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「買い注文」を出した後でやってみよう
さて、あなたは「買い注文」を出すのも無事に完了しました。あとは、その「買い注文」が成立するのを待つだけですが、ここで、株式市場ではどうやって売買が成立していくのか、簡単に見てみましょう。これは、初心者のあなたにとっては、あくまでも“参考情報”ですが、将来、中級者、上級者になるに従って、この知識や情報は必要不可欠になります。
「買い注文」が成立するには「売り注文」が必要不可欠
あなたが出した「買い注文」が成立するための必要十分条件は何でしょうか?答えは簡単で、誰かが「売り注文」を出すことです。つまり、同じ種類の株(=同じ会社の株)を、買いたい人(今、ここではあなたです!)と売りたい人がいて、初めて売買が成立するのです。思い返すと、魚市場も同じでしたね。魚を買いたい人(=スーパー、魚屋さん)と、魚を売りたい人(=漁師さんたちの漁業協同組合)がいて、初めて、マグロでも鮭でもヒラメでも、各々に値段がつくのです。それと同じように、あなたが出した「買い注文」に呼応した「売り注文」を誰かが出さないといけないのです。
買いたい人と売りたい人が集まって値段が決まるのは魚市場と同じ
魚市場では、魚を買いたい人(=スーパー、魚屋さん)と、魚を売りたい人(=漁師さんたちの漁業協同組合)が集まる場所「競り場(?)」があります。そこで顔と顔を合わせて、値段を決めているのです。ただ、株の場合はそういう訳にいきません。あなたの出した「買い注文」を受けた証券会社と、誰かが出した「売り注文」を受けた証券会社は、顔と顔を合わすことはありません。その代わりと言っては何ですが、証券取引所に各々が情報を提供する“仮想空間”のようなものがあります。それが「板」と呼ばれるものです。この「板」に、同一の株について、「買い注文」の情報(あなたも含まれています)と「売り注文」の情報が掲載され、それを突き合わせていくうちに、値段が決まるのです。これを総括して「板情報」と呼んでいます。
「板情報」をライブで見れば、株式市場を実感できる
この板情報は、誰でも見ることが出来ます。特に、ネット証券に口座開設した方ならば、自分のパソコン上で、しかも、ライブ(生放送)で見ることができます。ただ、先ほども説明した通り、今はそれを詳しく理解する必要はありません。「あー、こんな感じで、株の売買が動いているんだなぁ」くらいの感覚で十分です。それでも、この「板情報」を見ることで、株式投資をより一層強く実感できると思いますよ。
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