IPO株の当選確率を上げる買い方を徹底解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

IPO株を手に入れるチャンスを少しでも大きくしたい、当選勝率を高めたい、こう考えない投資家はいないでしょう。IPO株は手に入れば儲かる可能性が高いだけに、年々人気が高くなり手に入りにくくなっています。

そこで、少しでもIPO株の当選確率を上げる方法について解説していきます。せっかく時間をかけてIPO銘柄を調べてブックビルディングに参加するのであれば、あとひと工夫、あとひと手間をかけなければもったいないと思います。ぜひ参考にしてください。

1 個人のIPO株の割り当てはもともと少ない

IPOの当選確率はどれくらいか、公式のデータはありません。しかし、多くの人が、「なかなか当たらない」と感じているのも事実です。

この理由は、IPO株は儲かる可能性が高いと広く知られているからです。機関投資家、個人、外国人を問わず非常に多くの投資家が申しこむため、投資家に供給される株数よりも投資家の申し込む株数が多くなるのが通例です。その結果、申込者全員に希望の株数を届けることができないので、一定のルールのもとで配分がなされます。図表1で、ある仮想のIPO株の案件について、その株式がどう投資家に割り当てられるのか例示しました。これをもとに、配分の仕方を2段階で考えてみます。

証券会社 シェア = 法人顧客 + 個人店頭 + 個人ネット
A 総合証券(有人店舗あり) 50.0% = 25.0% + 22.5% + 2.5%
B 総合証券(有人店舗あり) 20.0% = 25.0% + 9.0% + 1.0%
C 総合証券(有人店舗あり) 10.0% = 5.0% + 4.5% + 0.5%
D 総合証券(有人店舗あり) 10.0% = 5.0% + 4.5% + 0.5%
E ネット証券 5.0% = 0.0% + 0.0% + 5.0%
F ネット証券 5.0% = 0.0% + 0.0% + 5.0%
合計 100.0% = 45.0% + 40.5% + 14.5%

まず、第一段階で、証券会社の間で配分されます。

図表1を縦に見てください。この例ではA~Fの6社の証券会社がIPOに関与しています。A証券が最もシェアが大きく50%を取扱います。このA証券を一般に主幹事証券といい、案件の取りまとめをしています。またB~Fの各証券を幹事証券といいます。A~Dの証券は法人顧客と個人顧客を持ち、かつ実店舗のある証券会社です。EとFは個人を対象にしたネット専業証券になります。IPO案件ごとに、各証券会社の顧客の需要を睨みながら各社の間でIPO株が分けられます。

第二段階では、各証券会社の中で、法人顧客と個人顧客に配分されます。
横軸を見てください。ここで取り扱われる株は法人顧客(機関投資家などです)と個人顧客に分けられます。個人顧客はさらに個人店頭(実店舗の顧客)と個人ネットに分けられます。

注目したいポイントは次の3点です。

  • 個人投資家の割り当ては全体の55%にすぎない
  • 個人投資家の割り当てのうち、実店舗を通じた(個人店頭)配分は全体の40.5%と大きい。配分ルールは支店との総合取引関係による。
  • 個人投資家の割り当てのうち、ネット証券を通じた配分は全体の14.5%になる。配分ルールは原則として抽選による。

以上から、個人投資家がIPO株を手にする鍵が見えてきます。

  • 証券会社の店頭で取引がある場合はその証券会社との取引親密度を活かす
  • ネット証券では抽選に勝つ

そして個人投資家が抽選でIPO株を手にするには以下の3つが必要になります。

  • 必ず上限価格で申込む
  • できる限り併願する
  • 推薦を活用する

2 当選確率を上げる3つのポイント

2.1 「仮条件の上限価格」での申し込み

ブックビルディングに参加する時は、必ず仮条件の上限価格を指定(入力)してください。

ブックビルディングの結果を精査すると、9割以上の案件で価格が上限価格で決まっています。仮に、上限価格以外で決まっても、現在の慣行では、1つの価格(上限価格よりは低い価格)ですべての投資家がIPO株を手に入れることができます。いつも上限価格を指定しても心配は要りません。

2.2 「併願」の徹底活用

なるべく多くの口座から抽選に参加する

なるべく多くの口座を予め開設し、IPOの案件ごとに関係する証券会社(ネット専業証券、実店舗のある証券の双方)から1つでも多く参加してください。参加するほどチャンスが増えます。

1つのIPO案件について、同時に複数の証券会社に申し込んでもペナルティを受けることはありません。現在の慣行では、証券会社が申込みの情報を共有し合うことはなく、それぞれの証券が独立して申し込み者に対して割り当て(含む抽選)を行うからです。ですので「併願」をお勧めします。

口座開設の時期ですが、IPO案件ごとに取扱証券会社の顔触れが変わります。そこで、IPOが発表されるごとに口座を開いていては申込みに間に合わなくなる可能性があります。ですから、予め多くの証券会社に口座を開いておきましょう。口座管理料はかかりませんので、コスト負担はありません。

ではどの証券会社に口座を開いておくべきでしょうか。初めに押さえておくべき証券会社をリストアップしましょう。

実店舗の場合、野村証券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に口座を開くと良いでしょう。IPOの株の取扱シェアが大きいからです。

一方、インターネット証券の場合、SBI証券、SMBC日興証券(ネット口座)、マネックス証券、カブドットコム証券、松井証券、楽天証券、岡三オンライン証券、GMOクリック証券などに口座を開くと良いでしょう。これらの証券では原則としてIPO株は抽選で割当てが決まります。そのため、同時に1つでも多くの抽選に参加する方が、チャンスが増えます。

仮に実店舗のある証券会社に口座を持っていても、ネット証券の口座を開いて活用することにデメリットはありません。ネット証券の口座も必ず用意しておきましょう。

参考:IPO(新規公開株)に強いネット証券会社を徹底比較

家族単位で攻略する

もし家族単位で考えるのであれば、ぜひ家族の協力を得て家族全員の口座を作って、家族の協力のもと適法に(仮名取引ではないこと)IPOの抽選に数多く参加してみましょう。また、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などでは一定の条件で(未成年者が未婚で、親権者がすでに口座を開設済みで、親権者が取引主体となる場合など)、未成年の口座の開設が可能でIPO投資も可能と見られます。

併願の奥の手:ブックビルディングに間に合わなかった場合には時間差を利用する

IPOの申し込みは、ブックビルディングと呼ばれる需要の申告期間に参加することが原則として必須です。しかし松井証券ではブックビルディングに参加しなくても購入申し込みに参加できます。うっかりブックビルディングをしそこなっても、松井証券に取扱いがあればすべり込めます。

ただし、松井証券でも、ブックビルディングに参加された方を優先します。できる限り忘れずにブックビルディングに参加してください。

2.3 「推薦」の活用

次に、「推薦」の活用です。実店舗の証券会社に限らず、ネット専業証券でSBI証券と楽天証券は、取引親密度を勘案してIPOの当選確率を変えるシステムを用意しています。こちらも有効に利用しましょう。

SBI証券:IPOチャレンジポイント

IPOチャレンジポイントとは、SBI証券でIPOに申し込んで抽選で当たらなかった場合に加算されていきます。そしてここぞと思うIPOの時に貯めたポイントを使うと当選確率が上がるというシステムです。これはぜひ活用してください。

>> SBI証券の公式ページはこちら
>> SBI証券の詳細解説を見る

楽天証券:取引密度強化

もう1つの例が楽天証券です。トータルの取引実績に応じて、参加者をゴールド、シルバー、レギュラーに分け、それぞれのカテゴリーのIPOの当選確率に傾斜がかかる(ゴールドが一番高い)ようになっています。IPOに限らず、さまざまな証券取引を楽天証券にまとめておくと、IPOのときに便宜が図られることになります。普段の取引の口座として頭に置いておくべきでしょう。

>> 楽天証券の公式ページはこちら
>> 楽天証券の詳細解説を見る

実店舗のある証券会社の店頭申込み

もし実店舗で親密な証券会社があるなら、忘れずにIPOの時に店舗の担当者に申し込みをしておきましょう。担当者はきっと割当てがあるように動いてくれるはずです。

3 まとめ

いかがでしたか。

なかなか当たらないと感じる方も多いIPO株の抽選ですが、効率よく手数を増やすのが当選の近道です。なるべく多くの証券会社に口座を開き、都度申し込んでいくのが基本です。「競争率が高いのはIPO株投資のうまみを多くの投資家が気づいているから、こう考えて、ぜひこつこつとIPOの抽選に挑戦してください。

オススメ記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る