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株初心者にもわかるNISA(ニーサ)講座、はじめます
株式投資に興味ないという方も、「NISA(ニーサ)」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?新聞やテレビで盛んに宣伝されていることも大きな理由ですが、街中の銀行に行くと、どの店内でもキャンペーンを展開中ということも1つの理由でしょう。証券会社に行かない方も、銀行には頻繁に行かれていると思われますので、銀行でも「NISA(ニーサ)」という言葉を数多く見ることになります。このNISA(ニーサ)、実は大変な反響を呼んでおり、爆発的な人気となっています。そこで「株1」では何回かに分けて、改めて株初心者の方にもわかるように、NISA(ニーサ)について説明することにします。
NISA(ニーサ)って何のこと?
まず、多くの人が「NISA(ニーサ)って何のこと?」という疑問をお持ちかと思います。NISA(ニーサ)の正式名称は「少額投資非課税制度」と言います。その名の通り、“少額の投資に関しては税金がかかりませんよ”、という制度です。ところが、これを聞くと、“えっ!投資って税金がかかるものなのか?”と感じる人も少なくないのではないでしょうか。まず、この投資に課せられる税金の話から始めましょう。税金の話は非常に重要です。
投資で儲かった場合は税金が課せられる
簡単に言うと、投資で損した場合、つまり、損失を計上した場合は、一切の税金は課せられません。しかし、投資で儲かった場合、つまり、利益が出た場合は、その“儲かった分”に対して税金が課せられます。この“儲かった分”には、株式や不動産等の資産を売却した時の利益だけでなく、株式の配当金や銀行預金の利息も含まれます。現在は超低金利時代なので、銀行預金の利息も微々たるものになっています。そのため、気が付かない人も多いと思いますが、その微々たる利息にも税金が課せられ、それが差し引かれた後、皆さんの口座に入っているのです。こうして課せられる税金は、その資産の種類で多少の違いはありますが、株式の売却、株式の配当、銀行預金の利息などには、一律で約20%の税率が課せられています。
税金が課せられない例外を制度化したのがNISA(ニーサ)
このように、銀行預金の利息なども含め、投資で利益を上げた場合、例外なく税金が課せられます。いや、正確に言うと「例外なく税金が課せられていました」という過去形になります。なぜならば、現在はその「例外」が制度として確立されたからです。その「例外」がNISA(ニーサ)です。少額投資なら税金が課せられないという、正しく画期的な制度が導入されたことで、一般個人投資家の資産運用に対する意識は急速に高まっています。2014年1月から始まったこのNISA(ニーサ)は、それを受けるために、開始から僅か1年間で700万超の口座が開設されました(金融庁の発表)。これは膨大な数字と言えましょう。
第2回目では、このNISA(ニーサ)の細かい仕組みについて見ていきましょう。
2015年4月14日 01:45 公開
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