手数料が安いネット証券は? 日本株、米国株、投資信託まで徹底比較

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ネット証券は大手証券に比べて圧倒的に手数料が安いですが、ネット証券の中でも手数料の差は存在します。資産運用において、手数料を最小化することは利益の最大化に直結する問題です。「ネット証券を真剣に選ぶ」という最初のひと手間だけで利益に大きな差がでる、非常に重要な一歩です。

1 日本株の売買手数料は売買頻度に応じてコースを選択しよう

ネット証券における日本株(信用取引を含まない現物株)の売買手数料は、大きく分けて2種類あります。

  • 売買が成立(約定(やくじょう)といいます)するごとに手数料を払う、「1約定ごと」のタイプ
  • 一定の約定金額に達するまで1日に何度売買しても手数料が一定の「1日定額制」

どちらのコースを選ぶかは、「売買頻度」次第です。

株の約定(やくじょう)云々と考えると難しいですが、携帯電話の電話料金と同じように考えてみてください。時々しか通話しない人は、通話1回当たりの通話料は高くても、通話1回ごとに料金が発生するプランを選んだ方が通話料総額を抑えることができます。一方、頻繁に通話する人は、1か月定額プランにすることで、莫大な通話料が発生するのを回避でき、安心してたくさん通話することができます。

株の売買手数料も同じです。1つの銘柄を買ったら数日以上保有する、売買頻度が少ないタイプの投資家は「1約定ごと」のコースがお得です。逆に、1日に多数の銘柄を売買するタイプの投資家なら、「1日定額」のコースがお得です。

次の1.1、1.2ではそれぞれのコースの特徴を説明していますので、コースを決める上での参考にしてください。

ちなみに、同じネット証券の中で「1約定ごと」から「1日定額」に切り替える、あるいは「1日定額」から「1約定ごと」に切り替えるのは簡単なので、今の時点で自分の売買頻度がよく分からないという場合もあまり深く考えなくて大丈夫です。とりあえず、「1約定ごと」のコースを見てみましょう。

1.1 取引頻度が少ない場合は、「1約定ごと」に手数料を払うコースがお得

下表は「1約定ごと」に手数料を払うコースについて、ネット証券各社を比較したものです。1回の取引が10万円の場合は、松井証券の手数料無料が光ります(松井証券は1約定ごとのコースがないため、ここでは1日定額の手数料を掲載しています)。その他の金額帯では、ライブスター証券GMOクリック証券の手数料が魅力的です。

ライブスター証券GMOクリック証券は、後ほどご紹介する「1日定額」の手数料も安いネット証券です。そのため、当初は売買頻度が少なめから初めて、慣れたらデイトレードのように頻繁な取引をしようと思い描いている場合には向いているかもしれません。

デイトレードではなく、中長期投資を考えている場合は、手数料よりも投資情報の方がはるかに重要です。このような場合は、手数料はそこそこ安く投資情報が充実している楽天証券、あるいは、手数料は比較的高い部類だが、口座保有者向けの無料オンラインセミナーの充実度が突出しているマネックス証券あたりが候補になるでしょう。

「1約定ごと」の手数料(税抜)比較

証券会社名 10万円 50万円 100万円 300万円
ライブスター証券 80円 180円 340円 600円
GMOクリック証券 88円 241円 436円 834円
カブドットコム証券 90円 250円 990円 2,790円
SBI証券 90円 250円 487円 921円
楽天証券 90円 250円 487円 921円
岡三オンライン証券 99円 350円 600円 1,500円
SMBC日興証券 125円 400円 800円 2,000円
マネックス証券 100円 450円 1,000円 3,000円
松井証券 0円 500円 1,000円 3,000円

注:SMBC日興証券の項目は、ダイレクトコースのオンライントレードを利用した場合の手数料を表示
注:マネックス証券は50万円超の取引では成行と指値注文で手数料が異なるが、ここでは成行注文の手数料を表示
注:松井証券の手数料体系は1取引毎ではなく、1日当たりの約定代金合計に対して適用される
注:2018年1月5日現在

1.2 取引頻度が多い方は、1日の取引金額に応じて手数料を払うコースがお得

1日に何度も取引をする場合は、「1日定額」の手数料が安いネット証券が適しています。具体的には、GMOクリック証券ライブスター証券が二大候補でしょう。

「1日定額」の手数料(税抜)比較

証券会社名 10万円 50万円 100万円 300万円
GMOクリック証券 213円 399円 797円 1,538円
ライブスター証券 400円 400円 600円 1,400円
SBI証券 0円 429円 762円 1,562円
楽天証券 0円 429円 858円 3,000円
松井証券 0円 500円 1,000円 3,000円
岡三オンライン証券 0円 500円 800円 1,800円
マネックス証券 2,500円 2,500円 2,500円 2,500円
カブドットコム証券
SMBC日興証券

注:2018年1月5日現在

2 米国株は事実上の一択

成熟した大国でありながら、多くの成長企業を擁するのが米国の魅力です。日本においても、Apple、Amazon、Google、Facebook、Twitterなどなど、多くの米国企業が日々メディアを賑わせています。

米国株の売買をできるネット証券はSBI証券楽天証券マネックス証券の3社です。しかし、取扱銘柄数が圧倒的に多く、手数料も最も安いことを考えると、これは事実上マネックス証券の一択と言って差し支えないでしょう。

ちなみに、米国株を取り扱っている大手証券もありますが、手数料が非常に高く、選択肢にも入らないのが実情です。

米国株の手数料比較表

取扱銘柄数 手数料
SBI証券 1,404 約定代金の0.45%
最低5米ドル、最大20米ドル
楽天証券 1,386 約定代金の0.45%
最低5米ドル、最大20米ドル
マネックス証券 3,349 約定代金の0.45%
最低5米ドル、最大20米ドル

注:各社ウェブサイト、ヒアリングをもとに株1作成
注:2018年1月5日時点

3 投資信託は購入時の手数料が無料になることも

投資信託には大きく3つの費用がかかります。1つは購入時手数料(販売手数料)で、ネット証券などの販売会社に対して支払う費用です。2つ目は、信託報酬といって、投資信託を保有している間に支払い続ける費用です。3つ目は信託財産留保額といって、投資信託を売却する際に発生する費用です。

これら3つの費用の中で、「どこで投資信託を買うか」によって、大きく差が出るのが購入時手数料(販売手数料)です。投資信託の購入時手数料は一物一価ではありません。同じ投資信託でも、A証券では投資額の3.24%の購入時手数料がかかるのにB証券では0%(無料)なんてことが、ごく当たり前にあります。

では、投資信託購入時手数料が安いのはどのネット証券なのかが気になるところですが、5,000本以上存在する投資信託の購入時手数料を全て比較するのは現実的ではありません。そこで、お得に投資信託を購入できる可能性が高いネット証券の見分け方をお伝えしたいと思います。

投資信託をお得に購入できる可能性の高いネット証券を見分けるポイントは「ノーロード投資信託の取扱本数」にあります。ノーロードというのは、購入時手数料が無料という意味です。ノーロード投資信託の取扱本数が多い=購入時手数料無料の投資信託が多いということになります。

下表は、ネット証券各社の投資信託取扱本数と、ノーロード投資信託の取扱本数を示したものです。どちらもSBI証券楽天証券が突出しています。この2社は銀行や大手証券を含む全ての金融機関と比較しても投資信託の取扱い本数が突出しているので、投資信託に興味がある場合には少なくともどちらか1社の口座は開設しておきたいところです。

証券会社毎の投資信託取扱い本数比較表

投資信託 ノーロード投信
SBI証券 2,537本 1,210本
楽天証券 2,498本 1,233本
SMBC日興証券 1,002本 447本
マネックス証券 1,096本 656本
カブドットコム証券 1,008本 588本
フィデリティ証券 587本 330本
岡三オンライン証券 233本 131本
ライブスター証券 1本 1本
松井証券 291本 285本
GMOクリック証券 △(ETF、REIT)

注1:2018年1月2日に各社HPで確認。
注2:各社開示基準が異なる可能性がある。
注3:SMBC日興証券はダイレクトコース
注4:上場投資信託(ETF)の取扱い本数は除外

4 まとめ

取引したい商品(日本株、米国株、投資信託)、取引頻度によって選ぶべきネット証券が変わってくることをお分かりいただけたと思います。冒頭にも述べた通り、資産運用において、手数料の最小化は利益の最大化に直結しますので「ネット証券を真剣に選ぶ」という最初のひと手間を惜しまず、賢く利益を増やしていただきたいと思います。

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