NISA(ニーサ)が何となく理解できたら、先ずは行動に移そう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

目次

「株初心者でもわかるNISA入門」最終回の前に、おさらい

「株初心者でもわかるNISA入門」も最終回となりました。しつこいかもしれませんが、NISA(ニーサ)についておさらいをした上で、「堅実型」「バランス型」「チャレンジ型」の3タイプの皆さんに適合する商品を考えてみます。

NISA(ニーサ)その正式名称である「少額投資非課税制度」が意味する通り、少額の投資で得た利益に対して税金を課さない(非課税)にする、画期的な制度です。色々と複雑な決まりがあるのですが、重要なことは、1)投資金額は年間100万円が上限で最長5年間(5年目の年末まで)2)非課税枠は1年単位で、余りがあっても翌年に繰り越すことはできない3)NISA口座は1人1つしか保有できない、の3つです。

そして、NISA口座は、取扱商品が限定されている銀行で開設するよりも、商品ラインナップが充実しているネット証券で開設する方が断然有利になるのです。

さて、「堅実型」「バランス型」「チャレンジ型」の3タイプの皆さんに適合する商品は何でしょうか?

堅実型のみなさんには債券型のインデックス投資信託がおすすめ

NISA(ニーサ)口座は値上がり益に対して税金がかからない口座ですから、みなさんの投資対象の中で最も値上がり期待の大きいものを買っていただきたいというのが本音です。ただ、投資初心者の方や、「堅実型」のみなさんは、良い意味で、大きなリスクを取ることを避けたいのも現実でしょう。

NISA(ニーサ)口座で購入できる4つの金融商品(株、投資信託、ETF、REIT)は、どれも元本保証ではありませんから、NISA(ニーサ)口座で全くリスクを取らないことはできません(満期まで保有すれば元本割れしない国債や社債をNISA口座で買うことはできません)。

ではどうするか?一つの方法は、債券型のインデックス投資信託を買うことです。外国債券については為替変動リスクがありますので、極力リスクを取りたくない方は為替ヘッジ付を選ぶと良いでしょう。購入時によく見ていただきたいのは、投資信託の「買付手数料(販売手数料)」と「信託報酬」です。大きなリターンが狙える投資ではありませんから、「買付手数料(販売手数料)」は極力ゼロのもの(ノーロード投資信託といいます)を選んでコストを抑えたいところです。「信託報酬」はざっくり言えば、その投資信託を保有しているだけで発生し続ける費用です。こちらはゼロというわけにはいきませんが、年率0.5%以下のものが望ましいでしょう。

投資信託の品揃え、特にノーロード投資信託の品揃えが豊富なネット証券は「投資情報が充実した証券会社は?」でご確認ください。

バランス型のみなさんにはピッタリの投資信託があります

「バランス型」の皆さんには、上記の4つの金融商品をバランス良く組み合わせた投資をお勧めしたいと思いますが、投資金額(元本)は年間上限が100万円に決められています。実際には、100万円という範囲内で、この4つの商品を組み合わせるのは至難の業です。そこで、第5回(「NISA(ニーサ)口座で投資可能な4つの商品を見てみよう」)にも記載したリスク分散型の投資信託がピッタリでしょう。また、バランス型のスタイルだけど、可能な限りリスクを取ってもいいという人は、後述する株式も一考の価値があります。

チャレンジ型のみなさん、ハイリスクハイリターンの株式にも一定のリスク回避を

最後に「チャレンジ型」の皆さんには、やはり、先ずは株式を考えて頂きたいと思います。株式のリスクについては改めて説明するまでもありませんが、投資元本が保証されないだけでなく、NISAの金融商品の中では損失が最も大きくなる可能性が高いと言えます。一方で、大きなリターンを得る可能性が最も高い商品でもあります。

「チャレンジ型」の皆さんなら是非とも検討して欲しいところですが、そうは言っても、一定程度のリスク回避は考えないといけません。株式投資なら、上限100万円という枠を最大に活用しましょう。最低投資単元(ほとんどが100株)を利用して、例えば、輸出関連(自動車株や電機株など)と内需株(小売株や金融株など)を混ぜて買うなどがいいでしょう。

NISA(ニーサ)枠でIPO株に投資するのも一考です。IPO株は比較的勝率が高い(初値が公募価格を上回ることが多い)ため、根気強くブックビルディングに参加していくことで、結果的にリスク分散出来る可能性があります。

NISAを最大限活用するには、先ずは行動に移しましょう

さて、NISA(ニーサ)について7回に渡り説明してきましたが、お分かり頂けましたでしょうか?全く理解できなかった人は、是非とももう一度読み返してください。そして、先ずは行動に移しましょう。先ずは、ネット証券でNISA(ニーサ)口座を開設することです。

一連の解説を踏まえ、「NISA口座に適した証券会社は?決め手は手数料にあらず」にNISA(ニーサ)向け証券会社選びの極意を書いていますので、是非ご覧ください。

「NISA(ニーサ)って何さ?」、「迷わず行動することさ」。

2015年5月27日 00:40 公開

<< 前へ(NISA(ニーサ)口座で投資可能な4つの商品を見てみよう

1から始める初心者にやさしい株入門|ホーム

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る