目次
ま
前受金
会計用語では、流動負債の勘定項目の1つです。ただ、株式投資の世界では、取引開始時までに、証券会社に開設した口座に預けておく“取引相当額の資金”や“有価証券”を意味します。買い注文を出す前には、必ず資金を口座に入れておかないといけません。証券会社が、こうした「前受金」を預けさせる目的は、顧客が誤って残高以上の株式を購入してしまうことを防ぐこと、及び、犯罪防止などです。
窓埋め
株価チャートの流れの中で、たいていの場合ローソク足は、一部分重なり合いながら連なっていますが、たまに株価チャートに(前日と当日の2本のローソク足の間に)、株価が連続しない“ぽっかりとした空間”が出現することがあります。これを”窓”と言い、「窓を開けて大きく上昇しました」等というように表現されます。その後、その空間を埋める価格まで株価が下落して、空白だった価格帯に値段が付くことを「窓埋め」、あるいは、「窓埋め完了」等と表現されます。重要なことは、「窓」が開くとそれだけ相場に勢いがあるということになり、また、その後しばらくすると「窓埋め」をするように株価が反対に動くという習性があることです。株価チャートを見る上で、是非とも覚えておきたいことです。
マネーサプライ
経済に出回るお金の量を言います。毎月、日本銀行が調査結果を発表しています。一般に、好況時には、企業は設備投資を増やし、銀行借り入れも増やすので、銀行から世の中にお金が流れ込むため、マネーサプライは増加します。逆に不況時は、企業は設備投資を減らし、銀行へ借入金の返済を急ぐため、マネーサプライは減少します。日本銀行は、このマネーサプライを適正水準に保ち、特に、インフレの過剰な進行を防ぐために、金利の上げ下げを始めとした金融政策を実行しています。
マネーストック
金融機関から経済全体に供給されている通貨の総量を指します。日本銀行から発表される重要数値です。2008年5月までは「マネーサプライ」という名称でしたが、同年6月から「マネーストック」に変更されています。マネーサプライと比べると、対象となる金融商品を見直しています。したがって、従前のマネーサプライと微妙に異なりますが、日銀が発表する意義は、従前のマネーサプライと同じです。結果を見極めてから、日銀の金融政策の対象となることも変わりありません。
み
見せ玉
金融商品取引法で禁止されている相場操縦の一種で、「見せ板」とも呼ばれます。約定の意図もなく特定の銘柄(株式等)の売買状況に関し、大量の注文を発注・取消・訂正を行い、あたかも取引が活発であると見せかけ、第三者の取引を誘引する行為のことを指します。また、意図的でなくとも、取引状況が実態を反映していない場合は、不正行為と認定される恐れがあります。遊び心で大量の注文を発注・取消・訂正していると、後で大きな後悔をしますので気を付けましょう。
ミニ株
ミニ株という金融商品が存在するのではなく、株式を小口で買えるようにしたサービスです。主には、1単元の10分の1の単位で株式投資が出来るよう、証券会社が行っているサービスを指します。証券会社によって名称が異なりますが、基本的には、その中身は同じです。買付代金が少ないというメリットがある一方で、その分、委託手数料が割高になる場合がありますので注意しましょう。
む
無配
株式会社が株主へ配当をしないことを言います。企業が業績不振に陥って、利益がない場合などによく見られます。尚、前の期には配当があったが、今期は無配になってしまうことを「無配転落」と呼んでいます。成長過程にある新興企業では無配はよくあるケースですが、成熟した大企業が無配になるということは、かなり深刻な事態と考えていいでしょう。無配転落した場合、株価にも大きな影響を与えることが多々あります。
め
銘柄
株式市場で売買される証券の個々の名称です。基本的には、「会社名」と同じ意味と考えて差し支えありません。ただ、正式な会社名称が非常に長い場合、あるいは、その略称が世の中に広く浸透している場合には、その略称が銘柄名になることがあります。
銘柄コード
「証券コード」とも言われます。全ての銘柄に割り当てられた4桁の固有の登録番号を指します。株式投資に少し慣れてくると、銘柄名よりも銘柄コードの方が、PC端末での株価検索時などには便利になってきます。
名義
購入した株式がその株主のものであると登録された名前のことです。株式は、投資家が資金を出して購入しただけでは株主になったとは言えません。株主の権利(配当金、株主優待など)を受けるためには、購入した株式を自分の名前で登録しないといけません。この登録する名前を「名義」と呼ぶのです。普通は、自分自身の氏名が名義となるようです。