株初心者向け用語集:や行

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夜間取引
「ナイター取引」とも称されます。通常、昼間に開かれている証券取引所で行う株式取引を、夜にできるように証券会社が提供しているサービスのことです。日中は忙しくて取引が難しく、帰宅後に行いたいという投資家ニーズを満たすためにスタートしました。しかしながら、廃止や休止する証券会社が相次ぎ、現在は1社(SBIジャパンネクスト証券)のみが実施しているだけです。やはり、システムの運用コストが見合わなかったのかもしれません。

有価証券届出書
金融商品取引法により、1億円以上の有価証券の新規発行、または、売り出しに際して内閣総理大臣に提出すべき届出書です。新しく市場で発行される有価証券の真実かつ詳細な内容を公開し、投資家が当該有価証券の実体を把握できるよう、判断資料の提供と保護を目的としています。「有価証券報告書」と似ている言葉ですが、全く異なる書類(資料)になります。

優先株
証券取引所で通常売買されている株式は「普通株」と言います。優先株とは、その普通株に比べて、何かの株主の権利が優先する株式のことですが、ほとんどの場合、配当金を優先的に受け取れる優先株となっています。ただ、その代わりに、議決権が制限されているケースが一般的です。優先株は、その会社がリストラ資金を捻出したい時などに発行されますが、一般の個人投資家は、こうした優先株を購入する機会はまずないと考えて下さい。

有利子負債
会社が発行した債券(社債)や、銀行などの金融機関からの借入金など、金利を付けて返済する必要がある負債のことです。大雑把にいえば“借金”全般を指します。その有利子負債の残高は、企業の財務の健全さを示す指標の一つとされています。一般的には、残高が小さいほど財務体質が健全と考えていいでしょう。

優良株
企業業績が好調で、さらなる成長性が期待でき、財務体質が健全な銘柄全般を指します。中長期的な運用資金の投資対象として、機関投資家や外国人投資家から好まれています。実際には、その優良株のほとんどが国際的に活躍しており、その国を代表するような企業であることから、「国際優良株」とも呼ばれています。ただし、どんなに成長性が高くとも、事業規模や時価総額が小さい会社は優良株とは言いません。

輸出関連株
輸出中心の事業を行う企業の株式全般を称します。一般には、自動車、電機、精密機械などの業種を指しますが、明確な定義はありません。輸出関連株の業績は、為替変動の影響に大きく左右されます。したがって、円高時には株価が大きく下落し、逆に、円安時には株価が大きく上昇するパターンが良く見受けられます。為替相場が動いたら、反射的に、こうした輸出関連株に注目するようにしましょう。

呼値
証券取引所で取引する際に、証券会社から提示される売買価格のことです。呼値の単位は株価の水準によって、何円刻みになるかが予め決められています。株価もこの“刻み値段”に従って変動しますが、この単位より小さい、細かな価格の指定はできません。例えば、株価が2,000円超~3,000円以下のとき呼値の単位は5円となり、 この場合「2,005円で買い」という注文は出すことができますが、「2,001円で買い」等のような注文はできません。

寄付
「よりつき」と読みます。1日の取引開始、つまり、前場の取引開始、または、取引開始時刻を「寄付」「寄付き」と呼んでいます。東京証券取引所でしたら、午前9時の取引を意味します。1日のスタートのことです。

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