英国ショックの株価暴落後に優良銘柄を手数料最安値で買う方法

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2016年6月24日は忘れられない日となりました。英国の国民投票でEU離脱派が残留派を上回り、今後英国はEU離脱に向けて舵を切っていくことになりました。結果、世界の資本市場は一時的にリスクを嫌うこととなり、為替市場は円高に、また日本の株式市場は大幅に下落しました。影響を受けられた個人投資家の方も多いかと思います。株式市場のピンチともいえますが、これから株式投資を始めたいと思っていた株初心者や狙った銘柄が下がるのを待ち望んでいた投資家にとってはチャンスといえるでしょう。

目次

1 株価暴落時は優良銘柄への投資を検討できる絶好のチャンス

何らかのショックによって株式市場で株価が暴落するときは優良銘柄が一度に割安に手に入る機会でもあります。ただし、その際には長期投資に耐えられるような優良銘柄を選好したいものです。

では、どのような銘柄を選べばよいのでしょうか。その答えは歴史と実績が役に立つでしょう。今回は、リーマンショックという今回に匹敵するような環境でも当期純利益が赤字にならなかった企業で、かつその後利益成長を続け、かつ時価総額が大きい銘柄をスクリーニングしてご紹介します。

2 優良銘柄に投資をする際には取引手数料の安いネット証券の活用を

気になる銘柄が見つかったら、実際に証券口座を開設して投資してみましょう。近年、利用が広がっているネット証券は手数料の安さが光ります。口座開設手続きも簡単ですし、もちろん無料なので、まずは口座を作ってみよう、という人にもおすすめです。もちろん手数料だけでなく、サービスの面でも各社さまざまな独自の特徴を打ち出しています。投資スタイルに合わせて選んでみてください。

参考記事:一目でわかる、ネット証券会社10社の特徴一覧

取引ごとの手数料(税抜)比較 – 売買の回数が少ない方向け

証券会社名 10万円 50万円 100万円 300万円
ライブスター証券 80円 180円 340円 600円
GMOクリック証券 88円 241円 436円 834円
au カブコム証券 90円 250円 990円 2,790円
SBI証券 139円 272円 487円 921円
楽天証券 139円 341円 609円 1,152円
岡三オンライン証券 99円 350円 600円 1,500円
SMBC日興証券 125円 400円 800円 2,000円
マネックス証券 100円 450円 1,000円 3,000円
松井証券 0円 500円 1,000円 3,000円

注:SMBC日興証券の項目は、ダイレクトコースのオンライントレードを利用した場合の手数料を表示
注:マネックス証券は100万円以上の取引では成行と指値注文で手数料が異なるが、ここでは成行注文の手数料を表示
注:松井証券の手数料体系は1取引毎ではなく、1日当たりの約定代金合計に対して適用される
注:2016年6月1日現在

出所:各社データをもとに株1編集部作成

3 優良銘柄を抽出するスクリーニング手法

今回は、以下のような条件で日経平均から該当する銘柄を抽出しました。

1. 日経平均をユニバースとして時価総額上位100銘柄をピックアップ(2016年6月24日時点)
2. 2009年3月期に上場していない銘柄を削除
3. 2009年3月期に当期純損失の銘柄を削除
4. 2010年3月期が2009年3月期比で当期純利益が減益の銘柄を削除
5. 2009年3月期から2016年3月期までの当期純利益の年平均成長率がマイナスの銘柄は削除

4 スクリーニング結果での優良5銘柄のご紹介

上記のスクリーニングから該当する銘柄の一部をご紹介します。また、株式投資の醍醐味でもある配当と株主優待についてもまとめておきます。あわせて、手数料最安値の証券会社もご紹介します。

4.1 シスメックス(6869)

会社概要と今後の注目点

健康診断や検査において血液や尿、細胞などを調べる検体検査に必要な機器(ハードウェア)や試薬及びソフトウェアなどを提供する企業です。血球計数分野でグローバル市場シェアNo.1企業です。2017年3月期の会社予想ベースでは15年連続の増配となる見込みです。

今後の注目点は同社が検体検査領域においてグローバルで取り扱う種類をどのように広げていけるかです。M&Aなどの既存事業の延長戦ではない、非連続的な成長にも期待したいところです。

購入時のチェックポイント

最低投資金額は約67万円とちょっと貯金をすれば手が届きそうな金額です。配当性向は約30%です。株主優待制度は特にないので、同社の成長期待と適当な配当を期待される方に向いていると思います。

最低投資金額(円) 674,000
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 54
配当利回り(会社予想・%) 0.80
株主優待 特になし
最安の手数料で取引できる証券会社
(1取引ごとの手数料・税抜)
1.ライブスター証券(340円)
2.SBI証券(487円)
3.岡三オンライン証券(600円)
時価総額(百万円) 1,404,805

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

シスメックスの株式については、以下のリンクをご参照ください。
>>シスメックスの「株式について」へのリンク

シスメックスの最低単元株式を手数料最安値で購入できる証券会社トップ3はこちら

>>ライブスター証券の口座開設(無料)
>>ライブスター証券の詳細解説を見る

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4.2 大東建託(1878)

会社概要と今後の注目点

大東建託は賃貸住宅ディベロッパーです。節税対策で検討された方も多いのではないでしょうか。同社はマンションを除く住宅供給戸数が7年連続1位、賃貸仲介件数6年連続1位、賃貸住宅管理戸数19年連続1位と日本の不動産市場において住宅の供給と仲介の主役ともいえます。2016年3月期の業績も、8期連続で増収増益を達成し、売上高と利益で過去最高の水準を達成しています。配当については、配当性向50%加え自己株式などの償却などを含めて総還元性向を80%としています。これは1年間で計上した税引き後の利益である当期純利益の80%を株主に還元するというものです。

今後の注目点は民泊が法律として整備されれば、同社が管理する住宅の稼働率のアップなどが期待できそうです。そうなればシェアリングエコノミーのテーマ投資銘柄にも返信する可能性もあります。

購入時のチェックポイント

利益の株主還元性向が80%ということで同社の業績拡大とともに株主還元を期待される投資家に向いています。最低投資金額は150万円と一度購入したら難平(ナンピン)が難しい金額ですので、株式市場が一時的に大きく調整した際に保有を進めるというのは重要になってくるでしょう。

最低投資金額(円) 1,568,000
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 477
配当利回り(会社予想・%) 3.04
株主優待 所有株式数、所有期間、権利確定基準日によって異なる。同社サービス利用時の優待、「同社グループ会社オリジナル商品等」や「全国共通商品券」もしくは「大東建託グループみらい基金へ寄付」からの選択等。
最安の手数料で取引できる証券会社
(1取引ごとの手数料・税抜)
1.ライブスター証券(600円)
2.SBI証券(921円)
3.楽天証券(1,152円)
時価総額(百万円) 1,224,520

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

大東建託の株主優待制度については、以下のリンクをご参照ください。
>>大東建託の「株主優待」へのリンク

大東建託の最低単元株式を手数料最安値で購入できる証券会社トップ3はこちら

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>>楽天証券の詳細解説を見る

4.3 小野薬品工業(4528)

会社概要と今後の注目点

新薬開発型機薬品企業。2017年3月期は対前年同期比で売上高は+62%増、営業利益は同+138%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は同+123%増と絶好調。その原動力は「オプジーボ点滴静注」で2016年3月期に212億円の売上高が2017年3月期には1,260億円にまで拡大する見通し。オプジーボ点滴静注は2015年12月に切除可能な新興・再発の非小細胞肺がんに対する効能追加を得たことにより、売上高が拡大しています。また、ブリストル・マイヤーズ・スクイブからも同薬品のロイヤリティ収入も拡大しています。

今後の注目点としては、オプジーボ点滴静注をはじめとして今後の新薬の拡大ポテンシャルになります。

購入時のチェックポイント

最低投資金額も40万円台と、はじめて株式投資をする投資家でも手が出る範囲。株主優待は特にないですが、配当性向も40%程度あり、株主還元も株主にとっては心地よい水準です。当期純利益が拡大すれば配当もそれに比例して増額するでしょうから、いずれにせよ業績の拡大に期待です。

最低投資金額(円) 404,500
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 40
配当利回り(会社予想・%) 0.99
株主優待 特になし
最安の手数料で取引できる証券会社
(1取引ごとの手数料・税抜)
1.ライブスター証券(180円)
2.GMOクリック証券(241円)
3.au カブコム証券(250円)
時価総額(百万円) 2,383,466

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

小野薬品工業の利益配分(配当)については、以下のリンクをご参照ください。
>>小野薬品工業の「利益配分の方針」へのリンク

小野薬品工業の最低単元株式を手数料最安値で購入できる証券会社トップ3はこちら

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4.4 ニトリホールディングス(9843)

会社概要と今後の注目点

ご存知の家具小売り企業。小売企業ですが、バランシートは堅実です。自己資本比率は80%近くあります。その一方でROE(株主資本利益率)は15%弱もあり効率的な企業経営をしています。

今後の注目点は、新規出店余地と既存店売上高です。IKEA(イケア)のような競合企業もありながらも着実に業績を伸ばしているので、同社店舗の競争力は現時点ではそれほどリスクがないように見えます。国内については郊外・ロードサイドだけではなく、都心部への出店も進めています。また出店余地については、現在海外、特に中国への出店を進めているので、中国の景気動向が気になります。

購入時のチェックポイント

最低投資金額は122万円と、ちょっと手を出すには勇気がいる金額ですが、株主優待を考慮しつつ同社でよく買い物をする方は検討されてみてはいかがでしょうか。配当性向は実績では15%程度と大東建託や小野薬品工業などと比較するとそれほど高くありませんが、小売業で今後の出店にも設備投資を必要とすることを考慮すれば致し方ないかもしれません。業績拡大に期待です。

最低投資金額(円) 1,221,000
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 70
配当利回り(会社予想・%) 0.57
株主優待 同社割引サービス。枚数は保有株式数や保有年数によって異なる。
最安の手数料で取引できる証券会社
(1取引ごとの手数料・税抜)
1.ライブスター証券(400円)
2.GMOクリック証券(528円)
3.SBI証券(582円)
時価総額(百万円) 1,397,355

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

ニトリの株主優待については、以下のリンクをご参照ください。
>>ニトリの「株主優待」へのリンク

ニトリの最低単元株式を手数料最安値で購入できる証券会社トップ3はこちら

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4.5 ソフトバンクグループ(9984)

会社概要と今後の注目点

皆さんご存知の通信事業者のソフトバンクです。多くを語る必要はないと思いますが、国内の通信事業だけではなく、米国の通信事業者であるスプリントにも投資をしています。

海外事業の投資案件などを中心に取り仕切り、孫社長の後継者とも言われていた元代表取締役副社長のニケシュ・アローラ氏が顧問に就任したことは記憶に新しいところです。再び孫社長の経営手腕に注目です。

購入時のチェックポイント

孫正義社長とともに夢を共有したいという投資家にとっては面白い会社でしょう。また、最低投資金額も55万円と、株初心者でも投資を始めるにはちょっと頑張れば始められそうな手ごろな金額です。配当性向は10%程度とやや低い水準ですが、投資を優先する同社では致し方がないでしょう。事業拡大に期待です。

最低投資金額(円) 550,500
単元株数(株) 100
1株当たり配当(会社予想・円) 44
配当利回り(会社予想・%) 0.80
株主優待 携帯電話優待、インターネット優待
最安の手数料で取引できる証券会社
(1取引ごとの手数料・税抜)
1.ライブスター証券(340円)
2.SBI証券(487円)
3.岡三オンライン証券(600円)
時価総額(百万円) 6,609,635

※最低投資金額、時価総額は2016年6月24日現在
※配当利回りは2016年6月24日終値で算出。小数点以下第3位を四捨五入

ソフトバンクの株主優待制度については、以下のリンクをご参照ください。
>>ソフトバンクの「株主優待制度」へのリンク

ソフトバンクの最低単元株式を手数料最安値で購入できる証券会社トップ3はこちら

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5 まとめ

いかがだったでしょうか。今回紹介した企業はリーマンショックのような大波にも耐え、さらに事業を拡大してきた企業ばかりです。優良銘柄こそ株価が暴落した際には投資を検討してみたいですね。さらに今回のスクリーニングに該当する多くの銘柄にご興味ある方は、Longineのレポート【リーマンショック以降も着実に収益を上げ続けた30銘柄】もご参照ください。

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