IPO株投資は、勢いのある企業の「青田買い」。一回でも多く参加を

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

IPO株投資は勢いのある会社の「青田買い」

日本全国の法人数(=会社の数)は、およそ300万社前後と言われていますが、みなさんの株式投資の対象でもある東京証券取引所に上場している会社は、約3,500社しかありません。つまり、東証に上場している会社は、全ての会社の約0.1%強に過ぎないのです。株式の上場は、一種のステータスとも言えますから、実際に多くの会社が、東証への上場を目指しています。しかし、この0.1%が示す通り、東証上場は極めて競争率の高い入学試験のようなものなのです。この「狭き門」を突破する会社は、少ないときで年間20社、多いときで年間200社くらいしかありません。“勢い”があって、尚且つ、将来が楽しみなごく限られた会社しか上場企業の仲間にはなれないのです。

東証に上場した後は、他の銘柄同様に、みなさんの投資対象になります。しかし、その上場前に、こうした「狭き門」を突破した旬な会社の株を、その門の前で待ち構えて買う、これが新規公開株(IPO、Initial Public Offering)投資です。いわゆる昔の「青田買い」に近いものです。

最近、大学生の就職活動は、政府主導による様々な規制が導入されていますが、昔は今と全く異なっていました。まず、大学を卒業すること自体が、大変難しいことでした。そして、卒業見込みの立った学生に対して、企業が早いうちから「内定」を出して採用を確保するのです。卒業はできそうですが、まだ社会で通用するかわからない、会社の戦力として十分かわからない、そのような学生を奪い合う状況だったことから、「青田買い」と称されるようになりました。こうした経緯を踏まえて、新規公開株への投資(以下、IPO投資)は、この「青田買い」に近いと言えるでしょう。

IPOの仕組み

IPO投資の魅力をお話する前に、IPOの仕組みを少し説明しましょう。一般的には、会社が新規に上場する場合、創業者や出資者の持っている株式の一部を、広く様々な投資家に買ってもらいます。この時、売り手の創業者や出資者は現金を受け取り、キャピタルゲイン(=一種の値上がり益)を得ることになります。さらに、会社が新しい株(新株)を発行し(つまり株式数を増やし)、これも様々な投資家に買ってもらい、そのお金を会社が受け取り、次の成長に向けた原資にします。この2つのルートから株式市場へ出てくる株を総称して「新規公開株」と呼んでいます。こうした新規公開株は、取引所で株式が売買される直前に、証券会社を通じて投資家に引き渡されます。

さて、新規公開株の値段はどう決まるでしょうか。仮にみなさんが創業社長で、その株の一部を投資家に売るとしましょう。少しでも高く売りたいですよね。長い間の苦労が報われ、今こそ成功報酬を最大限の現金でしっかりもらいたい、そう思うはずです。しかしあまりに高い値段をつけてしまうと、上場後に株価は急落してしまいます。一般の株主からは非難ごうごうで株主総会も荒れてしまうでしょう。

一方、過度な低い価格にしてしまうと、他の株主からは“会社の安売りだ”と非難されるでしょうし、新規公開時に会社が調達する資金額が小さくなってしまいます。

そこで、こうした懸念が起きないように、新規公開株の値段は、証券会社が投資家の需要を募ってそれを積み上げたうえで売り手、買い手の双方から不満の出ない水準になるよう企業と証券会社の話し合いで決められます。多くのケースで、「少し安い」ところに落ち着きます。そして、個人投資家、国内の機関投資家外国人投資家に万遍なく配分します。

IPO投資の魅力と知っておきたいリスク

さて、はじめにIPO株投資は「青田買い」と言いました。その価格が「少し安い」わけですから、その株式の売買取引が始まると、IPO価格よりも高い値段が付くことが多くなります。もし、事前に入手したIPO株をそこで売却すれば、値上がり益を手にすることが可能になります。これが、IPO投資の魅力の1つと言えましょう。

IPO投資は魅力的ではありますが、過去の歴史を紐解くと、株式相場の状況次第では、IPO価格よりも低い価格で取引が始まる場合も少なくありません。IPO投資が必ず儲かる等ということはあり得ないことです。しかし、おおむね“勝率”は5割を超えており、特に最近では、上場後の初値がIPOの価格を大きく上回るケースが多く見られます。

また、IPO投資の最大の魅力は、安い値段で買った株が、将来の“金の卵”になる可能性を秘めていることです。将来の“金の卵”ならば、上場時にIPO価格より高い値段が付いても、急いで売る必要は全くありません。もし、みなさんがご自分の目利きに自信があって、10年後、20年後の日本電産やソフトバンクを見つけられるならば、そのままじっと保有し続けることが賢明となります。IPO投資には、こういった魅力も多くあるのです。

IPO投資のポイントは、できる限り多く参加すること

1点だけ気を付けたいのは、IPO株は必ず入手できるとは限りません。現在は、応募抽選制度が導入されており、希望者多数の場合は抽選に当らないと手にすることができないのです。従って、IPO投資に興味のある方は、常にIPO株の応募状況を注視する必要があります。IPO投資のポイントは、できる限り多く参加することなのです。

IPO投資に関する情報、応募の際の手続きなどは、証券会社のホームページに掲載されていますが、多くのネット証券でも、わかりやすく解説されています。口座を開設した後ならば、かなり親切な説明が見られるはずです。是非、一度検討してみましょう。

1から始める初心者にやさしい株入門|ホーム

オススメ記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る