株初心者は参考程度に、中級者は真剣に読んで欲しい信用取引入門

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目次

「信用取引」のイメージとは?

皆さんは「信用取引」と聞くと、どういうイメージをお持ちになるでしょうか?株初心者を始めとして、株式投資への入門歴がまだ浅い方々には「何のことだかサッパリわからない」という印象かと思われます。また、株式投資を始めて2~3年の経験がある方の多くには「非常に危険な取引」「プロの投資家が行う取引」「大きな損失を被る可能性がある取引」という印象が強いかもしれません。確かに、信用取引は現物取引(注:この言葉も後々説明します)に比べれば、リスクの大きい取引となりますが、株式投資では非常に重要な取引でもあるのです。そこで、今回から数回に渡って、信用取引について見ていくことにしましょう。

株初心者の方は参考程度に読みましょう

これも後々説明していきますが、信用取引はリスクが大きいため、株式投資で一定年数の経験を積むことが必要不可欠です。株初心者の方がいきなり信用取引を行うことは、無謀な行為と言えます。従って、今シリーズは基本的に、株式投資の中級者向けと考えて下さい。株初心者の方はスルーして頂いて結構です。ただ、信用取引の知識を知っておくと、将来的には少なからず役に立つと思いますので、株初心者の方々は、あくまでも参考程度にお読み頂ければと思います。

今まで行ってきた株式売買取引は「現物取引」

さて、今まで皆さんは、御自身の投資資金の範囲内で、株式投資を行ってきました。ここで言う投資資金とは、皆さんの手持ちの資金のことであり、平たく言うと「自己資金」「手元資金」「予算」ということになるでしょうか。いずれにせよ、他人からお金など借りることなく、自分自身の投資資金が許す限りにおいて、株式投資を健全に行ってきました。それは、株式の売買を実施した際、決済期日(約定日を含めて4日後)に実物(株式)と代金の受け渡しをすることによって決済する取引でした。この株式売買取引を「現物取引」と言います。皆さんが今まで行ってきた株式投資は、全てが「現物取引」だったと考えて頂いて結構です。

信用取引とは、証券会社から資金や株式を借りて売買する取引

これに対して、信用取引とは、皆さんが証券会社から資金(お金)や株式を借りて売買する取引のことを意味します。“えっ?証券会社からお金を借りる?それは何とか理解できても、株式を借りる?“と不思議に思っている方や、意味が全く分からない方も少なくないと思います。一言で言うと、自己資金の約3倍の取引ができることになります。例えば、自己資金が200万円の方は、約600万円までの取引ができます。残り400万円は証券会社から借りることになります。また、今現在、手元に株式を保有していなくても、証券会社からその株式を借りることで、「売り」から始めることもできます。

信用取引は便利だが、始める前に基礎知識をしっかり身に付けよう

“へー、信用取引って便利なんだなぁ”“証券会社って親切なんだな”と思った方も多いかもしれません。そうなんです、信用取引は資金効率を大幅にアップすることができるので、非常に便利です。また、ネット証券を含めた証券会社も、個人投資家に対して親切です。ただし、この信用取引を行うには、委託保証金を預ける等、クリアーしなければいけない幾つかの条件があります。また、皆さんが今まで行ってきた現物取引とは、決済方法等で大きな違いがあります。こうした点を十分理解しないうちに信用取引を始めることは、後々になって大変な後悔することになります。次回は、現物取引と信用取引の違いについて、もう少し詳しく説明します。

→次へ(信用取引では、レバレッジ効果で自己資金の約3倍までの取引が可能になる

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