どうやって分散投資する?

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分散投資って何?

株の世界には、株価上昇が期待できるごく少数の銘柄を集中的に買って高いリターン(利益)を目指す集中投資と、複数の銘柄に分散して投資して安定的なリターン(利益)を目指す分散投資という考え方があります。特に、後者の「分散投資」という考え方は重要です。「手持ち予算で投資できる銘柄は?」では、株式相場の格言である「卵は一つの篭(かご)に盛るな」を挙げて説明しましたが、もう少し詳しく解説します。今や、みなさんの生活に広く普及したポイントカードの例です。

株初心者の方は身近なポイントカードでリスク分散を考えてみよう

最近は、スーパーやデパートなどで買い物をする度にポイントがたまる“ポイントカード”が導入されている店が多いようです。このような店では、貯まったポイントを支払い時に代金として使えるのが一般的ですが、特典プレゼントの応募にも多く用いられています。例えば、あなたが10,000ポイントを貯めて、特典プレゼントの応募を考えたとしましょう。A賞のハワイ旅行は応募1口当たり10,000ポイント必要です。他の賞品は、B賞の液晶テレビは応募1口5,000ポイント、C賞の高級食材詰め合わせは応募1口2,000ポイント、D賞の高級ワインは1口1,000ポイントが各々必要です。あなたは、本当はハワイ旅行に行きたいのですが、手持ちのポイント数が10,000ですから、これに応募したら他には応募できません。しかも、ハワイ旅行に当選する保証は全くない。そこで、あなたは、B賞(液晶テレビ)に1口、C賞(高級食材詰め合わせ)に3口、D賞に(高級ワイン)に2口、それぞれ応募することにしました。

このポイントカードの例は、株式投資ではありませんが、「リスクを分散させた」という意味では同じです。A賞に応募して当選すれば、莫大な喜びを味わうことができますが、外れてしまうと他には何も残りません。そうしたリスク(=危険性)を避けるために、ハワイ旅行程の喜びはなくても、B賞、C賞、D賞に分けて応募したのです。もちろん、結果的には、B賞もC賞もD賞も外れる場合が十分ありますが、少なくとも、A賞に手持ちの10,000ポイントを全て応募するよりは、可能性が広がったことは確かでしょう。

株式の「分散投資」でリスクは小さくできる。でも万能ではない

株式投資の「分散投資」も同じように、銘柄Aだけを買うよりも、手持ちの予算額を銘柄B、銘柄C、銘柄Dに配分して買うことで、特に、値下がり時のリスクを小さくする効果があるのです。ただし、先ほどの応募の例と同じように、分散投資しても、全てが値下がりして損失が大きくなる可能性は排除できるものではありません。

株式投資で利益を上げるための最大のコツは「大負けしない」こと

もちろん、みなさんはいつまでも株初心者ではありません。銘柄研究が進み、ご自身の銘柄選択に自信がついてきたら、集中投資するのもいいでしょう。先程の例ならば、A賞に応募することです。しかし、株式投資でリターン(利益)を上げるための最大のコツは「大負けしない」ことです。「惜敗」で済めば次への対策も立て易くなりますし、1度くらいなら「完敗」も許されましょう。ところが、もし1度でも「大惨敗」を喫すれば、2度と立ち直れない痛手を被ることになります。集中投資には大きなリスクが伴うのです。

一定額以上の予算額をお持ちのみなさんが、自分自身の“コツ”をつかむまでは、複数の銘柄に分散して投資をし、勝ち負けの双方がありながらも全体として大きく負けないようにすることが大事です。相撲に例えれば、15戦全勝を目指さずに、小さな勝ち越し(8勝7敗、9勝6敗)を何度も繰り返して、気が付けば三役(関脇、小結)まで上り詰めることに似ています。なお、分散投資をする場合、予算額によって銘柄の選び方が変わってきますので、後ほどじっくりみていきましょう。

「銘柄の分散投資」と「時間の分散投資」

ところで、分散投資という言葉をご紹介しましたが、実は、分散投資には2種類あります。それは、既にご紹介した「銘柄の分散投資」と「時間の分散投資」です。先ほどのポイントカードの例は、正しく「銘柄の分散投資」に該当します。もう1つの「時間の分散投資」は、特定の銘柄を毎月一定額ずつ長期間買い続けるもので、証券会社では「るいとう(株式累積投資)」などと呼ばれています。「予算10万円」に詳しく書いてあるので、是非読んでみてください。

この「時間の分散投資」も大変重要な考え方です。平たく言うと、「急ぐな」「慌てるな」という意味に近くなります。先ほどのポイントカード応募の例で言えば、もし、抽選を毎日実施している場合を想定してみて下さい。例えば、10,000ポイントを使ってC賞(高級食材詰め合わせ、2,000ポイント)に応募する時、1日に5口全て応募するのではなく、毎日1口ずつ応募した方が、当選する可能性は広がってくる気がするのです(注:数学の確率論から言うと同じになります)。少し例えが適当ではないかもしれませんが、「時間の分散投資」に近いと考えて下さい。

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