
アベノミクス以降、物価や賃金の上昇の話題が取り上げられることが多くなりました。アベノミクス以前は、物価が継続的に下がるデフレの時代であったので、額面が減らない銀行預金は適切な資産運用と言えました。しかし、物価が上昇するインフレの環境では、銀行預金だけでは十分な資産運用とは言えません。銀行預金の金利水準は低く、銀行預金での資産運用だけでは物価の上昇についていけないことは、皆さんも良くお分かりだと思います。
それでは、どういった資産運用であればインフレに強い資産運用と言えるのでしょうか。これまで資産運用なんて銀行預金や国債への投資しかしたことがない!という方も多いでしょう。そこで、ここでは資産運用初心者にぴったりの投資をご紹介していきます。
10万円から投資できる!FOLIO(フォリオ)のテーマ投資をはじめてみるには
しっかり学んでから実践するのもいいけれど、まずは株式投資がどのようなものか試してみたい――そんな方もいらっしゃるでしょう。そうした方におすすめなのが、フォリオのテーマ投資です。
【フォリオのテーマ投資の特徴】
- 企業ではなく「テーマ」に投資:「ドローン」や「宇宙開発」といったテーマを選ぶことで、テーマに関連した複数の企業に投資できます。
- 有望企業10社に分散投資:フォリオが選定した10社の有望企業に投資できるから、リスクを分散させながら効率的な資産運用ができる
- 10万円から投資できる:各銘柄1株からの購入(単元未満株)で、10万円前後の投資でも10社への分散投資できる。しかも取引手数料は業界最低水準の0.5%(税抜)
1 資産運用事始め
資産運用の初心者が初めに検討したいのは投資信託です。投資信託には、株や不動産といったインフレに強い資産が組み込まれています。また、投資信託はファンドマネージャーと呼ばれるプロの投資家が資産運用をしてくれるので、経済や金融の知識がなくてもすぐに資産運用を始めることができます。
それでは、投資信託について考えてみましょう。
2 投資信託のメリット・デメリット
2.1 メリット
投資信託の最大のメリットは、専門知識がなくてもすぐに始められることです。
- 自分が希望する資産を組み込んだ投資信託を選ぶことができる
- 投資信託はプロの投資家が自分に代わって運用してくれる
- 購入や換金が容易
2.2 デメリット
投資信託のデメリットは、自分が株などを購入して運用する場合とは異なり、信託報酬という費用がかかることです。
- プロに運用を委託するため、信託報酬が費用としてかかる
- 投資信託は5,000本以上もあり、選ぶのに困る
- 購入する基準価額は翌日にならないと分からない
このように、投資信託にはメリットだけではなくデメリットもありますが、これから資産運用を始めようとする初心者にとっては、投資信託はデメリットよりもメリットの方が大きいと言えます。
ただ、資産運用も投資経験や経済・金融の知識が増えてくれば、自分で直接株式等に投資をして資産運用することもできるようになります。投資信託は、食事処でいえば定食メニューのようなものです。その店に慣れて、自分の好みのメニューが分かれば、好きなものだけ注文することがあるように、どのような金融資産が自分の投資スタイルに合うかが分かるようになれば、投資信託中心の運用から切り替えていけばよいのです。
3 資産運用初心者が検討すべき金融商品
資産運用初心者が初めに検討すべき金融商品としては、投資信託がとっつきやすいことを解説してきました。しかし、資産運用はなにも投資信託ばかりではありません。投資信託での資産運用に慣れてくれば、様々な資産運用に挑戦してみるのも良いと思います。
資産運用の選択肢を増やすため、また各金融資産の種類やリスクについて把握していただくために、下のような表を用意しました。投資家が簡単に始めやすい順に並べています。下に行くほど上級者向けの資産運用となります。今後の資産運用の検討の材料にしてみてください。
特徴 | リスク | |
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銀行預金 |
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国債 |
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外貨預金 |
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投資信託 |
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ETF |
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株式(上場株式) |
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REIT |
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FX投資 |
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先物取引 |
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その他 |
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注:金利、為替レート、株価水準は2015年9月3日現在の内容
4 まとめ
資産運用を始めようと思われている方は、上に示したような様々な金融商品の選択に悩まれると思います。一方、資産運用を始めることで多様な金融商品の特徴やそれに伴うリスクが理解できるようになるとも言えます。そのための第一歩として、まずは投資信託を活用して、資産運用とはどんなものか、また各資産の特徴などを理解することから始めてはいかがでしょう。その次のステップとして、株式投資や不動産投資へと切り替えていくのがおすすめです。