USJ大型上場(IPO)に向けてファンドマネージャーは何を考える?

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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン運営会社がこの秋(再)上場へ

2015年5月28日の新聞報道によると、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営するユー・エス・ジェイ社(以下、USJ)が2015年秋に株式の再上場を目指すと報じられています。実は、この会社は2007年に一度マザーズ市場に上場しましたが、2009年に上場廃止になっています。体勢を立て直して再上場し、IPOによる資金調達によって事業を拡大すると期待されています(IPOについて基礎から学びたい方は「株初心者でもわかるIPO入門」をご覧ください)。

tristan tan / Shutterstock.com

オリエンタルランド(4661)は東日本大震災を乗り越え業績拡大

ところで、同社のいわば先輩格にあたるのがオリエンタルランド(4661)でしょう。2008年3月期に147億円だった当期純利益は、7年後の2015年3月期には721億円まで増加しました。株式市場での同社の評価が非常に高かったことは皆様ご承知の通りです。

USJの投資計画への期待も高まる可能性

人気映画エリアで人気を博し、アニメイベントで集客に余念がないUSJですが、今後はIPOを契機に「攻めの投資」をさらに進めそうです。新しいジェットコースターや、沖縄での新しい大型遊戯施設(テーマパーク)の計画が進んでいる模様です。市場の評価も高くなることが予想されます。

USJは大型上場で買わなければならないファンドマネージャーも多い

ここで、視点を変えてファンドマネージャー(プロの投資家として巨額の資産を運用する人)の立場に立ってみましょう。これまで株式を上場している日本のテーマパーク業界では、オリエンタルランドの一強でした(それに次ぐのは、ハウステンボスだと思われます)。その一強が良い業績を出せば、その株式には希少価値、プレミアムがついても不思議ではありません。

しかしここに強力なライバルのUSJも上場してきたとしましょう。ファンドマネージャーは2強の実力と株式市場の評価を睨みながら、2社へ巧みに資金を振り分けていくはずです。USJの株式公開の条件次第ではありますが、IPOの公募・売出の過程で、プロのファンドマネージャーが必要とする株数が彼らの手元にわたらない可能性を考えておきましょう。

つまり、IPOで運よく株を手に入れることができれば、上場日には人気化する可能性があるかもしれない、ということです。

株初心者の方も2015年秋の上場ラッシュに向けて早めに備えを

さて、この有望なIPOをうまく手に入れるにはどうしたらいいでしょうか?現時点でUSJが行うIPOの幹事証券などは不明ですが、これまで実績の高い証券会社が幹事に入る可能性が高そうです(参考「IPO取扱い実績が豊富な証券会社は?」)。また、一部の証券会社ではIPOの当選確率はそれまでの取引実績に関係する場合もあります。ネット証券も含めて、早め早めに幹事証券になりそうな証券会社に口座を設け、可能ならば今から取引を始めておくのがよろしいかと思います。

こういう高い人気が予想されるIPOは、これからも突然発表されると思われます。その時に備える意味でも、「IPO取扱い実績が豊富な証券会社は?」を参考に素早く口座開設を済ませておくことが重要です。

2015年6月7日 1:05 公開

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