マイクロソフト創業者ビル・ゲイツと肩を並べる世界の大金持ちウォーレン・バフェットの投資とは

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ウォーレン・バフェットをご存知ですか

皆さん、ウォーレン・バフェットという人をご存知でしょうか。マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツをご存知の方は多いかと思いますが、株式投資を始める個人投資家ならウォーレン・バフェットを知っておいても損はないでしょう。バフェットは世界の第3位の大金持ちです。


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バフェットは、自分が巨万の富を成したプロセスを包み隠さずに世間に公開しています。普通、自分の手の内は明かしませんが、バフェットはちょっと違っています。何も教えてくれないというのではありませんから、そのバフェットに学んでみましょう。しかし、バフェットのメッセージを理解するためには、ちょっとした会計の基礎知識と彼のユーモアを紐解かなくてはなりません。「株1」では、そのバフェットの投資の極意を紐解いていきます。

バフェットとは何をしている人なのか

バフェットは、バークシャー・ハサウェイという保険会社の経営者です。ただし、初めから保険会社の経営者であったわけではありません。自分の投資リターン(成果)を増やしながら、それを元手に企業を買収し、保険会社を手にしたのです。「株1」でバフェットを特集する理由は、バフェットが保険会社の経営者であるからではありません。どのようにして資産を増やして、保険会社を手にしたのかを見ていきます。

バフェットはいくら稼いだのか

米国の経済雑誌「フォーブス」誌が毎年発表する「正解長者番付」において、ウォーレン・バフェットは、2015年に727億ドル(1ドル=120円換算で、8.7兆円!)の資産を保有していることになっています。これは世界第3位の資産額になります。ちなみに、ビル・ゲイツの資産は792億ドル(1ドル=120円換算で、9.5兆円)あります。単位が大きすぎて、私たち一般庶民には理解し難い規模ですが、バフェットとゲイツの違いは”何をして稼いだか”が違います。ゲイツは、ウィンドウズというPC向けのOS(オペレーティングソフト)を開発し、PCメーカーや個人ユーザーに販売することで資産を築き上げていきました。しかし、バフェットは、投資成果だけでここまでの資産を築き上げたのです。これから株式投資で資産を増やしたいという方にとって、目指すべきはゲイツではなくバフェットだということがお分かりだと思います。

バフェットの投資の基準とは

バフェットは、自身の会社バークシャー・ハサウェイの年次報告書(アニュアル・レポート)レポートの中で、自分が投資をする6つの基準について次のように言っています(注:わかりやすいように一部編集しています)。

  1. 税引き前利益が75百万ドル(1ドル=120円換算で90億円)以上の企業
  2. 継続的に利益を生み出している企業
  3. 従業員数が少ないかもしくは借金が少なく、ROEが高い企業
  4. (有能な)経営者がいること
  5. 単純な事業
  6. (適切な)値段

バフェットが毎年繰り返しいうのは、たったこれだけです。
みなさんの中に「この基準を満たせばバフェットのように資産運用で大成功するのか、やってみよう!」という気になった人がいても不思議ではありません。ただ、実際には、どこから手を付けてよいかわかりませんよね。
「株1」では、このバフェットの投資基準を「バークシャー基準」と呼ぶことにします。それでは一つずつ見ていくことにしましょう。

 

2015年4月1日 12:06 公開

 

→次へ(ウォーレン・バフェットの投資のルールとはどのようなものか)

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