「買い注文」を出してみよう!

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「買い注文」を出してみよう

さて、ここに辿り着くまでに、あなたは証券会社で口座を開設し、投資資金も入金済みです。株式投資は最初ですから、少額資金で買える株の中から、どの株を買おうかという見当がついているはずです。これで、もう株を(初めて)買う準備は整いました。証券会社にあるあなたの口座を通して、株を買ってみましょう!株を買うには、「買い注文」と呼ばれるオーダーを出さなければいけません。黙っていては、株を買うことも売ることもできません。

対面型の証券会社なら、支店の担当員に伝える

あなたが普通の証券会社(ここでは対面型の証券会社と呼びます)に口座を作ったならば、その口座のある支店に出向いて、窓口にいる担当員(最近ではコンサルタントとか、アソシエイトと呼ばれている証券会社の社員です)に、あなたの買い注文を伝えましょう。また、こうした対面型の証券会社では、ほとんどの場合、電話でも買い注文を受け付けてくれます。買い注文はもちろんのこと、売り注文を出す時や、その他様々なことについて、支店にいる証券会社の社員が、懇切丁寧にサポートしてくれます。取引手数料が高いという大きな問題がありますが、PCやスマートフォンの操作に慣れていない方にとっては頼もしい存在でしょう。

ネット証券ならば、あなた自身で手続きを行う必要がある

あなたがネット証券会社に口座開設したならば、あなた自身がネット証券会社に開設した口座に、自分のPCからアクセスして作業を行います。このように書くと、ネット証券は不親切だと感じる人もいるかもしれませんが、取引手数料の安さや、何時何処でも取引ができる等の圧倒的なメリットがあります。また、ネット証券にもコールセンターがありますので、もし分からないことがあればコールセンターに電話すれば、丁寧に教えてもらえます。基本的にはネット証券での取引がおすすめです。詳しくは「株を始めるまでの流れ」、「証券会社に口座開設」を参照してみて下さい。

「買い注文」には「指値(さしね)注文」と「成行(なりゆき)注文」の2種類がある

買い注文の出し方に話を戻します。あなたの口座が対面型証券でもネット証券でも、買い注文の出し方は2種類あります。1つは「指値注文」、もう1つは「成行注文」です。あなたが買い注文を出す時、必ずどちらかを選ばなければなりません。この違いについて簡単に説明します。大きな違いは「いくらで買うか」を決めるか決めないかです。

「買い注文」を出す時に決める必要がある3つの要素

買い注文の際に、あなたが決める必要がある要素が3つあります。それは、「種類」「量」「価格」です。「種類」とは、何の株を買うかということで、投資する会社のことです。株式投資では普通、「銘柄コード」と呼ばれる4ケタの数字で区別しますが、最近は、会社名でも大丈夫です。次に「量」は、その名の通り、どれだけ買うか?ということです。具体的には、100株買うのか、200株買うのか、1,000株買うのか…等々となりますが、これはあなたの投資資金次第です。でも、あなたは株式投資を始めたばかり、最初の買い注文は、最も少ない数量にするべきではないでしょうか。今現在は、多くの会社の株は100株から買えますので、まずは「100株」買うことをお勧めします。

「指値注文」と「成行注文」の違いは価格をどうするか

問題は最後の要素「価格」です。この時点で、あなたは既に買う株(=種類)と、買う株数(=量)を決めています。あと決めるのは「価格」だけですが、ここで大きな決断が必要になります。あなたが、「どうしてもXXX円で買いたい、XXX円じゃなきゃ買わない」という強い拘りがあれば、それは「指値注文」に該当します。希望する価格を入力する(ネット証券)、或いは、担当社員に伝えます(対面型証券)。一方で、「今買わないと、値上がりしてしまって買えなくなるかもしれない、XXX円で買いたいけど多少の上下は許容範囲」というスタンスなら、「成行注文」となります。同じように、成り行き注文であることを指示して下さい。

どうしてもマグロの刺身を食べたいのか、予算内なら食べたいのか

証券会社は、スーパーや魚屋さんに該当します(「証券会社に行こう!」)。さて、あなたはマグロの刺身が大好きだとします。最近はマグロの値段がどんどん高くなって、昔のように気軽に食べられなくなりましたが、美味しさに変わりはありません。あなたが、”今日はマグロの刺身が食べたいけど、予算も決まっているので、どうしてもXXX円に抑えたい“という場合、スーパーに行ってマグロがXXX円より高ければ、買わずに他の魚を探します。しかし、”今日は何が何でもマグロの刺身が食べたい”ならば、スーパーに行って値段が高くても、多分、買いますよね。前者が「指値注文」、後者が「成行注文」に相当します。

「指値注文」と「成行注文」はどちらが良い悪いではない

「指値注文」と「成行注文」は、どちらが良くてどちらが悪いという比較はできません。前述したマグロの刺身の例と同じで、予算内ならマグロを食べるのか、何が何でもマグロを食べるのか、の違いです。どちらを選ぶかはあなた自身で決めることですが、株式投資のスタートラインに立ったばかりですから、色々な仕組みを知ることが重要です。最初は、先ずは株式を取得することが大きな目的ですから、買い逃してしまうリスクの低い「成行注文」のほうが適しているかもしれませんね。ちなみに、「買い注文」の逆である「売り注文」を出す場合も、同じように「指値注文」「成行注文」のどちらかを選択する必要があります。

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