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株初心者には株価変動(ボラティリティ)の高い株式投資はおすすめしません。そうは言っても毎日ストップ高の銘柄や株価が1日で10%以上も動く銘柄となるとどうしても気になりますよね。実際に、株式市場の参加者がどのような銘柄に熱心なのかを見ていくのは株式市場全体を見渡す上では非常に参考になることが多いです。
今回は、株式市場でなぜそのテーマが注目されているのか、また熱量の高い銘柄(出来高の多い銘柄)や注目銘柄を解説していきます。
10万円から投資できる!FOLIO(フォリオ)のテーマ投資をはじめてみるには
しっかり学んでから実践するのもいいけれど、まずは株式投資がどのようなものか試してみたい――そんな方もいらっしゃるでしょう。そうした方におすすめなのが、フォリオのテーマ投資です。
【フォリオのテーマ投資の特徴】
- 企業ではなく「テーマ」に投資:「ドローン」や「宇宙開発」といったテーマを選ぶことで、テーマに関連した複数の企業に投資できます。
- 有望企業10社に分散投資:フォリオが選定した10社の有望企業に投資できるから、リスクを分散させながら効率的な資産運用ができる
- 10万円から投資できる:各銘柄1株からの購入(単元未満株)で、10万円前後の投資でも10社への分散投資できる。しかも取引手数料は業界最低水準の0.5%(税抜)
目次
1 バイオ関連銘柄が注目される3つの背景
個人投資家がバイオ関連株に注目する理由は、主に以下の3点にまとめることができます。
- 山中伸弥教授がiPS細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞したことをきっかけに、国も再生医療などを含むバイオ関連事業に対し国家戦略として予算を付け、産業育成を支援していること。
- バイオ関連企業の上場が増え投資家の投資の選択肢が増えたこと。
- 為替レートや国外マクロ環境に左右されない産業であること。
2 バイオ関連銘柄解説
以下、時価総額が比較的大きくまたは株式市場で注目されているバイオ関連銘柄を解説します。
2.1 そーせいグループ(4565)
会社概要
そーせいグループは、日本に軸足を置いたグローバルな創薬ベンチャー企業ですが、2015年2月に買収を発表した海外子会社のHeptares(へプラレス)、国内子会社のアクティバスファーマやJITSUBOを中心に事業を行っています。
同グループは、アストラゼネカ、テバ、ファイザー、ノバルティスといったグローバルの製薬会社などと取引実績があり、マイルストン収入(導出後の臨床試験等の進捗にともない、その節目ごとに受領する収入)を中心として売上と利益が拡大しています。
同社医薬品の適応はアルツハイマー病、統合失調症、がん、偏頭痛、依存症等となっています。
購入時のチェックポイント
最低投資金額は100万円を超えてしまいます。自信が出ないとなかなかという個人投資家の方も多いのではないでしょうか。また、ベンチャーということもあり、配当はありません。株主優待もありません。時価総額は、利益が伴ってきたということもあり、バイオベンチャーとしては大きい部類です。
最低投資金額(円) | 1,570,000 |
1株あたり配当(円・実績) | 0 |
株主優待 | 特になし |
最安の手数料で取引できる証券会社 (1取引ごとの手数料・税抜) |
ライブスター証券(600円) |
時価総額(百万円) | 264,785 |
※最低投資金額、時価総額は2016年6月23日現在
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業績&株価評価ハイライト
2016年3月期はジーブリ、ウルティブロの米国での承認取得によりマイルストン収入が大きく拡大しました。またロイヤリティ収入(製品が販売(上市)された後に、その販売額の一定比率を受領する収入)も着実に拡大しています。当期純利益が赤字となっている背景は、へプラレス買収に伴い同社が追加で支払う株式取得の対価の見込み額を条件付き対価として約100億円を非流動負債に計上しており、その価値の変動による評価損約38億円を計上したためです。
2017年3月期は、アラガンへのパイプライン導出にともなう契約一時金、へプラレスが導出しているパイプライン開発進捗に伴うマイルストン収入、シーブリ及びウィルティブロのロイヤリティ収入を前提に売上高、営業利益ともに大きな伸びを会社側は予想しています。ただし、昨年度のように条件付き対価の価値変動による評価の見直しの可能性は意識しておきたいです。
2016年3月期(実績) | 2017年3月期(会社予想) | |
---|---|---|
売上高(百万円) | 8,151 | 27,925 |
営業利益(百万円) | 1,075 | 17,096 |
当期純利益(百万円) | ▲1,432 | 13,064 |
株主資本(百万円) | 23,142 | — |
総資産(百万円) | 47,354 | — |
※当期純利益は親会社の所有者に帰属する当期利益
※2016年6月23日時点
2.2 グリーンぺプタイド(4594)
会社概要
2003年5月設立のがん免疫治療薬の創薬ベンチャー。これまでがんの治療法は、外科手術、放射線治療、化学療法と3つの選択肢がありましたが、顔面がん免疫治療は「第4の治療法」として期待されています。
- 2006年1月、がんペプチドワクチンITK-1の去勢抵抗性前立腺がんに対する第I相臨床試験(フェーズ1)を開始。
- 2011年11月、ITK-1に関して富士フィルムと独占的ライセンス契約を締結。
- 2013年6月、ITK-1の去勢抵抗性前立腺がん患者に対する第Ⅲ相臨床試験(フェーズ3)を開始。
- 2015年10月、東証マザーズに上場。
購入時のチェックポイント
最低投資金額は8万円強と業績への期待値が上がれば手を出しやすい最低投資金額です。また、ベンチャーということもあり、配当はありません。株主優待もありません。
最低投資金額(円) | 83,000 |
1株あたり配当(円・実績) | 0 |
株主優待 | 特になし |
最安の手数料で取引できる証券会社 (1取引ごとの手数料・税抜) |
松井証券(0円) |
時価総額(百万円) | 26,403 |
※最低投資金額、時価総額は2016年6月23日現在
※松井証券の手数料は1取引体系ではなく、1日あたりの約定代金合計に対して適用
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業績&株価評価ハイライト
2016年3月期は、売上高以上の販売管理費がかさみ営業損失となりました。
2017年3月期はITK-1のフェーズ3が進展し観察期に入り富士フィルムからの開発協力金などが減少したことなどにより減収の予想です。また、費用面では、がんペプチドワクチンGRN-1201のフェーズ1の実施及びフェーズ2の準備、新規パイプラインに関わる研究開発費などが増加し、営業損失は拡大の見通しとなっています。配当がないという前提であれば、2017年3月期の株主資本は14億円程度になる見込みです。
2016年3月期(実績) | 2017年3月期(会社予想) | |
---|---|---|
売上高(百万円) | 822 | 406 |
営業利益(百万円) | ▲988 | ▲1,306 |
当期純利益(百万円) | ▲994 | ▲1,306 |
株主資本(百万円) | 2,721 | — |
総資産(百万円) | 2,877 | — |
※2016年6月23日時点
2.3 大日本住友製薬(4506)
会社概要
医薬品メーカー準大手。2005年10月に旧大日本製薬が旧住友製薬を合弁して設立しました。再生・細胞医薬分野を新規事業として注力する方向です。ヘリオス・理化学研究所と連携しているiPS細胞を活用した加齢黄班変性の治療薬は国内向けに2020年に承認目標、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と連携しているパーキンソン病の治療薬は世界向けに臨床研究または治験を2020年にかけて行う計画です。慶應義塾大学大阪医療センターと連携している脊髄損傷治療薬は2018年に臨床研究を始める計画となっています。当面は、サンバイオと連携しているMSCを活用した慢性期脳梗塞治療薬が2020年に北米で承認されるかに注目です。
購入時のチェックポイント
再生・細胞医療分野に注力するも、既存の製薬事業で収益が出ていることもあり、創薬ベンチャーとは違い株主は配当を受け取ることができます。株主優待は特になく、株主としては株価上昇と配当を期待することになります。時価総額は、創薬ベンチャーと比較すると大きくなっています。
最低投資金額(円) | 169,800 |
1株あたり配当(円・実績) | 18 |
株主優待 | 特になし |
最安の手数料で取引できる証券会社 (1取引ごとの手数料・税抜) |
ライブスター証券(97円) |
時価総額(百万円) | 675,634 |
※最低投資金額、時価総額は2016年6月23日現在
大日本住友製薬(4506)の単元株を最も安く手に入れるには?手数料が安い証券会社はここです。
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業績&株価評価ハイライト
2016年3月期は増収、大幅増益となりました。2017年3月期は、ほぼ横ばいの売上高を維持しながら増益を目指す計画です。再生・細胞医療分野への注力も時間がかかりそうです。
2016年3月期(実績) | 2017年3月期(会社予想) | |
---|---|---|
売上高(百万円) | 403,206 | 410,000 |
営業利益(百万円) | 36,929 | 40,000 |
当期純利益(百万円) | 24,697 | 25,000 |
株主資本(百万円) | 378,999 | — |
総資産(百万円) | 707,715 | — |
※2016年6月23日時点
3 今後の注目ポイント
いかがでしたでしょうか。今回は創薬ベンチャーや薬品メーカーで再生・細胞医療に注力をしている銘柄を中心に紹介しました。バイオは専門領域が多く、個人投資家の皆様には不慣れなポイントも多いかと思いますが、将来の成長産業として注目したいですね。ただ、長期で投資をする際には、期待も重要ですが、収益やキャッシュフローにも気を付けたいところです。