5万円もあれば株は買える

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株を買うのに大金は必要ない

株初心者のみなさんの多くが、もしかしたら、株を買うのに多額の資金が必要と考えているかもしれません。確かに、「株」の値段はよくわからない印象がありますね。実際、株の値段(=株価)は日々刻々と変わっていますから、株を買うのに大金が必要なのでは…という不安を持つのはわかります。でも、実は、それほどの大金は必要ではないのです。その例を、しゃぶしゃぶで説明しましょう。

100グラム2,500円の松坂牛は高過ぎてなかなか買えない

しゃぶしゃぶのメインは、何と言っても牛肉です。牛肉の種類もたくさんありますが、最高級の牛肉の1つと言われている松坂牛は、一度は食べてみたい牛肉です。ただ、値段も非常に高い。恐らく、今現在は100グラムあたり2,500円くらいではないでしょうか(注:肉のランクによって異なる)?100グラムで2,500円なんて、普通の庶民にとっては「高嶺の花」に違いありません。大切な記念日の夕食だとしても、そう簡単に出せる金額ではありませんが、一方では、どんな味がするのか、一度は食してみたいと思いますよね。

10グラムの小分け販売なら、トライしてみようと思うかもしれない

そこで、もし、松坂牛を10グラム単位で売ってくれる場合、みなさんはどうしますか?10グラムは250円です。10グラム250円と言うのもビックリする高値ですが、みなさんの中に「250円ならば、試しに一口食べてみようかな」と思う人がいても、全く不思議ではありません。「100グラム2,500円出す勇気はないけど、10グラム250円なら“ダメ元”でトライしてみようかな」と思う人は、決して少なくないと思われます。そして、250円を出して松坂牛を(一口でも)食べたならば、みなさんは松坂牛の味を体験したことになるのです。10グラムだろうが、100グラムだろうが、「松坂牛を食した」ことに変わりはありません。この松坂牛のように、高価なものを”小分け”にしてくれると、非常に便利です。

株式投資も、同じような小分け販売を実施しているケースが多い

実は、株を買う時、ほとんどの場合で、この松坂牛のパターンが適用されます。つまり、高い値段のように見える株を、”小分け”してもらうことが可能なのです。現実的には、松坂牛の場合、さすがに10グラムの小分けは行っていないようですが、株を買う(=株式に投資する)場合は、この小分けが体験できると考えて下さい。

ヤフー株の小分け販売で5万円未満で買える

みなさんがよくご存じの企業を例にみてみましょう。例えば、ヤフーの株は48,100円、三菱UFJフィナンシャル・グループの株は77,770円で買うことができます(何れも2015年2月27日終値)。なぜそんな5万円前後で株が買えるのか?と思うかもしれません。まず、元々、株式は1,000株が基本単位です(松坂牛が100グラム単位で販売しているのと同じ)。この日のヤフーの株価は481円でしたから、本来なら481,000円から買うことになります。しかし実際は、ヤフー株は100株から、金額的にも481円×100株=48,100円で買うことが出来るのです。ヤフーにとどまらず、最近では自社の株を多くの個人投資家に買ってもらいたいと考え、お手頃な金額で買えるようにしている企業も多いのです(小分け販売)。

小分けで買っても「株式投資」には変わりない

このように、“小分け”販売を利用することで、5万円以内で買うことが出来る株は、数多くあります。みなさんの中に、「5万円で株を買っても、株式投資と言えないのでは?」と考えている方がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。10グラムでも松坂牛を食べれば立派な経験者になるのと同じく、5万円で買っても、それは十分な株式投資と考えていいのです。ただ、小分けをしない株もあるので注意が必要です。

360b / Shutterstock.com

ここで、さきほどのヤフー株を買うケースを、もう一度整理します。2015年2月27日のヤフーの株価は一株481円でしたが、ヤフーの株を買おうと思ったら、最低48,100円必要というお話をしました。この48,100円のことを「最低購入額」と言います。株の世界には、「単元株数」と呼ばれる最低限購入しなければならない株数が決められていて、ヤフーの場合は100株です。従って、一株481円×単元株数100株=最低購入額48,100円となるのです。なお、単元株数は銘柄によって異なりますので(1株、100株、1,000株)、株価のチェックと同時に単元株のチェックも大事です。

株価×単元株=最低購入額です!

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