「利益確定」を覚えよう

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株を買った後の最大の関心は、やっぱり「値上がり益」

あなたが出した「買い注文」も上手く成立しました(これを「約定(やくじょう)」と言います)。あなたは、株式投資のスタートラインから一歩前へ出たのです。これは素晴らしいことです。あなたは、大切なお金を投資した会社の経営に参加することになりました。とは言っても、会社の会議に出席できる訳でもなく、その会社の中に入って行くこともできません。株式は、確かに、投資した会社の経営への「参加証明書」ですが、特別な行動を起こすことはないのが実情です。あなたにとって、当面の楽しみでもあり関心があるのは、その株式の値段がどう変わっていくかに尽きると言えましょう。もちろん、その株式を長く保有して、配当をもらってコツコツ貯めていく手段もあります(「配当でコツコツ増やすのも株式投資の魅力」)。一方で、株式投資の大きな目的は、やっぱり、「値上がり益」を実現することです(「値上がり益は株式投資の最も大きな醍醐味」)。そこで、この「値上がり益」を実現することに的を絞って説明していきます。

「値上がり益」を実現させることを「利益確定」

まず、「値上がり益」は実現させて初めて「お金が増える」ことになります。ここで言う“実現させる”ということは、持っている株を売ることに他なりません。株式投資では、利益が出ている時に株を売ることを「利益確定」と言います。つまり、「利益確定」とは、「値上がり益」を実現させたことを意味します。そして、「利益確定」とは、とりあえずは、お金が増えたことになります。ところが、この「利益確定」、簡単そうに見えますが、実際にはなかなか難しいと言えましょう。

「利益確定」は簡単そうに見えて、実際は難しい

例えば、あなたが「買い注文」をだして、ある会社の株を10万円で購入したとします。その後、その株の値段(=株価)が、どんどん上昇して13万円になったとしましょう。この時点では、まだ「利益確定」ではありません。なぜならば、あなたは未だその株を売っていませんから。もし、ここで株を売れば、3万円高く売ることになりますから、めでたく「利益確定」となります。ところが、ここが難しいのですが、多くの場合「もっと値段は上がるのでないか、今売ってしまうのはもったいない」という“欲”が出てしまうのです。そんなはずはないと思うかもしれませんが、10万円で買った株が13万円になれば、「もっと上がるはずだ」と考えても何ら不思議ではありません。

過剰な自信、過度な思い込みは禁物

その後、その株の値段がどんどん上がれば問題ありませんが、その後に下がり始めることも珍しくないのです。すると、「いや、必ずまた戻るはずだ」という類の、ほとんど“願掛け”に近い勝手な思い込みが先走り、いつになっても売れない、そのうちに、株価は10万円を下回ってくるようなケースも多々起きます。結局は、値上がり益を実現できないまま、つまりは、「利益確定」ができないままになってしまうのです。もっと酷い場合は、その株価がどんどん下がってしまい、とても売るに売れなくなる状況(一般に“塩漬け”と称されます)に陥るケースも少なくありません。これは、株式投資が持つ“怖さ”の典型例の1つです。

株初心者のみなさんの中には、「まさか、自分は絶対にそんな下手なことはしない」と自信たっぷりの方もいらっしゃるかもしれません。でも、油断大敵です。例えが適切なのかどうかわかりませんが、大きな社会問題になっている振り込め詐欺(別称“母さん、助けて詐欺”)でも、自分は絶対に騙されない自信がある人に限って、こうした詐欺に遭うケースは少なくないようです。

「利益確定」で一番難しいのは、実行するタイミング

このように、「利益確定」は出来るうちにしておく方が望ましい一方で、それが早過ぎたために、もっと大きな値上がり益を得ていたはずが、小さな値上がり益に止まってしまうケースも非常に多いのが実情です。先ほどの例ならば、13万円で売って「利益確定」をしましたが、その後、株価は18万円まで上昇してしまったような場合です。このような場合に受ける“精神的ショック”は、決して小さくありません。つまり、「利益確定」は実行する(=売る)タイミングが重要なのです。

最適なタイミングを知るには経験が必要不可欠

では、どうやったら、その最適なタイミングがわかるのでしょうか?結論から言うと、これは誰にもわかりません。後々になってから、「あー、あの時に売っていれば」というような結果論での正解が出てくるだけです。ただ、誰にもわからない最適な実行タイミングですが、様々な経験を積み重ねていくことで、何となく、或いは、ある意味の“肌感覚”のようなものが身についていきます。そのためには、時として「失敗」も必要です。ですから、最初のうちは、少額投資で始めなければならないのです。

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