の取扱い本数も多い証券会社としては、SBI証券と楽天証券が頭一つ抜けた存在です。
>> SBI証券の公式サイト
>> 楽天証券の公式サイト
2.2 いつまでにいくら貯める?目標を設定しよう
積立投資をはじめる前に、まずは目標金額の設定をしましょう。「いつまで」に「いくら」を貯める必要があるのか?を考えてみるのです。たとえ、公的年金の足しにしたい目的なら「65歳までに3,000万円を貯める」というような簡単なもので大丈夫です。
SBI証券、楽天証券のサイトでも、積立投資のシミュレーションをすることができます。
2.3 ファンドを選ぼう―おすすめの探し方
2.3.1 証券会社のサイトで探す
証券会社のサイトでは、さまざまなランキングで投資信託を選ぶことができます。人気、分配金、過去の実績をあてにせず、スクリーニング機能を使って「純資産残高」「資産タイプ」「償還日」「買い付け手数料」「信託報酬・信託財産留保額」「分配金込・再投資後の基準価額」をチェックして選んでいきましょう。
先にお話ししたとおり、取扱投信の数が多く、ノーロードの投信の取扱い本数も多いネット証券は、SBI証券と楽天証券です。
>> SBI証券の公式サイト
>> 楽天証券の公式サイト
2.2.2 投資信託評価会社のサイト
モーニングスターなど、投資信託を評価する会社のサイトで探してみるのも一手です。モーニングスターは「リターン」「レーティング」「シャープレシオ」「コスト」「純資産」という5つの切り口からファンドのランキングを調べることができます。なお、レーティングはモーニングスター社独自のもので、ファンドのリターンとリスクを総合的にみて、運用成績が他のファンドと比べて良かったのか悪かったのか、相対的に評価を行っています。1つ星から5つ星まで5段階のランクがあり、星の数が多いほど過去の成績が良かったことを示しています。
参考:モーニングスターのサイト
【コラム】株主優待や配当もほしいなら「るいとう」を考える
個別優良銘柄か、世界経済に目を向けたファンドを選ぶことを株1編集部としてはおすすめしました。投信への積立投資では、個別銘柄に投資することは難しいですが、そこで検討したいのが「るいとう」(株式累積投資)です。
るいとうなら、個別銘柄に対する積立が可能です。ただし、取り扱いは大手証券会社の店舗に限られているケースが多く、口座管理手数料がかかったり、買付手数料もバカにならない金額です。
こうしたデメリットを極力解消しようと試みている商品が、au カブコム証券の「プレミアム積立(プチ株)」です。これは、毎月500円以上1円単位の少額から「プチ株(単元未満株取引)」を積み立てられるサービスです。手数料はかかりますが、少額から個別銘柄への投資をお考えなら、検討してみてもよいでしょう。
【プレミアム積立(プチ株)のポイント】
- スマホ・タブレットからも取引可能
- 取引可能銘柄は約3,200銘柄
- 積立代金は銀行預貯金口座または証券口座からからの自動引落(口座振替)
- 積立額は毎月500円以上1円単位
- 配当や株式分割の割り当ても株数に応じて配分
- 手数料は積立回数に比例して割引(最大で手数料率の50%割引)
3 積立投資のデメリットとは
3.1 一括投資が有利になることもある
積立投資は、長期にわたって一定額を投資していく手法です。ただし、これは相場が長い期間で見たときに、基準価額は上がったり下がったりすることが前提の手法です。次のような時には、効果が薄くなるので注意してください。
右肩上がりで基準価額が上昇していく投資信託
積立投資の場合、時間をかけて(分散して)購入していきます。したがって、値段が高い所でも買っていることになり、買える口数が一括で買うよりも減ってしまうので、一括購入のほうが高い利益になります。
一度上昇し、元の基準価額に戻る投資信託
積立投資の場合、値上がり後に値下がりすると、時価が一時的に投資金額を下回ることがあります。一方、一括投資の場合はかわりません。ただし、この投資信託は、投資を続けていると、相場が上がってきたときに、口数が増えていることで利益が上がる可能性もあります。
右肩下がりで基準価額が下落していく投資信託
値上がりが見込めない投信は、いくら口数を増やしても効果がでません。
3.2 短期での成果を求めない
さきほども述べた通り、基準価額が下がると、一時的に投資金額を下回ることがあります。基準価額の下落が一時的なものであれば、投資を続けていると、相場が上がってきたときに、口数が増えていることで利益が上がる可能性もあります。積立効果がでてくるのには時間がかかります。仮に売却する場合でも、タイミングを分けましょう。数回に分けて売却することで「大きな値下がり時に売却してしまい利益を取り逃す」というリスクを減らすことができます。
3.3 安値の時は「拾い時」と考える
市場環境が不安定になり、保有する投資信託の基準価額が大きく変動すると「このまま積立を続けて良いものか」と、悩んでしまいます。しかし、下落時ほど「多くの口数を買い付けられる」と考えることと、5年、10年といった長い積立期間を味方につけることが、積立投資を成功させるポイントです。
一時的に安値になったとしても一喜一憂せず「拾い時」と考えてコツコツと続ける姿勢が大切だといえるでしょう。
10万円から投資できる!FOLIO(フォリオ)のテーマ投資をはじめてみるには
しっかり学んでから実践するのもいいけれど、まずは株式投資がどのようなものか試してみたい――そんな方もいらっしゃるでしょう。そうした方におすすめなのが、フォリオのテーマ投資です。
【フォリオのテーマ投資の特徴】
- 企業ではなく「テーマ」に投資:「ドローン」や「宇宙開発」といったテーマを選ぶことで、テーマに関連した複数の企業に投資できます。
- 有望企業10社に分散投資:フォリオが選定した10社の有望企業に投資できるから、リスクを分散させながら効率的な資産運用ができる
- 10万円から投資できる:各銘柄1株からの購入(単元未満株)で、10万円前後の投資でも10社への分散投資できる。しかも取引手数料は業界最低水準の0.5%(税抜)
4 まとめ
いかがでしたか?積立投資は毎月コツコツと行うことで大きな成果が期待できます。株価が下落しているときには購入できる口数が増えるので、長期的にみると効果的な資産運用になり得ます。一方、短期的な成果を目指すのではなく、長期的な目で値上がりするファンドを探し、一喜一憂せずに投資していく姿勢も大切です。
英国のEU離脱決定など、様々な要素が絡み合って株式市場は不安定な動きが続いていますが、こうしたときこそ考えてみたい投資手法といえるのではないでしょうか。