株とは、投資した会社の経営に参加する「証明書」
話がちょっと逸れましたが、そのお金(=資金)を投資家から集めた時に、お金を出してくれた人々(=投資家)に渡す証明書みたいなものが「株」なのです。つまり、会社にお金を投資したという「証明書」と考えて下さい。そして、その証明書(=「株」)を持つことで、その会社の経営に参加していることになるのです。会社の経営に参加するということは、経済に参加することと同じです。「株式投資」は「経済への参加」ということですね。したがって、その会社にお金を出す(=投資する)ことで、その会社の経営に参加することになり、参加証明書(=株式)をもらうということになります。
株(=参加証明書)を買うことで「投資家」になる
ここでもう一つ、重要なことがあります。この参加証明書(=株式)をもらった時、あなたは「投資家」になったと言えるのです。もっと細かく言うと「個人投資家」ということになりますが、ここでは一般の「投資家」としておきます。いつもよく使う銀行にお金を預けた時、あなたは「預金者」となりますが、「投資家」にはなりません。「投資家」とは、お金を出して参加証明書をもらった人だけが使える立派な“称号”なのです。また、前述した“お金を出して参加証明書をもらう”ということを、「株を買う」と言い換えることができます。
残念ながら、株は手に取ってみることができない?
ここまで読んだ株初心者のみなさんは、「株」が会社の経営への「参加証明書」ということがわかって頂けたと思います。そこで1つ疑問が出てきます。それは、『株はどんな形なの?何色?重いの?軽いの?』等のようなものです。株は「証明書」と言うくらいですから、本来の姿は「紙」です。本当は今も昔も紙でできています。ところが、紙は盗まれたり、火事で焼いてしまったり、破れたり、濡れてしまったり、手元に置いておくと危険がいっぱいあります。そこで、一昔前から、紙で作られた「株」を電子媒体に変更しています。つまり、今現在では、株そのものを実際に手に取ってみることは、事実上出来なくなりました。みなさんの頭の中に、各々がイメージして下さい。
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