天才投資家ウォーレン・バフェットの今世紀最大？の投資判断ミスとは。意外な日本企業が関係！

株1でなぜウォーレン・バフェットを特集するのか

「株1（カブワン）」では、株初心者に向けて入門コンテンツを無料で提供しています。これは、株式投資の魅力をお伝えするとともに、一見難しそうに見える株式投資を身近に感じていただきたいからです。

一方で、株式投資に関して何となく理解はできたけれども、どの銘柄を購入してよいのかわからないという方も少なくありません。そういった方に、プロの投資家、それも世界で成功した著名投資家はどのように投資対象を選択しているのかをお伝えできればと思います。米国の著名投資家であるウォーレン・バフェットはその良い例になります。

「バフェットは日本株に投資するのか？！」というご質問も多いのですが、残念ながらバフェットはこれまでのところ、上場する日本株には投資をしていません（2015年5月23日現在）。日本株でどの銘柄に投資をすればよいかご興味ある方は、「株1（カブワン）」を執筆しているLongine（ロンジン）をご覧ください。

ウォーレン・バフェットは身近な企業に投資をする元祖。株初心者も大いに注目

さて、話をバフェットに戻しましょう。バフェットは、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ（正式名：ウィリアム・ヘンリー・ゲイツ3世）とともに世界的にも知られる著名人ですが、世界的に最も成功した投資家としても名高いです。

そのバフェットの最も得意とするのが、身近な企業に投資をすることで圧倒的な投資リターンを得たこともまたよく知られています。バフェットの関連銘柄として多くの本でよく取り上げられるのが、コカ・コーラ（清涼飲料水）やハーシー（チョコレート）などの食品メーカーです。これはバフェットがチェリーコークやチョコレートが好きであることからも想像がつくと思います。

Lukas Gojda / Shutterstock.com

なぜ、バフェットは食品株に投資をしてきたのでしょうか。それは、どんなにテクノロジーが進歩しても人間の生活、特に嗜好品の食生活は変わらないからです。また、専門的な視点を加えれば、食品には半導体産業のような莫大な設備投資や研究開発費は必要ありません。食品メーカーはひとたびブランドを確立することができれば、安定的に収益を上げることができるのです。そうした投資アプローチで成功してきたバフェット。果たして彼の投資は成功だけなのでしょうか？

バフェットも見逃した大化け日本企業とは

世界でも指折りの大富豪であるバフェットの乗っている車はなんでしょうか。フェラーリでしょうか？ポルシェでしょうか。それともキャデラックでしょうか？はたまた、環境問題にも意識が高いといわれるバフェットなので、電気自動車のテスラでしょうか？

正解は、スバル（富士重工業）のアウトバックなのです。アウトバックをご存じない方は、レガシィをちょっと大きくした背が高いモデルといえばわかりやすいでしょうか。そう、バフェットは日本車に乗っているのです。これは結構多くの方に意外と感じるのではないでしょうか。

しかし、さらに意外なのは、バフェットは身近な企業に投資をすることの重要さを実証してきた歴史がありながら、アウトバックを生産する富士重工業の株式は買っていなかったのです。

さて、富士重工業の株価はどうだったのか見ていきましょう。2009年初めには200円台前半をつけていた株価は、2015年はどうでしょうか。2015年5月21日には4,493円をつけています。ええ、6年間で株価はなんと20倍弱です！

もちろん、2008年といえば、リーマンショックも起きて、自動車株にとっては苦しい時期であったことは間違いありません。しかし、そこは逆バリの名人バフェットですので、言い訳無用かと思います。そうです。バフェットは、スバルのアウトバックを買っている場合ではなかったのです。富士重工株を買っていなければならなかったのです。

なんという突っ込みもできてしまうくらい身近な企業に投資をすることは計り知れない可能性を秘めています。読者の皆様もぜひ、「身近な企業に投資する」を読んで、挑戦してみてください。

2015年5月25日 00:10 公開

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